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思った通りにできない辛さと無力さ

今日は仏像作品展の稽古だった。
いよいよ2ヶ月を切り、またひとつ全員のギアが上がった気がした。

脚本もほぼほぼ出来上がり、いよいよ今日から立ち稽古が始まった。
メンバーでもある俳優の加藤智之氏にご指導を頂き、役を意識しながら精一杯に振る舞った。

自分でも痛いほどわかる。思った通りに演技ができない。
本当はこんな役でこんな風にしたいのに、全然うまいことできない。
イメージと現実がかけ離れすぎている。
これでもかと感じるほどにドタバタで、全てにおいてぎこちない。

画は浮かんでいる。はっきりと浮かんでいる。
そのままその通りにやりたいのに、それができない。
それが辛い。わかっているのにできないというこの無力さ。

普段やっていないのだから、できるわけないのはわかっている。
だけどもう少し何とかなるだろうと思っていたが、それすらもできない。
これはかなりの練習がいる。だいぶいる。
理解した、なんてレベルじゃない。痛感した。


「そんなにギターが弾けるって、いいですね。」
「そんな風に歌えたら人生もっと楽しいだろうな。」

たまにそう言ってもらえることがある。
いやいや速弾きとかしてないし普通に歌っているだけなので、やればたぶん私なんかよりずっと上手くなりますよ。

本気でそう思っていた。
事実私はギターも歌も上手いなんて思ったことが無い。
私よりギターが上手い人なんて恐ろしいほどいるし、歌なんて未だにコンプレックスである。
歌が上手いなんて思っていたら、高いお金を払って何年も何年もボイストレーニングなんて通わなかった。

でも、何となくその言葉の意味が少しだけ分かった気がする。
紛いなりにも、音楽をやり続けたことは大きいのかもしれない。

上手い下手とは別に、演技よりは思った通りにギターが弾けるし、思った通りの歌声が出せる。

「思った通り」って本当に大事だなと思った。
それは何より、思った通りにできない演技をやったからこそ分かったことだ。

上手い下手に関わらず、歌い続けたことには意味があったんだな。
大事にしよう。財産だ。
もっとやり続けよう。

そして、「仏像作品展5」は必ず決めてみせる。


これからもぶっ飛ばします。良かったらぜひ!