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私を構成する9枚(海外編)

超今更ながら、ちょっとやってみました。今回は海外編です。
国内編はこちら

左上から、自分が特に影響を受けた音楽を並べています。

(1)Prince/Lovesexy
高校時代、僕はビッグバンドの部活でギターを弾いていたのですが、1年生の時だったかな?合宿で先輩に聴かされて度胆を抜かれたアルバム。ファンクな曲とバラード曲のギャップが激しい殿下ですが、特に「Dance On」がすごい。これじゃ踊れないよ、殿下...ある意味早すぎたブレイクビーツ。
ポップ~ファンク度合の強い今作と、内省度合の強い前作の「Sign O the Times」の2つのアルバムが、僕にとってのPrinceの経典です。

(2)Lee Ritenour/Feel the Night
これも高校時代、ビッグバンドの大先輩に「こういうギターやりなよ」と教えてもらって度胆を抜かれたアルバム。当時はアナログしかなくて、あちこちの中古レコード屋で探しました...。世間的には杏里との婚約やらで話題を呼んだ鬼ギタリストです。
この粘るようなギターのオーバードライブサウンドとフェンダーローズピアノが最高で、今でもお手本です。「70年代好き」という自分の特徴を形作ったアルバムでもあるんですが、いかんせんギター初心者が聴くアルバムじゃないですね。ソロを逐一耳コピして譜面まで起こしましたが、全然弾けるようになりませんでした。今でも弾けないし。ただリスニング対象としては聴きやすいですし、今聴きなおすとスティーブ・ガッドのドラム、腹で弾く巨体ラボリエルさんのベースが最高ですね。

(3)Wynton Kelly - Wes Montgomery/Smokin' at the Half Note
これまた高校時代に聴いて、度胆を抜かれたアルバムです。ウェスのアルバムの中で一番好きなのが、このアルバムの1曲目「No Blues」で、オクターブ奏法やらブロックコードやら縦横無尽に弾きまくっています。この人のバッキングでのコード感はすごく影響を受けていて、ギターのバッキング感をうまくピアノにのせられないかなと、自分なりに相当研究した思い出があります。それにしても、A面のライブでのギターのドライブ感がハンパない。
B面収録の「Four On Six」は、今でもギターの練習曲として使っています。

(4)Bruford/One of a Kind
大学時代、僕の演奏やアレンジに最も影響を受けたのがこのBrufordであり、キーボードのデイブ・スチュワートでした。ベースのジェフ・バーリン、ギターのアラン・ホールズワース、各パートのバカテクとブラッフォードのリズム起点の曲が絶妙にアンサンブルされているところも凄い。
変拍子、不協和音、様々なスケール、リフやソロのフレージング、アナログシンセを中心としたカラフルな音色。いろんなところでメチャクチャ影響を受け、今に至っています。
このアルバムをはじめとしたプログレに出会わなければ、今の僕の音楽人生は考えられないです。僕の「70年代好き」というタグを決定的にしました。

(5)Focus/3
Brufordと並んで、演奏やアレンジですごく研究したのがFocusのキーボーディスト、Thijs van Leerです。特にオルガンの音色とレスリースピーカーの使い方、シンプルなトライアドを平行させて弾くプレイにはすごく影響を受けています。普通オルガンといえばジミー・スミスとかジャック・マクダフとかいうところなんでしょうけど、僕の場合Thijs van Leerと、Santanaで長らくキーボードだったトム・コスター、アシッドジャズのJames Taylor QuartetやCorduroyなんですよね。
なお、Focusはオランダのシンフォニックロックのバンドで、全員凄腕なのに、ベースとドラムがフレーズが単調なため全然カッコよく聴こえない、かわいそうなバンドというのが僕の評価です。

(6)The Brand New Heavies/Brother Sister
90年代の前半からアシッドジャズが一般的になり、その最前線にいたTBNH。いや当時はほんと、いろんなアマバンドがカバーしたよねw フェンダーローズの音をうまく使っていて、Corduroyと並んでよく聴いたし、参考にした点は数知れず。彼らやMother Earthを聴いていて、軒並みドラムがヘタクソなのにサウンドが成立しているもんだから「やっぱバンドはベースが肝だ!他の楽器は下手でもなんとかなるが、ベースがダメだと全部ダメ!」と間違えて認識wした記憶があります。

(7)Leroy Hutson/II
アシッドジャズ~フリーソウル~レアグルーヴを経由して、70年代ソウルに行きついた僕。2000年当時やっていたバンド「オレンジマーマレード」ではファルセットボイスを中心としたメローソウルを売り物にしていたので、参考にしたアーティストもその路線に集中しました。カーティス・メイフィールドはもちろん、ダニー・ハザウェイ、マーヴィン・ゲイ、アル・ジョンソン、リオン・ウェア、アイズレーブラザーズ、ドン・ブラックマン、ウェルドン・アーヴィン、ミルトン・ライト、ディアンジェロ...キリがありません。が、中でもリロイ・ハトソンはCDがダメになるくらいの勢いで聴きまくり、研究しまくりました。

(8)Ivan Lins/Somos Todos Iguais Noite
さて70年代といえば、MPBも外せません。マルコス・ヴァーリ、ジョアン・ドナート、トニーニョ・オルタ、アイアート...好きなアーティストは山ほどいますが、誰かひとり選ぶとなると、やはりイヴァン・リンスとなります。曲の進行、ハーモニー、アレンジ、すごく影響受けています。ただメロディは強烈すぎ、というか音域が広すぎて全然参考にならなかったですねw
ちなみにどのアルバムも好きなんですが、どれか一曲選べと言われれば「Modo Livre」というアルバムの「Essa Maré」を選びます。

(9)Lucid Fall/꽃은 말이 없다 (Vol.6 [Flowers Don't Talk])
そして今。一番研究対象となっているのが、韓国のルシッド・フォールです。メジャーコードがメインで明るいながら、♭5thを効果的に使うセツナ系で攻めてくるのは、冨田恵一さん直系のアレンジスタイル。そこに短い文節で紡ぎ、語りかけるようなボーカルスタイル。あ、これなら僕がソロでもやっていけるアレンジかもしれないな、と思わせるものだったんです。新作も期待しています(現在到着待ち)

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