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イギリスの写真祭に参加することになった

2月の19日〜25日(現地時間)、イギリスのGlossopという町で開催されるDARK PEAK PHOTO FESTIVAL 2024に参加することになりました。
この写真祭では19世紀や20世紀初頭の工業化時代の遺産を反映した町並みが残り、周辺には豊かな自然環境が残るGlossopの町中に写真作品が屋外展示されます。

私がこの写真祭を知ったのはInstagramをフォローしている写真家さんの投稿でした。
それこそ、私がオルタナティブフォトを学ぶにあたって彼女の技法を参考にしました。
そんな写真家さんも運営に携わっている写真祭が開催されるとのことで、しかもOPEN CALLがあると知り、さっそく連絡をしたのです。

私が日本で初個展をしたとき、ギャラリーの方にアドバイスされたのが「海外でやればいいんだよ」でした。
「海外でできるようになればいいんですけどね」と答えると、「いや、そんなのね。もう海外でやっちゃえばいいんだよ」と言われたのです。
どうも私はまずは身近なところで下積みをしてある程度評価されるようになれば次は海外だ、と考えてしまいます。
しかしそうやって海外に羨望の眼差しを向けている間は外に出ることはできないぞ、ということをギャラリーの方に教えていただきました。
私は国内のアーティスト・イン・レジデンスにあちこち参加しています。
そのレジデンス先で出会うのは日本語をしゃべれないけど、好きだから日本に来てみたという海外のアーティストです。
昨年の末に出会ったのは50代で初めて日本に来た作家でした。彼女は日本語を全くしゃべれないし、読めません。
私は彼らと会う内に「下積み」的な考えがばからしくなりました。
『遣灯使』という小説を描かれた多和田葉子さんは、日本人は国外に住むという選択肢を選べない民族であるとインタビューで語っておられました。
ということは、まずは日本で認められてから海外に出ようという考え方も、私が知らない内に刷り込まれた思い込みなのだと捉えました。

実際応募して採用された後は、困ることが少しだけありました。
当たり前ですが、やりとりは全部英語です。
お金のやりとりは互いに勘違いがあってはいけないので、最新の注意を払いました。おそらく、それでも私の方で至らない点があったのではないかと思います。
次に海外の銀行口座とのやりとりですが、これも初めてのことなので色々調べました。


作品は福島で暮らす家族の写真です。
Glossopの町中のどこかに展示されます。どこに展示されるかは出展者にも秘密で、町中散策をしながら写真を探すのがコンセプトになっています。
もしイギリスに行かれる方は、ぜひ私の作品を探してみてください。

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