あなたがこの夏、絶対に「白鳥おどり」に行くべき5つの理由
盆踊りシーズンですね。全国いろいろと盆踊りは開催されていますが、個人的に一番のオススメは「白鳥おどり」。岐阜県の郡上市白鳥にて、7月16日の発祥祭から9月のおどり納めまで、3ヶ月に渡って開催される日本を代表する一大盆踊り。同じく郡上八幡の「郡上おどり」とは兄弟姉妹的な関係でありますが、どちらがより好きかと問われれば「白鳥おどり」と答えてしまう自分がいます。その想いは年々強まるばかり。もう本当に最高すぎる祭りなので、この良さを多くの人に知ってもらおうと、自分で交通費やら宿泊費を負担して人を誘おうかと狂ったアイデアが頭によぎる程度にハマっています。
そこまでやるかはともかく、ひとまず言葉にてその魅力をバシッと伝えてみたいと思います。
1.水がきれいだよ!
水かよ!って言われそうですが、踊りは当たり前のように魅力的なので、別の部分から攻めてみたいと思います。郡上は水の都と言われるくらい町中に水路が巡らされ、清水がドバドバと流れているわけですが、白鳥の町もご多分に漏れずに漏れず水がキレイ。
頭がどうかなるんじゃないかってくらい、水がキラキラしてて美しいんです。魚がとれるのか釣り人もチラホラ。そんな光景を眺めながら川面に足なんかつけちゃえば、ポカリとかサイダー飲みたくなるくらい夏なんです。夏休み感モロ出し。
2.長良川鉄道、最高
美濃白鳥駅に向かう長良川鉄道。鉄成分のまったくない私ですが、長良川鉄道が最高ってことくらいは分かります。景色、最高。
死ぬ前に見る景色ってコレだよなー。ってかこの電車は天国に向かってないよね?と疑いたくなるくらい、ヘブンリーな景色を堪能できます。電車まったく興味ない私がこれだけ興奮するのですよ。ヤバイっしょ。
ちなみに、途中の「みなみ子宝温泉」って駅もヤバくて、名前から察せられると思いますが、駅と温泉が直結しちゃってます。駅と温泉がつながってる、つがいになってる、もうセックスだわ。この最高のつながり。そら、子宝とも言われますわ。しかも駅で降車して来たお客さんは特別価格で入浴料が200円。事件です。温泉後に広々とした休憩所でアイスとビールたしなめば、そこが桃源郷。
3.大和屋の奥美濃カレーカツ丼を食え
「白鳥おどり」が開催される白鳥の町、正直食に関してはまったく開拓できておらずグルメ的には未知なる場所なのですが、先日行った「大和屋」という定食屋は良かったです。
メニューはかなり豊富ですが、目を引くのは「奥美濃カレーカツ丼」。白鳥のローカルフード「奥美濃カレー」とカツ丼が一体となった野心作。奥美濃カレーは郡上味噌を隠し味に使用してるのが特徴だそうですが、そんなカレーの旨味とカツの間違いのない旨さががっぷり四つになって口のなかで阿呆踊りを延々と繰り広げます。
腹ペコさんは「ヤング定食」を頼みましょう。オカズが盛りだくさんです。
白鳥といえば、「おもちゃのごんぱち」も忘れちゃいけません。名前の通り、おもちゃや駄菓子を売ってる白鳥キッズたちの盛り場なわけですが、徹夜踊りの日は(お盆の三日間は朝まで徹夜で踊るのです)遅くまで店を解放してるので、踊り子たちの良き休憩所となります。踊り疲れたらごんぱちで小腹を満たそう。店の上に鎮座する首なしガンダムも要チェックです。
他にも白鳥には良さげな喫茶店や、物産店併設の良さげなそば屋などがあったります。金がなければ川の水を飲もう。
4.宿もまあまああるで
私は基本的に徹夜で踊ることが多いので、宿をとることはないですが、街中を散策したところ、けっこう安めの宿ありますね。
安いなー。
5.踊りがヤバい、最高すぎる
まぁ、つまるところはココです。最高なんすよねー。まぁ見てよ。
動画を見ているだけでも、血湧き肉踊ります。ああ〜いいなあ。とにかくアグレッシブな白鳥おどり。「白鳥」なんて優雅なネーミングに騙されてはいけません。下駄の音を高らかに鳴らしながらステップステップ。全部で8種の踊りがあり、それらを順番に演奏していく形式。すべてが名曲といっても過言ではないですが、キラーチューンの「世栄」はもはや盆踊りという枠組みを軽々と飛び越えて、訳の分からない熱狂へと人々を誘います。「神代」は踊りという人類の営みの最高峰の到達点と言いたくなる、パーフェクトなダンスです。本当に踊っていて気持ちがいい。これだけ激しい動きなのに、まったく疲れず、動きに慣れて来るとまるで、空に飛び上がるかのような浮遊感を覚えます。
踊りのラストは「さのさ」でしっとりと締めらます。ああ、切ない。夏の終わり。むんむんと蒸し暑い大気のなかに、伸びやかな声が溶けていく。いい唄だなあ。
※ ※ ※
とにかく思いをぶちまけてみましたが、ここまで言ったらさすがに興味が湧いて来るでしょう。っていうことで、今週末(7/16)は白鳥おどりの発祥祭。つまり公式では今年最初の「白鳥おどり」ということになります。とにかくもう、なんでもいい。衝動的に岐阜に来てくれ! 楽しいよ!
<告知>
昨年、盆踊りの体験記を出版しました!郡上、白鳥のことも書いてます。他にも青森のキリスト祭りや、錦糸町の河内音頭など、全国の様々な盆踊りをレポートしてまっせ〜。これからの盆踊りシーズンの参考にぜひ!
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