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バカリズムと劇団ひとりと奥村愛子

奥村愛子ライブ「ATTACK」へ一緒に行きませんか?バカリズムと劇団ひとりのDVDを見ていたら、奥村愛子に行き着いたから。

バカリズムDVDの歌声

10年ほど前、私の最大の娯楽はバカリズムのライブDVDを見ることだった。

バカリズムのコントも最高に面白かったのだけれど、DVDの中に、私の心に妙にひっかかるものがあった。テーマ曲だ。

テーマ曲、という形容が正しいのかわからないけれど、とにかく、DVDの最初と最後に楽曲が流れるようになっていた。その楽曲の歌声に心惹かれたのだ。

それらの楽曲はバカリズムが作詞していて、簡単に言えばコミックソングなのだけれど、その歌声が妙に心に残った。歌は女性が歌っていた。たぶん、バカリズムが誰かを雇って歌ってもらっているのだろう。

バカリズムの作ったギャグとしての歌詞も素晴らしかったが、歌声の美しさがどうにも私の感覚の深いところまで刺さってしまって、笑えばいいのか感動すればいいのか迷ったことをよく覚えている。

劇団ひとり→星野真里→さよならみどりちゃん

バカリズムと並んで好きだったのが、劇団ひとり。劇団ひとりは、深夜番組からのDVDをいくつか出していた。「夢空間1DK」もそのひとつだ。

この夢空間1DKは、劇団ひとりと俳優さんたちが、劇団ひとりの筋書きでトークする内容だ。その俳優さんたちの中に、星野真里がいた。

星野真里は、若手女優としてとても評価されている人らしかった。私はドラマとか映画とかを見ない人だったのでよく知らなかったのだけれど、劇団ひとりと星野真里のトークが特に面白く、彼女の名前を覚えた。

星野真里の映画を見てみよう、と思い立ち、借りてきたDVDが「さよならみどりちゃん」だ。

この映画も素晴らしかった。しかし、私にとって最も心に刺さったのは、映画が終わった後のエンディングテーマ曲である「14番目の月」だった。

さよならみどりちゃん」の最後はこうだ。星野真里が演技する主人公が、好きな男性に振られる。そのあと、その気持ちを吹っ切って「14番目の月」をヘタクソな歌声で明るく歌う。映画本編はそこで終わる。

そして、そのままエンディングテーマ曲としての「14番目の月」が改めてエンドロールと共に流れる。

このエンディングテーマ曲の歌声に心を奪われた。透明感がある歌声。また、おそらく映画の星野真里の演技を考慮して表現したのであろう、あけすけで明るく吹っ切れた雰囲気の抑揚。同時に、どこかでこの歌声を聴いたことがある、という感覚も持った。

この素晴らしい曲に惹きつけられたままエンドロールを見ていると、主題歌の文字が流れてきた。

主題歌「14番目の月」
歌 奥村愛子 作詞・作曲 荒井由実

奥村愛子。見覚えがある人名だ。歌声も聞き覚えがある。

奥村愛子にたどり着いた

最近心に刺さった歌声というと、前述のバカリズムのDVDのテーマ曲だ。同じ人なのでは、と思い、私はもう一度、同じバカリズムのDVDをTSUTAYAで借りてスタッフロールを見た。

やはり、そこには奥村愛子の名前が載っていた。私がその時借りたのは「生命の神秘」のDVDだ。スタッフロールに載っていたのは、正確には「奥村愛子」ではなく、カタカナの「オクムラアイコ」だった。

おそらく、ひどい歌詞のコミックソングだから少し表記を変えたのだろう。しかしその歌声が私の心に深々と刺さっているあまりに、ひどい歌詞は私の頭には入ってこなかった。

ちなみに、ひどい歌詞、と書いたけれど、奥村愛子とバカリズムは仲良しらしい。前述のバカリズムライブへの楽曲提供だけではなく、バカリズムと縁の強いアイドル「アイドリング!!!」の曲も作詞作曲している。

この歌声の主は奥村愛子という人なのだ、と理解した私は、むさぼるようにその4文字をググった。何枚かのCDを出しているらしい。デビューアルバムは「いっさいがっさい」という名前であるようだった。

