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放電後記 | 2024.4.8

はじめに

 日本の写真家・現代美術作家である杉本博司氏の作品群「Lightning Fields(放電場)」は、カメラを用いずに撮影された写真作品としての側面を持っている。暗室のなかで写真乾板(フィルム)の上に放電現象を引き起こし、直接それを感光させることによって、原始的な電気そのものの姿を収めた。
 「Theaters(劇場)」、「Seascapes(海景)」をはじめとする、氏の発表してきた概念芸術は、人の眼を超えた時間の集積や発生を切り取ったようなコンセプトのもと組み上げられている。
 ライブ「放電」では、カメラという機械を介さず、放電という誰もが見逃す一瞬の時間を目撃し切り取った氏の作品を構想の出発点とし、等速の音楽世界=長瀬有花ワールドと重ね合わせた。
 演奏場に流れる時間を緩やかに、あるいは聴衆の五感をより高速度かつ鋭敏にすることで、長瀬有花の音楽という名の放電を目を凝らし観測する場を設ける。同期演奏を排したトリオ編成と簡素な美術ステージという要素を以て、より本質的な音楽ライブの表現に挑むことを目的とした。

杉本博司. “Lightning Fields”. HIROSHI SUGIMOTO. 2024-04-07.
出典, https://www.sugimotohiroshi.com/lightning-fields

・3月30日、東京表参道はWALL&WALLで行われたワンマンライブ「長瀬有花 LIVE "放電"」が終演した。良かったです!

・あくまで非公式のよもやま記事です。「公式が勝手に言っているだけ」という物言いは面白くて良いなと思っている。そんな感じ。

・今回は特に、裏側に積み上げられたものから出力された創作表現が多かったためあえて断片的に記してみることとしています。この後記がいつか誰かの養分になることがあれば幸いです。


背景

・色々な理由があり、少しばかり小さめのライブハウスで、これまたミニマルなライブを催そう! という企画が立ち上がり動き出したのが昨年の後ろのほう。

・昨年8月の最初のワンマンライブ「長瀬有花 LIVE "Eureka"」は恵比寿LIQUIDROOMを舞台に行われた。在りし日のバブル期という時勢にはこういった勢いとかテンションが漂っていたのかもしれないなと錯覚するような、とにかく景気が良く様子のおかしいライブだった。観に来てくる方々は当然、そんなEurekaとの比較という目線を携えて今回はやってくることは前提としてあったため、そこがひとつのハードルとなる。

・なんだかよくわからんが、単純に規模が小さくなっただけではないか? という消極的な感想を持ってその日の夜を過ごさせてしまう事態は回避せねばならないという思いは大きかったので(チケット代も決して安くはないのだ!)、「放電」だけの体験を作る必要性に向き合う、というところから各要素の思案がはじまった。

・WALL&WALLを使わせていただけると決まったときはかなり嬉しかった。ステージを含む内装の雰囲気や照明設備、そして音響が非常に良い(本当〜〜に良い)ライブハウスで、自身が客として通った回数もかなり多い。ここでしか醸し出せない空気というものが確かにある場所だと思う。


音楽

・ミニマルなライブにはミニマルな編成が伴う。アコースティックギターとピアノといったザ・アンプラグドな編成案もあったものの、後述の森田さんのベースとアレンジを活かさない手はなかった。ドラムの工藤さん・キーボードの平手さん共々、お互いに同じステージで演奏する機会も多く、進行もやりやすいだろうとのことで起用が決まった。ここで同期演奏は用いずに即興性(インプロビゼーション)の高さを前面に押し出していくイメージが出来上がってくる。

・編成が確定してからは、FKJ、Jojo Mayer、Squarepusher、Nujabes、Jazztronik、Ovall、cero(ほかにも沢山)といったアーティスト達に思いを馳せながら、セットリストや演出などを夜な夜な考えた。

・とにかく筆舌に尽くし難い内容であった。それぞれが持つ楽器・パートの可能性を限界まで使い潰すミュージシャンの皆さまがあまりに凄まじい! そこから生まれるグルーブの威力たるや、音楽の身体性というものを感じ取らざるを得ない演奏だった。

・演奏を聴いてると、どうも手足や脳みそが沢山ないと出来ないようなことを全員がやってのけている。たぶん本来の姿はシドー(ドラクエ2のボス)とかなんだろうなと思った。腕がたくさんあるし2回行動もするしかなり強いからおそらくそうである。

