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『仏像作品展』創立までの物語

人と違うことがやりたい。自分の業界に留まらず、それぞれの世界で活躍中の現役アーティストと共創すれば、新しいものが生み出せるのではないか。
加藤智之(俳優)、稲田一馬(歌手)、宇野一成(画家)三位一体となり、辿り着いたプロジェクトが「仏像作品展」。

夜な夜な自叙伝を執筆していると、閉ざしていた過去を思い出す。思い出したくないわけではないが、性格上私は過去を振り返らないのだ。

どうしてこうなってしまったんだろうと考えた時、子どもの頃のトラウマが未だ引きずっている可能性が浮上した。この事は今日の本題と異なるので、製作中の自叙伝にしっかり書こうと思う。

どうして「仏像作品展」を立ち上げたのか

「仏像作品展」を立ち上げたのは2018年。今から3年前。言い出したのは私。

きっかけは2つ。

当時はマーケティング(どうやって「作品」や「商品」を届けるか)に夢中になっていた。何冊も本を買ったし、何冊もノートに書いて勉強した。

しかしどれだけ本を読んでも、所詮は机上の空論。
実戦がしたい。頭で学んだことを活かして、自分の作品(CDや歌)が”価値”あるものとして届けることができるかやってみたい。

それがひとつめの理由。

ふたつめは、「希少価値」を作りたかったことだ。

音楽やってる人で、ライブは誰でもやっている。CDも皆リリースしている。ラジオもやるし、イベントと言えばワンマンライブやツーマンライブ。

「音楽」という枠に留まると、どれだけ自分が新しい挑戦と感じようと人には伝わらないことがわかった。まあ、よくある話だよねで終わってしまう。

じゃあどうすればいいか。
そう、「音楽」という枠から飛び出さなければならない。

では飛び出すにはどうすればいいか。
音楽”以外”の業界(世界)の人と携わるということだ。

それが冒頭にも書いた、
自分の業界に留まらず、それぞれの世界で活躍中の現役アーティストと共創すれば、新しいものが生み出せるのではないか。
ということだ。

そこで諸々あって辿り着いたのが『仏像』というわけだ。
そして俳優(加藤智之氏)と画家(宇野一成氏)が揃って、『仏像作品展』が立ち上がったというわけだ。

いやいやそもそもどっから仏像が出てきたのか。
俳優と画家はそもそもどうやって出会ったのか。

ここを語ればさらに長くなるので(自叙伝には全部書いた)、改めて紹介できたらと思う。

「仏像作品展」によって生まれた音楽

条件は揃った。下地も準備できた。あとは「仏像作品展」開催のみ。

しかしどうすればいいのか。どっから手を出したらいいのか。そもそも「仏像作品展」というわけのわからないプロジェクトに、遊びに来てくれる人がいるのか。

思うところは星の数だが、情熱だけは凄まじかったことを覚えている。

私は音楽担当。とあらば当然、「仏像作品展」に向けた新曲を作ったほうがいいでしょう!とメンバー。
確かに。仏像”作品”展というぐらいだしな。

ここでひとつの難問が生まれた。
私はここまでライブ活動を6年続けてきたが、仏像作品展につながる音楽性だとか曲作りを一切やってこなかったのだ。

「ああ、そろそろ仏像とコラボレーションしたいな。今のうちに、仏像に関する曲を作っておこう。」

という発想が1mmも浮かばなかったのだ。
仏像の”ぶ”の字も”つ”の字も”ぞ”の字もなかった。("う"はあったかもしれん)

どっから手をつけたらいいのかわからない。しかも仏像の知識もない。生半可に勉強をして表面的に学んだ知識の中で曲を作っても、本家や専門家の怒りを買うことは必至。

どうする。

そこで閃いたのが”お経”である。

ずいぶん昔、母と祖母に経典を見せてもらったことがある。それはそれは漢字の羅列という羅列で、文字だけで脳が何かに染まってしまいそうな破壊力があった。

その上で聴覚を刺激したあの”お経”。独特の世界観を感じた。

これだ。これを活かそう。これはかなりおもしろい。

世の中様々な曲があるけど、歌詞がすべて漢字で”お経”のような歌を新曲として生み出した長髪のロックンローラーは、そうそういないだろうと即行動。

そしてついに生まれた。その名も「仏像第一楽章」

因みに歌詞はこんな感じである。

ぜひとも作品化したいと思い、新作CD『開眼』2曲目に収録した。
是非一度堪能して頂きたい。

3年前に作った曲だが、あれからかなり進化しCDではコーラスが11人いることを最後に書き残しておく。

New Album『開眼』は発送での受付も承っております。
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これからもぶっ飛ばします。良かったらぜひ!