見出し画像

MacのLogicProからiOSのシンセアプリを利用する方法

iPadやiPhone向けに色々なソフトシンセのアプリがリリースされています。
それらのアプリを iOS 内だけでなく、MacのLogicProから利用することができれば、より本格的に楽曲制作に活用できます。

必要な機材

必要な機材は、MacとiPadを接続するケーブル(ライトニングケーブル)だけです。オーディオI/Fは不要です。
ケーブル一本だけで、MIDIデータとAudioデータのやり取りができます。

Mac側の準備

iPadとMacを接続したら、Mac側の設定を行います。
Macで Audio MIDI設定 を launchpadなどから起動します。

スクリーンショット 2022-03-15 22.59.33

iPadを接続すると、左の下端に iPad が表示されるので、そのiPadを有効にします。

スクリーンショット 2022-03-15 23.02.12


有効にすると、入力装置としてiPadが追加されます。

スクリーンショット 2022-03-15 23.08.13

上の設定では、入力ポート番号として 1 と2が割り振られました。

LogicProの設定

LogicProを起動したら、空のソフトウェア音源のトラックを作成します。
作成したら、インストゥルメンタル(音源スロット)に、
External Instrumentを刺します。

External Instrument の設定は、以下のように、
MIDI Destination は、 iPad
Input: は iPadのみ接続している場合は、1-2 を設定します。

スクリーンショット 2022-03-15 23.14.45


これで Mac側の設定は完了です。

iPad側の設定

iPad側の環境設定は特に必要ありません。
iPad側で使用するアプリ側のMIDI設定のみ必要です。

アプリによって設定方法が異なります。
KORG Module では、特に設定することなく認識しました。
JimAudioのPoison-202 では、Midi in device に IDAM MIDI ホスト を設定が必要です。
AUMの場合は、MIDI ROUTINGの設定画面で、IDAM MIDI ホストとアプリを接続すれば良いです。

画像5

以上の設定で、Logic Proからソフトシンセと同じように iPadのアプリを利用できます。

iPad側のソフトシンセの実行にMac側のCPUは消費されないので、負荷分散にはなるかと思います。
また、有線で繋いでいるのでレイテンシーも気になるレベルではありませんでした。

おまけ

Network MIDIでiPadとMacを接続する方法も試しましたが、そもそもiPad -> Macへ音声は別で送る必要があるので、オーディオI/Fが必要となります。
また、ネットワーク環境にも依存するとは思いますが、レイテンシーも使い物にならないぐらいのレベルで発生したので断念しました。

スクリーンショット 2022-03-15 23.35.23


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?