・演奏家でない自分が皆さまを評論じみた文体で語るなど烏滸がましいにも程があるので、あれこれ記すのは省かせていただくが、圧倒的な技巧に基づく「いうほどトリオ編成のミニマルなライブでもないなこれは」と言う嬉しい懐疑と、ライブからの帰り道あるいはその後の日常生活にまで波及するような、音楽への探究心を刺激する演奏の厚さと深み。そしてなにより長瀬有花の音楽の発展性を際限なく広げることができたのは、このメンバーであったからこそというのは紛れもない事実だった。

・もしこの文章を読んでいる方の中で、「放電」の演奏や音楽性に興味を持った方がいたら、今回のメンバーが出演しているライブにぜひ足を運んでみてください。音源や動画を見聞きするのもグッドです。きっとあなたの音楽生活がより彩り豊かになることと思います。今すぐSNSを見に行ってみてください!

・余談だが森田さんは、弊レーベルのビズ方面のプロデュースを担当しているウエダさんと旧知の仲であり、そこからの御縁で前回のワンマンから関わっていただいている。素敵な話やんね……。

・どの瞬間も遍く最高だったのだが、個人的なハイライトは「fake news」から「アフターユ」までの滑らかなフローだ。平手さんのシトシトとしたピアノの独奏とエフェクティブなトランペット、工藤さんの人力マシンビートと天晴れなドラムソロ、音楽の三要素全てにベースという楽器のポテンシャルを振り切った森田さんの変態的なプレイなどが美味しく頂けるフルコース。シンセやカズーの演奏といった部分も含め、長瀬有花の表現力が遺憾無く発揮されていたセクションでもあったと感じる。

・「オレンジスケール」も粋で良かった。ここ最近の自分が最も好きなビートパターンである「スウェイ・ビート」というものを基軸にアレンジをオーダーさせていただいたのだが、思った以上に面白いハマり方を見ることが出来て大満足であった。

・不確かな繋ぎや前奏を経て「アッ! この曲○○じゃん!」と気づく瞬間の気持ちの良いことったらない。あれなに?

同期演奏

・「放電」ならではの要素として、同期演奏(シーケンス)を用いない形態を採用した。

・同期演奏とは、あらかじめ用意した音をコンピューターで再生しながら、それに合わせて人が演奏をする手法を指す。これによりステージ上に存在する楽器の数以上の音を鳴らすことが可能になり、より複雑で拡張された音楽表現を実現できる。ギタリストが1人しかないのに音としては3本以上鳴っていたり、ボーカリストと同じ声のコーラスが鳴っていたり、人力で再現できない効果音やフレーズが鳴っていたりするステージは、この同期演奏によって成立する。

・現代の音楽、特にポップスをライブステージで演じるにあたって、この同期演奏は大きな重要性を孕んでいる。自分は同期演奏によって成立するマシンの要素を含んだステージも大好きだ。一方で、そこに必然性(同期演奏という手法自体ではなくそのステージ毎に裏付けされた思想として)があるかどうかを再確認し、それが無い世界の音楽特有の良さを知覚してみることはむしろ稀有で新鮮な体験となっているのかもしれないと考えた。

・小さなステージで距離を詰めて、お互いの息遣いを感じ取りながら進んでいく生(き)の演奏には、リアリティともいうべき凄みが宿っていた。この空気を発信できた時点で「放電」はある種成功したと言えると思う。

シンセサイザー

・ボーカリストにボーカルとはまた異なった役を割り振り演奏してもらう、というのはかねてより関心のあった試みであった。インプロ性の高い演奏会であることや、比較的ステージが狭いことで、いつもの長瀬有花のスタイルであった“動き”にあえて制約をかけなければならないという環境から、シンセサイザーの使用を思いついた。

KORG monotron DELAY / HOME BAKE INSTRUMENTS BEAMS / KORG KAOSS PAD
写真は初回リハーサル時のものであり、本番では画面右のKORG KAOSS PAD KP2が、一段階新しいモデルであるKAODD PAD KP3に変更となった。
10年以上前に生産が終了している機材で相場価格も高騰していたため入手するのに些か苦労した。

