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世界一強いポケモンを持っていると嘘をついたら車にはねられた話

どうも、人生で二度車にはねられたことがある男、Kazuです。

たぶん、僕は車にはねられて頭のネジが5-6本抜けたおかげで、大学休学二年間とかして、好きなことしまくってるんだと思います笑
ちなみに来月から、以前3万5000円詐欺にあったインドに4ヵ月インターン行ってきます。楽しみすぎます!!

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今回は、初めて車にはねられたときの話をしたいと思います。ドキドキ。

当時9歳、小学3年生だった和也少年は、大阪にある、"元" 部落だった地域の小学校に通っていました。"元"なので、当時めちゃくちゃ治安が悪かったとか、差別があったとかって訳ではないです。むしろむちゃくちゃいい街で、元々部落だったからか知らないけれど、逆にアファーマティブアクション的な感じで小学校の設備はめちゃくちゃよかったりしました。

でも、僕の家族は色々あってその地区に夜逃げしてきたので、そこでトップレベルのボロボロの家に住んでました。長屋?みたいな家だったんですが、部屋の壁が全部土で出来ていて、こするとボロボロ砂が落ちてくるようなファンキーな家でした。あとネズミも半端なくて、週に1度以上はネズミ取り機をキッチンにセットして、朝起きるとネズミが罠に引っかかっている、なーんて愉快なことが日常茶飯事でした( ・∇・)笑

(土壁の写真)

こんな家に住んでいても、中学生の姉が"ド"ヤンキーだったこと以外は、まあ普通な感じで、吉野家の牛丼を週1で家族で食べに行くようなハッピーハッピーな家庭でした。


ところが、小学3年生も中盤に差し掛かったところ、「悲劇のポケモン事件」が起こります。(今名前つけました)

当時大流行だったゲームボーイアドバンスとポケットモンスタールビー、みなさん覚えてますか?僕の年代の人なら絶対知ってますよね。

そう、これこれ笑

結構お金に厳し目な家だったので、アドバンスとルビーのカセットを買ってもらうのに、発売してから3-4ヶ月後とかに買ってもらった記憶があります。

もちろんですが、その3-4ヶ月のビハインドは絶望的でした。当時の小学生なんてゲームしかすることがなかったので、僕が買った頃にはみんなポケモンをクリア済みでした。

学校でも皆、ポケモンの話をしていましたが、遅れが大きかったので話についていけず...。しかも、僕は右と左の概念がよくわからない、超ド級のバカだったので授業では先生にディスられ、運動もできなかったので休み時間のドッチボールですら活躍できないといった、想像するだけで恐ろしい負の三段パンチを浴びさせられました。

「このままだとヤバイぞ」と9歳の和也少年は思ったみたいで、漢字の宿題を捨てて、ゲームに没頭しました。そのおかげあってか、なんとかみんなの話についていくことはできたのですが、それでも遅れていた分、「みんなを越さないといけない」という謎の感情に駈られ、とんでもない過ちを犯してしまったのです...。

和也「ゴールデングラードンって、知ってる?」「世界で一番強いポケモンやねんで」

Y君「え?ホンマに?!それ持ってるん?!」

和也「うん」

あぁ...言ってしまった...。なんと和也少年は、みんなの注目を引くために、架空の一番強いポケモンを創り上げてしまった上に、自分がそれを持っているのでみんなにもあげてもいいよ、と嘘をついてしまったのです。

和也少年のこの嘘により、3年2組はゴールデングラードンの話題で持ちきりに。空前のゴールデングラードンブーム。完全に後に引けなくなった彼は、嘘に嘘を塗り固めて、もうどうしようもなくなりました。

Y君「え?!じゃあ明日それ頂戴や!家まで行くわ!」

K君「俺、ポケモンのクリスタルのカセットあげるから、その代わりに頂戴!」

和也「まぁまぁ、落ちいて...でも、とりあえずクリスタルはもらっとくわ。」(もらうなよ、俺)

こんな感じのやりとりが、僕とクラス無いほぼ全員と繰り広げられ、僕の嘘はバレる大寸前、この状況が一週間続きました。

一週間経ったある日...

下校時間になり、学校から家に帰ろうとしていたところを、同級生のK君と小学5年生の彼のお兄ちゃんに捕まえられました。

K君「ゴールデングラードン今日もらっていい?お兄ちゃんも欲しいってさ。クリスタルもあげたし、頂戴な。」

和也「(ヤバイ...これは死んだ)」

本当に死んだかと思いました。K君は結構やんちゃな子でした。その5年生のお兄ちゃんも、小学生なのに金髪のスーパーサイヤ小学生ファイブだったのです。そんな人に嘘だってバレたらどうなるかわからない。今考えれば大したことないんだけど、小3の僕からすると、人生が終了するんじゃないか?と思うレベルの一大事でした。

そこで僕は...


