記憶に保存する名刺の作り方
こんにちわ。 デザイナーのカズシです。
先日、自分の名刺を新調しました。
少し特殊な名刺を作ったので、制作過程などを記載したいと思います。
まずこの名刺を作るまでにいくつかの名刺を経ています。
①最初の名刺
最初の名刺は比較的普通でした。
紙はコート紙で、サイズも通常の名刺サイズ91mm×55mmの両面4色です。
デザインのコンセプトは印象に残るファッションのようにオシャレな名刺でした。
その反面、読み易さはあえて度外視しています。
②型抜き名刺
次に作ったのが紙を吹き出しの形に切り抜いた型抜き名刺です。
コンセプトは最初と同じですが、インパクトが格段に上がりました。
サイズも名刺サイズ内に収めていたので、名刺入れに入ります。
この名刺の欠点は、吹き出しの先が折れやすい事。
この名刺はこちらで印刷して頂きました。
https://katanuki-insatsu.com
③透明プラスチック名刺
その次に作ったのが透明なプラスチックの名刺でした。
コンセプトは丈夫で印象的なもの。
そしてアンティークポップ。
自分の職業を表すパソコンを、タイプライターで表現。
色でポップな印象に仕上げました。
前回の型抜き名刺のように、形が抜いてあるかのように見えるデザインでありながら、端が折れるという欠点を解消しています。
両面印刷に非対応だったため、片面に情報が集中してしまいました。
文字の読み易さは少し改善させたつもりが、やはり読みにくい印象。
HPへ飛ぶQRコードを入れたのは正解でした。
渡したその場で興味を持ってQRコードを読んでくださる方が結構います。
この名刺はこちらで印刷して頂きました。
http://ymcard.jp
④最新の名刺
そしてたどり着いたのが、このフロッピーディスク形名刺です。
透明プラスチックで、サイズは55mm×55mmの名刺横サイズに合わせてある為、名刺入れにも収まります。
コンセプトは、職業イメージと読み易さとインパクトで記憶に保存される名刺です。
実際のフロッピーディスクをトレースし、書き込み用ステッカーの部分に文字情報を入れました。
文字数を減らし、読み易くする為にアイコンを多用しています。
データはこんな感じで、透明部分と不透明な部分を作成。
QRコードが付いている部分は、実際のフロッピーでは鉄ですが、印刷で鉄には出来ないし、箔押しはコストが高いので、鉄のテクスチャーを貼りました。
QRコードはこちらで作りました。
https://qr.quel.jp/sm/
透明なディスクに立体感を持たせる為に、線や濃度差で凹凸を表現しました。
印刷について。
透明プラスチック名刺を印刷出来る所は沢山ありますが、このサイズで作れる所が無くて、探したり問い合わせたりしまくりました。
ある印刷所では対応可能でしたが、100枚で6万円以上の見積り!1枚単価600円!
さすがにこれは厳しいので断念。
諦めずに別の印刷所を探してみると、なんと1万円以下で印刷出来る所を発見!
この名刺はこちらで印刷して頂きました。
http://www.od-club.jp
こうして無事に出来上がった名刺は、
イメージ通りに完成したのです。
あとがき
僕が何故こんなに色々な自分の名刺を作っているかというと、一つは楽しいからですが、もう一つは実験の意味があります。
名刺の依頼が多く、名刺で個性を出したいという方も多いです。
そんな時に、こんな名刺も作れますよと自信を持って提案する為に、自らの名刺で実験しているのです。
もちろん実験していない物の依頼も多くありますが、その都度 調べたり、勉強したりして制作しています。
様々なご要望にも全力で応える為に、日々勉強して、新たな表現を実現可能にしていきたいと思います。
名刺はその人の個性でもあります。
個性的な名刺を作りたい方はいつでもご相談ください。
DMでのお問い合わせも受け付けています。
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