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木枯らしに抱かれて♡

東京出張。

リムジンバスってあるじゃんね。あれ、楽じゃん。結構利用するんだけど。

係員がいてさ、バスが到着するまでチケット確認したり荷物整理したり列を揃えたりするじゃん。

女性(50代)が係員で。寒い中立ちっぱなしで大変だな〜って思って見ていた。

そのせいか客対応もすごくドライでさ。特に無礼なわけではないけど、「はい荷物ある方はこちらない方はこちら白線から出ないでくだサァイ」ってな感じで愛嬌も素っ気も無い感じでさ。

乗客の「このバスは○○ホテルまで行きますか・・・?」って質問にも相手の目を見ることなく食い気味に「○○ホテルは3ばんです〜」「あ、3番って」「向こうです〜」「何時に出発す・・・」「向こうに係員がおりますチケットをお求めください〜」ってな具合で。

まあ、特に嫌な気持ちはしなかったの。ただ寒くて立ち続けで大変なんだろうな〜って思ったくらいで。もうちょっと笑顔があってもバチは当たらんよね、とは思ったけど。

俺の前には10人くらい並んでいて、みんなそれぞれにチケットなんかを見せて。

んで、俺の後ろに老夫婦が並んだ。きっと2人とも80歳くらい。おばあさんは杖ついていた。荷物は小さなボストンバックぐらいで、まあ特に預けるようなもんでも無いんだろうね。足元にちょこんと置いて並んでいた。

そしたらさ、件の係員が無表情のままツカツカ寄ってきて、俺の前を通り過ぎ老夫婦に「こちら荷物お預けですか〜?」って。んで返事も待たずに荷物を持ったかと思うと続けて「はい、お二人もついてきてください〜」って列の先頭に向かって歩き出したの。

老夫婦、わけわかんない感じでキョトンとしていたら係員は無表情のまま「はい、こちらへどうぞ〜」って再度二人を誘導して列の先頭へ。んで、別に荷物を預かる手続きをするでもなく、何も言わずおばあさんの足元に置いて、他乗客の手続きをしに列の後方へ。

んで、いざバス到着、乗り込むときも足の悪いおばさんを気遣うおじいさんが乗り込むまで急かさないように他の乗客待たせて、バックを手渡して。おじいさんが「ありがとう」って頭下げたときもドライに「は〜い」って(笑)ずっと無表情(笑)

こんなことができる人になりたいよな。

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