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【酒話】和

小学1年の頃、自分の名前の由来を調べるといった課題が出された。

「どうして僕は、こういう名前になったの?」
小学1年ではまだ書けないその漢字を指さして、母親に尋ねた。
「お父さんは空が好きで、お母さんは海が好きだから、『澄海(すかい)』なのよ」
……あ、これは、土屋アンナさんの長男の話だった。

僕は、と言えば。
まいねーむ いず 和紀 (かずき)。

「和」は、
平和。人と人との輪。和。調和。
「紀」は、
世紀の紀。時代。

幼い頃、親から聞いたのは、たしか、そんなような由来だったと思う。
「和」に関しては、「なごむ」と読むので、僕は勝手に、「和む人でいたい」なんて想いを後付けサクサクしているけれど。

「名は体を表す」とは、よく言ったものだ。

現代人は、やけに体幹を鍛えたがるけれど、なるほどブレない、って大事で、唯一ではないにしろ、絶対にブレないのが、名前に込められた生き様である。
生きていると、いろいろなことを感じて、考えるから、そのときどきによって、答えも言動も変化はするけれど、生まれたときから変わらないのは、僕で言えば、この時代で、紀で。平和のための和、調和を図ることである。

KinKiKidsさんの曲「 Hey!和」で、僕の好きな歌詞は、サビの、この部分。

手をつなぐだけなら簡単にできるよ
それだけでこんなに Happy になれるよ

僕も、小学6年の修学旅行から帰ってきたときの、自主制作新聞「平和集め」での、4コマ漫画でも、このようなセリフを書いていたのを思い出した。
「となりの人と手をつなぐと、平和になったよ」

つまりは、いま隣にいる、その人と手を取り合えば、ぬくもりが伝わり合うってこと。
全員を笑わせることはできないけれど、大切な人を笑わせられればいいんじゃないのかなってこと。それが大変なのだけれど。

みんながみんな、そうやっていけば、平和になるんじゃないの、って子どもながらに思ったのだろう。
その考えは、いまも変わっていない。

ベンサムの「最大多数の最大幸福」と似ていて、愉快なことを考える人が少しずつでも増えれば、愉快な世界になっていくと信じているよ。

そんなわけで、両親が、大分県は、日田市に行ったお土産で、「和」という地酒を買ってきてくれた。

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「和」は、「わ」と読むのだけれど、あえて「かず」と呼ぶ。

日田杉を使ったお猪口と、その台座がついている。
そのパッケージデザインは、ワインのようにスタイリッシュである。
「スタイリッシュ」って、どんなものか分からないけれど。

日本酒の人気は高まっているのに、日本酒業界が、なかなか盛り上がらないのは、パッケージのスタイリッシュさ、かもしれない。
「スタイリッシュ」って、どんなものか分からないけれど。

みんなの、名前の由来は、どんなだろうか?
コメント等で教えていただけたら嬉しい。
名前に、無理に意味をつける必要はないけれど、なんでこういう名前なのだろう? と考えることは、その人の幹の部分を知ることになる。日田杉だけに。

僕は、僕の「和紀」という名前が好きだ。

あと、なんか、個人的に、「のぎへん」の形も好き。
スタイリッシュな感じ(漢字)がするからだ。
「スタイリッシュ」って、「スカイ(澄海)フィッシュ」みたいだな。

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