当時は今から約10年前。今のようにAmazonの品揃えが充実しておらず、この「いっさいがっさい」のCDはネット上では買えなかった。CDのリリース日が2004年であったので、リアル店舗で売っている可能性も低そうだった。

それなら、中古CDを狙うか。これだけ強く心惹かれているのに中古を買うとは申し訳ない、と思いながら、私はブックオフに自転車を走らせた。CDコーナーに行き、中古CDの「いっさいがっさい」を探した。

すると、あった。1枚だけ「いっさいがっさい」が売っていた。すぐにそれを買い、また自転車を全力でこぎ、自宅へ帰る。PCのCDドライブを開けてCDを入れ、イヤホンを付けて聴いた。

「いっさいがっさい」は、アルバムタイトルと同時にシングル曲でもある。「いっさいがっさい」は、6曲構成のアルバムの中の1曲目だった。

聴きながら、CDの背表紙をじっくりと見た。「昭和ノスタルジー、ごちゃまぜ妄想オシャレ歌謡」とある。

なるほど、まさに。「オシャレ歌謡」という名前がぴったりだ。レトロなテイストを強く残しながら、それでいて単なるコピーとは違う。他のどの歌手も歌っていないスタイルであるように感じた。

アルバムのブックレットからしてこのデザインである。このデザインも素晴らしい。

ちなみにこのいっさいがっさいのデザインをしたのはNICOさんというデザイナーさんで、この2004年の「いっさいがっさい」のジャケットデザインから始まり、最新アルバムである2018年の「ストライプ」のグッズも制作している。長年、世界観を共有しながら活動されているのだと思う。

この「いっさいがっさい」を聴いて以来、私は奥村愛子のトリコであり続けている。どのくらいトリコかというと、仕事道具であるパソコンと、肌身離さず持っているスマホにサインしてもらうくらいだ。

私は職業訓練校で講師をしている。講義をする際には、必ずこのパソコンを開く。生徒さんからは、私が講義をしている間、このサインが常に視界に入っている。

生徒さんの何人かは、このサインは誰のサインなのだ、と聞いてくれる。そこで私はドヤ顔で、奥村愛子という人のサインなのですよ、気が向いたらググってみてください、と答える。

講師の立場なので、あまり長話はできない。奥村愛子の名前を伝えるのみだ。しかし、多少は奥村愛子の楽曲を広めることができたのではないか、という満足感を得る。

それぞれのアルバムの良さみについても書きたいが、それを書くにはいくら時間があっても足りない。今日はこの辺にしておこう。

お誘い

で、冒頭のお誘い。

奥村愛子ライブ「ATTACK」が5月26日(日)17:30から、東京・青山RizMで開かれる。このライブのチケットには「ATTACKチケット」というものがあり、1枚のチケットで二人入場できる。私はこのチケットを買ったのだけれど、いまだに誰もお誘いしていない。興味のある方、一緒に行きませんか。

チケット代は全部私が払っているので、ご一緒頂ける方は、チケット代金負担ナシでOK。

奥村愛子は公式YouTubeチャンネルを持っているので、いくつかの楽曲を聴くことができる。ライブ音源のもの、CD音源のもの、両方ある。

直近のアルバムは「ストライプ」で、トレイラーがYouTubeに上がっている

私のお気に入りは「まやかし横丁」だ。この曲は幸運なことにミュージックビデオの形でアップロードされているので、左記リンクをつつけば最初から最後まで聞くことができる。

それらを聴いて、お、これは!と思った方、私のtwitterアカウントにDMください。一緒に行きましょう。私と全く関係ない人でもOK。もちろん、知ってる人でもOK。

もうほんとに奥村愛子ラブなので長々と書いてしまった。とにかく好きなのだ。5月26日が待ち遠しい。

↓奥村愛子個人アカウントからのツイート

↓奥村愛子STAFFアカウントからのツイート

奥村愛子がテーマ曲を歌っているバカリズムDVD:

なお、このnoteで奥村愛子を「奥村愛子」と呼び捨てにしているのは、前回の南青山のライブでご本人が「奥村愛子」と呼んで欲しいと言っていたからだ。

ファンとしては、愛称で呼ぶとか敬称をつけるとかしたいところだ。なんかいい愛称が自然発生するといいのだけれど。前回ライブでは「愛子丸」が案として話題に出たが、確定情報とはならなかった。

以上!

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