やってみる人を増やす - 橋本和樹
今でこそ100人を超える人を集め、2つの会社を率いて偉そうな事を言ってるものの、私橋本和樹が昔はそんなでもなかったなという事を思い、そんな大した事ないから誰にでもできるぞという思いも含めて伝えてみたい。
何かをやりたいと思った時、素直にやりたいと言えていますか?
色んな理由を頭に浮かべ、やらずに諦めてしまっていませんか?
やった事がない、能力が足りないかもしれない、人に冷やかされるかもしれない、色んな理由でやれなかった、もしくはやらなかった事はないだろうか。
引っ込み思案だった少年時代
僕もご多分に漏れず思春期に入ったぐらいでそういったチャレンジをしなくなっていた少年だった。
中高時代、僕は関西のとある全国屈指の進学校に通っていた。この頃の自分は何故か引っ込み思案に陥っていたようだ。田舎の男子校で恥ずかしいもクソもないような気がするのだが、やや画一的な価値観が蔓延するこの6年間では勉強はできるようになったかもしれないがチャレンジする心は失っていた。
そんな自分が大学で上京し、慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス(SFC)に入った事を皮切りに変わっていく。もしかしたら当時の自分はどこかで自分を変えようとしていたのかもしれない。
大学のオリエンテーションで受けた衝撃
当時とびきり変でとびきり優秀な人がいるよという話を聞いてSFCに入学した僕は、入学式の翌日大きな講堂でオリエンテーションを受ける事になった。
勿論、まだまだ引っ込み思案な自分はそのままだ。
期待に胸膨らませつつもどうせただのオリエンテーションと思い、後ろの方の席に陣取った。つつがなく進み、最後のタイミングで壇上の人が僕たちの方に向かって問いかけてた。
「今のオリエンテーションで質問のある方?また、その他聞いてみたい事がある方はいますか?」
ーどうせ、前の方に座っている優等生がしょうもない質問をするんやな、早く終わらんかなー、と思っていた自分がガツンと殴られたような気持ちになった。
何と会場の至る所から数十人以上が自分を当ててくれと言わんばかりに手を上げたのだった。そして、当てられた人達は色んな事を問いかけ、さらにはそれ質問じゃないだろうというただの宣言などをする者まで出る始末。
この時の衝撃は未だに忘れる事はできない。
チャレンジを続けると、チャンスがたくさん舞い込んでくる
その後、最初はおそるおそるではあるが、折角東京に来てこれから色んな可能性があるのにやってみないのは損だなという思いで、様々な事をやってみた。勿論やろうとしてやれなかった事もたくさんあるが、チャレンジする人間の足を引っ張る人があまりいなかった事は非常に幸運だったのかもしれない。
そうやってチャレンジを続けていくと、様々なチャンスが舞い込むようになりました。まぁ、あいつならやってくれそうとか、こういうのあるけどやる?という機会が舞い込むようになったのです。
18までまともにコンピュータを触ったことない人間がITの可能性を感じ、日本のインターネットの父の研究室に入った事や、学生時代に個人で企業の仕事を請けた事なども、やってみよう!とチャレンジした事の一つです。
その結果、SFCの卒業生向けのオークションシステムを作らせてもらえたり、産官学連携のプロジェクトで遠隔コーチングの実証実験を行ったり、企業からシステム構築の仕事を請け負ったり、と様々な経験を積むことができました。システム構築の仕事では納期を遅延し、一緒に請け負っていた友人と軽く都内某所に1ヶ月ほど軟禁されたのは良い思い出です。(その際ご迷惑かけた皆さまには謝罪しかありませんが。。。)
会社を興す
その後紆余曲折あって、私は2011年7月に大学時代の研究室の友人と会社を興した。
20代のうちに会社を作ってみたいという思いと友人と会社をやって成功したら面白いだろうというぐらいの思いで、会社を立ち上げた。勿論その時だって失敗したらどうしようという気持ちもあったがほんの少しの勇気と仲間が支えになった事は確かだ。
びっくりするぐらい何をやるか決めてもおらず、流行らないwebサービスを作ってみたり、本の電子化サービスをやったり、海外から水を輸入しようとしてみたり、色んな事をやってみた。勿論それらのほとんどは失敗し、痛い目を見たことも多々あった。
ただ、幸運な事に何とか7年がたった今では、デジタルマーケティングの事業を核として、総勢150名近い会社にまで成長させる事ができた。(株式会社ビットエー)
行動指針:全員、シコウ主義
ある日僕たちは会社の行動指針を作っていた。実はその1年前にも同じ事をしていたのだが、まとめきれずに翌年もう一度進めていたのだ。何度もヒアリングされ、それをまとめたものを見た時に、「とにかくやってみろ」と、そういった事をずっと言い続けていたという事に気づかされました。
その後、「全員、シコウ主義」という言葉が僕たちの行動指針になっているし、社員みんなにトライする人になって欲しいという願いを込めている。
(※ 試行と思考と志向がかかっていたりもする。)
そして新たな挑戦へ
昨年新たなチャレンジとして、子会社でAIメディアを運営する会社(株式会社レッジ)を作りました。
新たな技術の可能性を広め、その技術の社会実装を進めるため、さらには、そういったやってみようとする人達を増やすため、僕たちはチャレンジを続けている。
ほんの少しの勇気を持つと世界が広がる
やってみるという事に対する恐怖は誰にでもある。
未だにまだまだやってない事をやろうとする時や、どうしても自分が失敗した事を想像すると躊躇してしまう時はたくさんある。
実はこのnoteだって、この1週間毎晩仕事が終わってからひねり出したものを、少々勇気を振り絞って公開ボタンを押している。
ただ、やらない後悔よりやって失敗した方が人生は絶対に楽しい。できない理由を100考えるより、やってしまって少々恥をかいた方が人生は豊かだ。ここまで読んでくれた希有な方がいて、もしチャレンジする事に躊躇しているのであれば、ほんの少しの勇気を持ってどうかチャレンジする方を選んで欲しい。
こんな僕でもできたという事を伝えるため、僕は明日もチャレンジし続けていこうと思う。
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