・前々から欲しいな〜と興味を持っていたガジェットたちを買い漁った。懐は少々寂しくなったが、皆ナイスな楽器である。今後も使っていきたいところではある。

・いずれも通常の楽器とは異なり、狙った音階を出すための運指などはほぼ存在しない。簡単な指先の動きやツマミの位置と相関した直感的な演奏に特化しており、ノイズジェネレータやドローンシンセとしての特徴がある。調性を持たず、持続的な揺らぎや発振もしくはエフェクトの繰り返しと積み重ねによって独創的な音を生み出す。

・こういった楽器が用いられるアンビエントやドローンといった音楽は、どこか瞑想めいた、静的なトリップ感を与えてくれる。今回のライブの導入としてこの上ない働きをしてくれたし、編成上の音数が少ない分、合間での「繋ぎ材」たるサウンド・エフェクトとして非常に効果的であった。しかも演奏している様子がカッコいいのである。

弾き語り

・昼の部はファンクラブ限定での公演となっていたので、それに見合うプログラムとして弾き語りパートを設けた。本人がシューゲイザーに興味があると以前話していた。自分も好きなのでぜひやろうと思った。

Photo by 稲垣謙一

・たいして上手く弾けないのにお迎えをして燻っていた、日本Fender製の白いジャズマスターを貸し出した。晴れ舞台で轟音をかき鳴らしてもらえて彼奴も喜んでいたように思う。

・シューゲイズなところで音がバリバリと割れてクリップノイズが生じていたが、実のところ全くもって意図的なものではない。しかし結果的に"良い感じ"になった。演奏中に楽譜が吹き飛ぶアクシデントだって、どうってことはないのだ。本番の魔力、というものがある。

・シンセ演奏もギターも、長瀬本人にとってはそれなりに困難なハードルであったことは確かだったが、今回だけの鋭さを表現するという目的意識のもと、堂々とやり遂げていただいた。この場を借りて感謝を申し上げる。

マスタリング

・配信ライブというものが一般化してきた昨今であるが、いわゆる会場用に作られた(調整された)、会場で流れているスピーカーの音をそのまま配信にも乗せることはあまりない。会場で良く聞こえる音と、配信で良く聞こえる音は全然異なるものであったりするため、現地で配信用のミックス音源を別途作ることも珍しくはないのだ。逆に、普段配信ライブを視聴していて「何やら音がいつも聴いている音源よりも迫力に欠ける気がする」という時は、上記の配信用の音作りがされていないパターンが多い。

・今回は物理的なスペースの制約や制作予算の関係もあり、配信用のミックスを作ることが難しかったため、「会場で鳴らしているステレオ音源をPCに取り込み、その場で配信用の音源に再調整(リアルタイム・マスタリング)する」という手法を採用した。音量をしっかり上げるのは勿論、各楽器のまとまりを良くしたり、よりライブらしい音に聞こえるよう空間の音を足したり、場合によっては演出としてエフェクトを足したりした。

・めちゃめちゃ初めての試みであったし、トラブルとなりうるポイントもあったのだが、後でアーカイブを視聴したところ成功と言っていい結果にできたと思う。よかったね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・PAを担当していただいた森島さん。事前にいくつか「ここはリバーブやエコーを足すようにしてほしい」とオーダーしていたのだが、本番はそのオーダーした部分以外の箇所でも、会場の盛り上がりやステージ上の"ノリ"を感じ取って、積極的に演出としてのさまざまなフェーダーワークを行なっていただいていた。配信カメラの画作りやスイッチングを素晴らしいクオリティーで実現してくれたCAMBRさん、安心と信頼の照明アナミーさんを含め、FOH(客席後ろのスペース)でも渾然とした生のパフォーマンスが組み上げられていて、当然っちゃ当然ながら喜ばしいと改めて感動した。


アート

・杉本博司氏の作品群と、カメラを通さない写真といったコンセプトをなるべく忠実に表すことに注力した。

・昨年からチームに参加した、アシスタントディレクターの水瀬さんに企画や写真現像、そしてアートワークの制作の大部分をお任せした。彼は自分と違ってしっかり学生時代に芸術を専門に学んでいるので頼りになる。自分は
全体のディレクション・監修や実制作の撮影とデザイン部分で参加した。