全力で逃げました。

誰も追ってこられないスピードで、家までフルダッシュで。


けど、こうなるともうどうしようもない。一旦家についたけれども、K君は俺の家の場所を知っている、このままだとスーパーサイヤ人のお兄ちゃんと間違いなく家に来る。そして、かめはめ波で焼き払われる。

そう思い、家を飛び出し、校区内を抜け出し、魔の校区外に逃げ込むことを決意しました。校区外には出てはいけない絶対の掟があったので、その校区内と外の境目で立ち往生していました。今にもK君たちが追って来そうな気配がしていて、本当に心臓がドクンドクン鳴りっぱなしでした。

そこに、僕の親友であった、O君がたまたま自転車で通りかかったのです。

O君「お、和也どうした?まあとりあえず自転車のれや!」

おそらく、僕が嘘をついていたのに気づき、僕が同級生に追い詰められているのにも気づいた彼は、僕を遠くに逃がすために自転車で駆けつけてくれたのです。

O君「一緒にどっか行こう!」

そう言って彼は、僕を自転車の後ろに乗せ、ペダルを漕ぎ始めました。それと同時に、K君たちが後方の方に見えました。

和也「お願い!ちょっとだけ早く漕いで!」

僕がそう頼むと、彼はペダルを強く踏みしめました。

本当になんていい友達なんだろう。今でもそのことを思い出すと、本当に熱い気持ちになります。こんなに優しいやつなかなかいないと思います。


しかし、ここで最悪の事態が起きました。

僕が彼に声を掛け、そして彼が同時に強くペダルを踏みしめた5秒後に、僕たちは赤信号の交差点に飛び込んでいました。

そしてその交差点を渡りきるか、渡り切らないかくらいで「ドン!」という音が鳴り響き、気づいたら僕たち二人はコンクリートの上で寝転がっていました。

幸い、怪我はなかったです。マジでかすり傷ぐらい。

というのも、交差点近くにあるお店近くにバックで駐車しようとしている車に当たっただけでした。たぶん時速5kmも出てない感じでした。

けれども、親や学校の先生、警察が現場に駆けつけてきて、もうそれは一大事でした。

人気者になりたいが為に、ゲームの話で嘘をついて、逃げ回って最終的には友達を巻き込み、人に心配と迷惑をかけるという最低の結末でした。

そのあと、事故と共に僕の嘘はみんなに忘れられて、僕の絶望的な通知表以外は、一応何事もない感じで小学三年生は幕を閉じました。

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そしていきなりだけど、今この経験を振り返って思うことがあります。

本質的に、人は失敗から学ばないといけないと思っていても、なかなか学べていないってことです。

めっちゃ当たり前のことなんですけどね。あと、実際そういう失敗から学べる人もいると思うけどね。そういう人は本当にすごい。

でも、どれっだけ、9歳の和也少年が「もう嘘はやめとこう」とか思っても、結局、22歳の今日まで、ちっさいしょうもない嘘を積み重ねて生きてきました。それで無意味に人を傷つけて、たまに後悔したりして。

これだけキツイ失敗の原体験があっても、その失敗から最初は学ぼうとするけど、結局学べていないんです。

嘘をつくのが習慣になってしまっているのか、潜在的に良く見られたがりなのか、理由はわからないですが、ずっと変な嘘を重ねて自分を生き辛くさせてきました。

そして、小3の自分の失敗を振り返り、この失敗を次に活かす為にも、自己満足の形でこの文章を書かせてもらいました...笑

読んでる皆も、いろんな失敗をして来たと思います。これからも失敗を積み重ねていくと思います。それはそれでいいし、失敗は成長の元だと僕は考えています。けれど、一度失敗して、それを振り返らずに投げっぱなしだと本当に勿体無いんじゃないかなぁ。

過去の失敗が本当に改善できているか、一度振り返ってみると凄く有意義かもしれないなあと、勝手にここで提案させてもらいます笑

なんか、厚かましいですよね。すんません笑

そして最後まで読んでくれてありがとうございました( ;∀;)

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追記)

なんか調べたら、ゴールデングラードンいるみたいです笑笑
亜種タイプらしい。けど、世界一強いポケモンではないので結局嘘でした^~^








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