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対話型の読書会『ホンカツ!』を紹介します!

2年以上「ホンカツ!」という読書会を月1で友人と開催している。小さな読書会で1回10人程度の参加だが、ざっくり述べ250人以上に参加いただいたことになる。

「ホンカツ!」での2年間の経験の中で、学んだこと・感じたことが沢山あったので今日はそんな話をする。

ホンカツ!って何?

ざっくり言うと、自分の心に響いた本を毎回1冊持ってきて、その本について話しながら自分の想いを引き出す、対話を中心とした読書会だ。

ざっくりの流れ
① 本を読み返して、いま気になる部分に付箋をつける
② なぜ自分がそこに付箋をつけたかを考える
③ 簡単に①②の内容をグループの他の人に共有。それを聞いて他の人が質問して引き出す(一人あたり20分位)
④ 対話の内容を振り返る

まず、①②を通して、自分が本から感じていることを言語化する。本の内容を忘れてしまったという人も、この時間で本を読み返せるので安心。

③の対話パートでは、「どうしてその本を手にとったの?」「このシーンでどんなことを感じたの?」「自分にも同じような体験があった?」といった、その人の体験に紐づく部分を質問で引き出していく。

そして会の最後に、この時間を通して得たことを一言に表して振り返る(写真は最後の振り返りの場面)

月1回でイベントとしてやっていますが、ホンカツ!での対話形式は、イベント内だけでなく誰か友達と一緒にでもできると思うので、気になる方はやってみてください!

参加者が得られること

● 自分が気づいていなかった気持ちに向き合うキッカケ
”コーチング”や”キャリア相談”と違うのは、ホンカツは、あくまで本がベースにあるということだ。例えば、ホンカツ!の対話は「この主人公のどんな所が嫌いか/好きか」「なんでこのシーンが気になるんだろう」といった問いが中心だ。こうした質問から自分の気持ちをひも解いていくので、自然と、普段考えていなかった視点で考えることになる。

ちなみに、3~4人で話していると、かなりの確率で他の人の話と「シンクロ」する。つまり、「◯◯さんの話してたことと重なるんだけど…」っていう瞬間がある。人の話を聞きながら、自分の気づいていなかった思いも引き出されていることがかなり多い気がする。

● (少なくとも)月1回の読書習慣
嬉しいことに「ホンカツあるから本読むかぁ」と読書習慣にしてくれる人もいる。ペースメーカーになるように、定期的に月1回は必ずやろうと思っている。

かつ、本を読む態度も変わったという人もいる。知識だけ取り込もうという態度でなく、本を読んでいるときの自分の気持ちを考えるという態度に変わっているという人もいる。

新しい本を知る機会にもなるので、参加者間での本の貸し借りもあって、これも本を読むキッカケになっている。

ホンカツ!を通じて気づいたこと

● 参加者として:本の読み方が変わった!
今まで本を読んでは「何も身についてないのでは?」という不安感がどこかにあった。ホンカツ!と通じて、自分にとっては何かを身につけるより、読んで何を感じるかのほうが大事なのだと感じた。

純粋に読書量も増えて、今まで月1冊くらいだったが、今ホンカツ始めてから約2年で160冊位の本を読むようになった。読書のハードルが下がって、知識が身につかなくてもなにか楽しめればいいやと肩の荷が下りたのが原因かもしれない。
※読書録はEvernoteにまとめているので興味が近い方話しましょうー!
 2017.03-2018.02の記録
 2018.03-2019.02の記録

● 主催者として:コツコツやってきてよかった!
小さなイベントだったからこそ、一人ひとりにちゃんと向き合った。本を通しているからこそ聞ける、沢山の人たちのストーリーを聞けた。

あと、純粋に、向き合う人の想いを聞くのが好きになって、話すこと・聞くことを楽しめるようになったという感覚もある(久々に会う人に気持ち悪がられるくらい)。

ホンカツ!のこれから

最初はどうすべきか悩んだけど、毎回同じ場で同じことをコツコツやったことで、気づけば沢山のものが積み上がっていた気がする。

あとは、安定的に場を保ちつつ、機会があればもっと色々挑戦してみたい。お互いに対話した内容をもとに「選書」したりとか、それぞれおすすめの本を持ち寄る「図書館」みたいなこともできないかなあと思った。

とにかく、仲間と毎月引き続きやっていこうと思う。
興味があれば、私まで~。

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