社内の一角に暗室を構築し、現像に用いる化学薬品の調合などをしている様子

・ライブの肝となるメインビジュアルは、以下の工程を経て制作されている。

被写体の前に水に濡らしたガラス板を設置した上で、露光時間を長くした設定でカメラを動かしながら撮影し、グリッチ・ノイズと似た残像を形成させた。

1. デジタルで撮影した画像データをネガフィルムに印刷し物体化させる
2. ネガフィルムを用いてゼラチンシルバープリント(現像、暗室での化学処理)を行う
3. 完成した銀塩写真をスキャナーで読み取り画像データ化し、各種デザインに落とし込む

・……というように、デジタル→アナログ→デジタルの変換を実施し、必要な遠回りをしている。デジタルとアナログ領域の融合と往来というモチーフは、このライブに限らず長瀬有花ひいては弊レーベルで制作されるあらゆる作品(音楽を含む)に対して提示するようにしているが、毎回しっかりとした手間がかかるので人にはあまり優しくない。別に手っ取り早くデジタルオンリーで作ったところで何かが大きく変わる訳では無いのだが、創作というものは得てしてそういうもんである。必要な面倒と相対することが楽しい。

・また、メインビジュアルなどでも使われている一部のテクスチャについては、杉本氏の作品に倣って、暗室内で印画紙にテスラコイルの放電を当て直に感光させるという手法を用いている。放電の発生周期を変えたり、印画紙を水に濡らしてみたりすると、その結果はどれもが違う表情を覗かせていて、本当の実験のようだった。

・一点物のアートワーク。ガラスを支持体とした、サイアノタイププリントという技法で制作されている。手に入れた方には、実物の細部とキャプションを眺めながら、ライブの記憶を思い返していただきたい。

・ステージ上の美術には、日本の照明器具ブランドが制作している、マイクスタンドをモチーフとしたフロアライトを設置した。それとプラズマボール。幼い頃に地元の科学資料館のような施設で触ったきり現物を見たことが無かったが、相変わらずロマンに溢れたアーティファクトである。秋葉原電気街を駆け回ったがしっくり来る目当てのものが見つからず、Amazonで怪しげなものを輸入した。


演出

アンビエンス

・MCをほぼしないスタイルや、セットリストのシームレスな進行などは前回ライブ「Eureka」より引き継いだ。理由は色々あるが、そういったライブを好き好んでいてクールだと思っているからという主観に結局は終始する。

・特有の部分としてまず挙げられるのは、アンビエンスによる空気感の形成を取り入れたこと。WALL&WALLに下見に伺った時、ステージの反対側にもスピーカーが吊り下げてあるのを発見し、なんかよくわからんがそこから環境音を流してみようと考えついた。なんで?

・セットリストの進行や楽曲に応じて、雨音や海の波音、雑踏の様子といった環境音を流している。これはステージフロントにあるメインスピーカーではなく、ステージ反対側(フロア最後尾)に吊り下げてあるスピーカーからのみ再生される。配信上でもVR音響をエミュレートするソフトウェアを使って、なんとなくイヤホンの後ろの方から聞こえるような質感に調整した。一部のサウンドは、実際にレコーダーを持って録音したものをいくつか混ぜている。雑踏の人混みは下北沢駅周辺で録音した。

・ライブ会場という空間の非日常性をさらに先鋭化させ、日常との隔離をより大袈裟なものとするにはどんな方法があるか? というのは多分ライブ作りに携わっている方々は大なり小なり考えていることである。つまるところ、前方ステージから放たれる音と光以外に何か五感に対する能動的(観客にとっては受動的)な影響力を持てるか、みたいな設計思想の話なのかもしれない。

・いわゆる客入れ時の開場音楽を使わず、アンビエンスのみを流していたのも、その切り離された非日常空間の確立を求めた結果である。

・なにより、会場のどこでライブを楽しんでいるかによって左右される体験を更に付加してみたかった。アンビエンスは先述の通り、後方のスピーカーからのみ流れているので、後ろの方にいる人ほど楽曲と混ざって聞こえやすい。配信映像を視聴するのと異なり、ライブ会場ではどの位置に立つかによってその受け取り方はいかようにも変化する。

・最前近くに立てばスピーカーから聞こえる音は多少偏ったものになってしまうが、ステージ上の様子がはっきりと見える。同じように、後ろの方でライブを見聞きする人にも「スピーカーからの音が良く聞こえる」のと別の、何かしらの体験価値が足されても良いのではないかと思っていた。これが最適かつ効果的に機能したかどうかは再考の余地があるが、一つのギミックとして今回は採用した。

