パンクな話

先日、LessThanTVというパンク/ハードコアなど、インディー系の音楽をリリースしているレーベルのドキュメンタリー映画を見まして、『MOTHER FUCKER』というトンデモないタイトルの映画なんですけど、なんか漠然と「パンクっていいなあ」と思ったんです。音楽性やスタイル、思想含めてあまりにも自分にフィットしてる音楽だと思って。10代の頃からずっと親しんでいる音楽です。未だに人から「どんな音楽が好きなんですか?」と聞かれると「パンクです」って答えますしね。どうせわかりっこないと諦めの思い90%で、でも別に理解してもらいたいとも思わなくて、「パンクです」と堂々と。

何の脈絡もない話なんですけど。パンクに泣かされた話。高校3年生の時、受験シーズン真っ只中なんですけど、とある大学の入試が全然だめだったんですよ。はーこれから俺の人生はどうなるんだーと絶望して東京から地元の千葉に総武線で帰ってきて。で、津田沼の当時できたばかりのイオンのタワーレコードに寄ったんですよ。そこで、欲しかったHUSKER DUの「METAL CIRCUS」ってアルバムが売ってまして「うわ!」と思って、すぐレジに持って行ったんですね。HUSKER DUって3人組のハードコアバンドなんですけど、活動中期以降はメロディアスな旋律と轟音ギターで泣かせるスタイルに変貌して、多くのアメリカのオルタナロックバンドに影響を与えた存在なのですが。

で、帰りのバスに乗って、当時ポータブルCDプレイヤーを持ち歩いてたんで、買ったばかりのCDの封を開けて早速プレイヤーにセットしたんです。歌詞カードを見ながら、ぼんやりと音楽を聞いていて。そして、とある曲が始まったんです。『It's Not Funny Anymore』って曲でして、これ、当時これまた好きだったLIFETIMEというエモーショナルなハードコアバンドがカバーしていて、そのバージョンは聴いたことがあったんです。「あ、あの曲の原曲かあ〜」なんて、これまた歌詞を読みながら聴き始めたんですけど......(好きな曲だったんですけど歌詞を知るのは初めてでした)歌詞を読んで、まあ受験で失敗するくらいなんで英語もそんなに理解できないわけですけど、なんとなく読み取れるその内容に思わす涙ぐんじゃったんすよ。本当に泣いちゃったんです。


You can do what you want to do
You can say what you want to say
You can think what you think you want
It doesn't matter anyway
It's not funny anymore
It's not funny anymore
Play what you want to play
Hear what you wanna hear
Don't worry about the result
Or the effect it has on your career
It's not funny anymore
It's not funny anymore
Act like you want to act
Be what you want to be
Find out who you really are
And don't pay any attention to me

当時はめちゃくちゃピュアだったということなんでしょうけど、「うわー完全に自分に向けて歌ってるー」と思ったんです。これほど力強く背中を押してくれる曲があるでしょうか。あー志望校落ちたらどうしよう、人生踏み外したらやばい、もう逃げ道ないわーと、ものすごく気持ちが閉じてたんですが、一気に晴れやかになった。「そうだ、どうなったって自分の人生なんだから、自分の好きなように生きればいいんだ!」。

いや、それパンクとか関係ないじゃんというツッコミが聞こえてきそうなのですが、なんだか僕にとってのパンクな体験ってここにあるんですよね。なぜか、パンクのことを考えると、この時のことを思い出す。つまり、パンクって自由ってことなんだろうなあ。

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小野 和哉

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