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「高配当株」は買いなのか?

個人投資家に人気の高い、高配当株への投資。高配当株の基準は明確なわけではないが、だいたい利回り4%を超える銘柄だと、高配当株といえる。

配当金が低い銘柄よりも高い銘柄のほうが良さそうに見えるが、はたして高配当株は単純に"買い"なのか考えてみたい。

まず、高配当銘柄には次の2つのうち、どちらかの性質があると考えられる。

①配当性向が高い
②株価が下落していて(もしくは万年不人気で)、相対的に利回りが高くなっている

配当金が高い銘柄は、上のどちらかを満たしているはずである。

配当性向とは、企業が得た利益のうち、どれくらいを株主に還元しているかを示す指標のこと。

「配当性向=配当金支払総額÷純利益×100」で求めることができる。

配当性向が高いとそれだけ株主還元が積極的で褒められそうなものだが、反面、企業に残る利益(資金)が少なくなるということだ。

企業が成長して、さらなる利益を生み出すためには、投資をしなければならない。

配当性向が高すぎると、企業は投資して成長するための資金が残らないということになる。

配当性向が高い銘柄はある意味、株主を繋ぎ止めるために高配当で釣っているともいえる。

しかし、万年不人気銘柄で相対的に高配当となっている場合、配当性向は低いこともしばしばある。

こういった銘柄は企業内にしっかりと資金を残しつつ、高配当を維持できるので、今後さらに成長していく可能性がある。

同じ高配当株でも、僕が買いたいのは後者の銘柄だ。高配当株に投資するときは、配当性向もチェックしてみるのがおすすめ。

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