配信

・もう一つは、配信映像の画作りである。配信プロダクションのCAMBRさんに多大なご助力をいただいた。

・具体的には、昼の部のほぼ全編はコンセプトであるモノクロの銀塩写真をイメージした色味となっていた。それ以外のカラー部分でも、よりシネマティックな印象となるような色補正を行なっている。

かっけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
Film by CAMBR

・これはごく個人的な価値観なのだが、現地会場で観るライブとオンライン配信で観るライブは、全くもって同じではないと思う。缶コーヒーとドリップコーヒーが別物であるとかそんな次元ではなく、お米とパンくらい違う。

・?

・現状の科学技術において、配信ライブというのはどこまでいっても0と1の集合体に過ぎない。会場に確かに充満している光の反射と空気振動はデータに変換され各々のデバイスに届けられる。逆立ちしたって、全身に伝わる生の揺らぎというのは配信では再現できないし受け取れない。

・しかし! ここで重要なのは、お米もパンも等しく美味しくお腹を満たしてくるものに相違はないということである。缶コーヒーとドリップコーヒーの比較においてそこに上下を見出す人ももしかしたらいるかもしれないが、お米とパンはそもそもからして直列にできない。お米もパンも美味い。最近は海外のお兄さんがサンドイッチをひたすらに作って食べまくるだけのYouTubeチャンネルばっかり見てます。

・会場にいては、ステージ上の美術や衣装、演者の指使いや細かな表情をまじまじと観察することはできない。音においても、配信音声で聴いた時のメロディやビートの明瞭さは、なかなか会場では分かりづらいだろう。

・上述のコンセプトと結びついた白黒の静謐な色合いでライブを観るのは配信でしか叶わない。音のボルテージが上がっていくにつれ、空間が広くウェットになっていくトリップ体験の濃密度は、暗い部屋でヘッドホンをして視聴する配信の方が深いかもしれない。

・どこまでいっても配信ライブは音楽を主軸とした映像作品だ。それならば配信をただの中継ではなく、ある程度の演出という色を加えることで、よりその役割の独自性を明確にすることはやったほうが良いというように考えている。

・そこにあるのは、ライブと配信映像の美味しさをどちらも知ったうえで、より当人がどちらの味わいを好むかという選択だけだ。個人的には、やっぱりライブは会場で鑑賞したいと今は思う。だからこそ、もっと色々な場所でライブをできるようにしていかねばならない。


・ちなみにこのライブが終わった翌日、始発の新幹線で大阪へ赴きもう一仕事をした。あまりの体力の無さに体調が限界を迎えていたため、観光をいっっっさいしないまま(イベントが大阪駅であったのだが、大阪駅内部の楽屋から一歩も出なかった)すぐに東京へとんぼ返りした。非常に悲しいので体力作りを考えている。

・えっ!!!?!? もう午前2時?!!!? 月曜なのでまた労働が始まります。

・まだ書き連ねていないことはそれなりにあるが、たまにはこうして振り返り残しておくのも良いかもしれない。

・また良いライブを作れるように頑張るぞ!

・最後に、このライブに心を寄せていただいた皆々様に心からの感謝を!

長瀬有花 LIVE "放電"

Vocal / Noise / Guitar:長瀬有花
Bass / Band Master:森田悠介
Keyboard / Trumpet:平手裕紀
Drums:工藤誠也

Sound Produce / Manipulator / Mastering:矢口和弥(汽元象レコード)

Live Produce & Coordinate,Stage Manager:ウエダダイシ(汽元象レコード)

Lighting:アナミー(huez)

PA Engineer:森島美陽(OUT LOUD FACTORY)
Stage Assistant:高橋啓

Stage Design & Properties:水瀬時帆(汽元象レコード)

Live Streaming Production:CAMBR
飯寄雄麻,
尾之内麻里,
相原姫奈,
上野修宏,
村上輝,
儘田恭吾,
野口薫,
宮田晟弥

Live Photographer:稲垣謙一

Hair & Make-up:本郷友紀子

Art Direction & Design:矢口和弥(汽元象レコード), 水瀬時帆(汽元象レコード)

Goods Design:91kido(pattern.)

Production Coorperation:Brave group

Special Thanks:
Gerbela Music Agency,
並河泰平,
Fanicon,
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