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デザインを独学するなかで お世話になった 骨太な教本・技術本

専門教育やだれかに師事することなく、独学でやってきたなかで参考になった教本、後輩に読んでもらいたい、読んでもらって好評だった本をまとめました。
専門胸臆を受けていない、美大出ではないというのがキャリアのはじめではコンプレックスでもありました(今はほとんどないですが)
独学で進めていくと、どこかでツケを払うときが来ます笑
そんなときにお世話になった本たちです。

ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]

『この本がデザイン学校の4年間の代わりになる、と言うつもりはありません。また、この小さな本を読めば、自動的に優れたデザイナーになれる、と言うつもりもありません。しかし、あなたがページを見る目は確実に変わるでしょう。この本の基本原則に従えば、あなたの作品が、もっとプロらしく、組織化され、一体化され、おもしろくなることを保証します。』(著者「まえがき」より)

定番の定番。
ノンデザイナーズとあるように、デザイナー以外の職種向けにデザインの基礎である4大原則を豊富な事例で解説している。
「近接」「反復」「整列」「コントラスト」の4大原則に特化している分、冗長ではあるが、根底になる4大原則をとことん学べるので最初に1冊に最適。

魅せるデザイン、語るレイアウト。―プロの実例から学ぶエディトリアルデザインの基礎

10年以上前の本なのでエディトリアルデザインに限られているが、書かれていることはウェブでもデザイン全般に有効な内容になっている。

現場の経験から培ったレイアウトの方法論を、自らのデザインした作例をもとに解説する実践的レイアウト術です。

「トリミング」「捨てカット」「ベクトルの表現」などテクニックごとに、そのワザが効く論理的な裏付け、微細な使い分けをまとめた事例がひたすら紹介されている。

時間とページ空間という制約の中で、文字とビジュアル要素という素材をいかに料理していくかというテーマに沿って、現場でしか得られない実践的ノウハウが650点の実例とともに凝縮された渾身の一冊。

「骨太」な一冊で、職人に弟子入りした気持ちになれる。

文字の組み方―組版/見てわかる新常識

カッコ(「)は細い書体に変えるとスッキリするなど、細かいけど効果が実感できるTIPSが満載。エディトリアルを手がける会社で修行したら基礎のように叩き込まれるだろうけど、ずっとウェブ界隈で仕事してると抜けがちな目線を補える。ウェブフォント、デバイステキスト中心の現在においても有効な一冊。

フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?

ライノタイプ社のタイプ・ディレクター小林章さんによる、高級ブランド、有名ミュージシャンのDVD、ファッション雑誌のロゴなど、誰もが知っているロゴに使われている定番フォントを解説した一冊。
デザインを始めたばかりのころは、変わった書体(フリーフォント)で個性をつけようとしてしまいがちだが、定番フォントだけで十分表現できることを豊富な事例とエピソードで紹介してくれる。
たくさんのフォントを持っていることに優位性はなく、限られた定番書体だけでどれだけ表現できるかが腕前だと再認識させられる。

欧文組版 組版の基礎とマナー

本書を読んだ後は過去の自分の組版をやり直したくなるくらい衝撃的な本です。

日本人だとトンチンカンになりがちな欧文組版を丁寧に解説してくれる日本人による日本語の貴重な教本。
基本ルールのみならず、欧文文化における名刺レイアウトなど実用例も豊富に掲載されており、実践的な内容になっている。

実例付きフォント字典

フォントベンダー21社の和文書体1768種を収録したフォント見本帳。特に人気の222書体に関して、そのフォントを使用した実例作品(広告・装丁・商品パッケージなど)をあわせて紹介します。フォントの使用イメージが直感的に分かるデザイナー必携の1冊です。

ただのフォント辞典ではなく、書体と実際の広告使用例がふんだんに紹介されている。各書体のもつ雰囲気だけでなく加工例や、ひとつの書体をテーマに複数の使用例がわかる。

(弊社でインターンやアルバイトをしてくれる人にはもれなく手元において読んでもらいたい名著ばかりなのだけど、ほとんどが絶版&プレミア価格なのがツライ)



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