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僕のアボジ(父)は日本から出られない

どうも、송화야 (ソンファヤ)です。

僕の朝鮮語名です。 

そうなんですよね。なんと、僕朝鮮と日本のハーフなんです。
カッコいいですよね...。僕も自分のことがカッコいいと思ってます。(ナルシスト)

(友達のかっこいいサーフボード&かっこよくない僕 in California)



でもハーフだけど、朝鮮語話せないし、最近のK-POPは「Twice」しか聞きませんし、2年以内に見た韓国ドラマは「チャングムの誓い」と「星から来たあなた」です。

そんな在日朝鮮人の父を持つ僕と、父のことについて少し書いていこうと思います。

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父はいわゆる、在日朝鮮人っていう存在です。母は日本人なので、在日朝鮮人の父と母の間に生まれた僕は、たぶん、在日朝鮮人とは言えない。けれど、血を見ると、純粋な日本人でない。だから自分が何者なのか尋ねられた時、ハーフって言うことにしています。

だって、よくわかんないから。

小学校の頃は、*民族学級っていう在日韓国・朝鮮人の子向けの特別クラスに放課後行ってたりしましたが、自分の父が「どう」とかそういう特別な感情は抱かなかったんですよね。正直言うと、当時好きな子がそこに通っていたので、やべぇもっと喋りてぇとか、激よこしまな考えで意思決定してました。

自分の無邪気さを褒め称えたいです。

民族学級とは・・・大阪の小学校に多いんですけど、在日韓国・朝鮮人の子向けに、週1回放課後2-3時間とか朝鮮の文化・言葉を教える特別クラスみたいなのがあるんですよね。Wikipediaから情報持ってこようとしたんですが、「民族学級は閉鎖せよ!!」とかいう記事しか出てこなくて萎えました笑 あぁ怖いですね。笑

こんなボケボケ小学生から成長し、ボケ大学生1,2年生を終え、3年生になった頃に、ようやく父が在日"朝鮮人"として日本で暮らしている、ということを理解できました。


ここまで読んでもらって、鋭い人は気づいたと思うんですけど、僕は「韓国」と「朝鮮」って言葉を使い分けて文章を書いています。なぜかと言うと、ちょっと面倒臭いけど、朝鮮半島の歴史を学べばそこまで難しくないです。

昔、第二次世界大戦の後に、韓国側の南朝鮮半島と現在の北朝鮮がある北朝鮮半島の間で、朝鮮戦争っていう戦争が起きました。ざっくりいうと、「きのこの山派とたけのこの里派の戦い」みたいなもんです。怒られるかもしれないので、wikipediaのちゃんとした説明がこちら。

朝鮮戦争(ちょうせんせんそう)は、1948年に成立したばかりの朝鮮民族の分断国家である大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の間で生じた朝鮮半島の主権を巡る国際紛争。1950年6月25日に金日成率いる北朝鮮が中華人民共和国の毛沢東とソビエト連邦のヨシフ・スターリンの同意と支援を受けて、事実上の国境線と化していた38度線を越えて韓国に侵略を仕掛けたことによって勃発した。

1945年に北緯38度線で朝鮮っていう国が今の二つの形に分けられました。父方の祖父母は朝鮮が2つに分断される前に日本に来ているので、もともと朝鮮っていう国籍を持ってました。けど、朝鮮っていう国が分断されて、朝鮮が国際基準でこれ以上認められなくなりました。

朝鮮人として生きるのは、ダメってわけじゃないけど、世界としてはあんま認めないよ〜的なノリで、分断前の在日朝鮮人から在日韓国人っていう名称がつけられたみたいです。(自分で調べた範囲なので間違ってたら教えてください。)

僕の父は日本で、在日朝鮮人として生きています。

よく皆に指摘されるのが、「それって今の独裁体制を支持してるってこと?」とか聞かれるんですけど、たぶんそんな感じじゃないと思います。僕が父を知る限り。凄くざっくりいうと、もっとこうピースフルな感じで、いつか二つに分かれてしまった国が一つの朝鮮として戻ってくる日を待っているだけなんじゃないかなあと思います。

パスポートを取る際には、国際的な基準に乗っ取る必要性があるので、自然と在日韓国人として認めさせられるみたいです。なので、ピースフルな僕の父は未だにパスポートを持ってないです。渋いですね。

一方僕は既に10カ国以上旅行したり、留学したりしていて海外には3年くらい住んでいます。けど、父は一度たりとも日本を出たことがないし、出ようと思っても日本から出ることはかなり難しい。

韓国や今の北朝鮮に当たる場所に親戚は住んでいるけれども、それでも今の既存のルールに従わない限り日本を出られないんです。このルールが悪いとか、良いとかそういう話ではないですが、それでも本当に悲しいしいつか変わる時が来ればいいのになと思います。そして、そんなピースフルな父が、海外でインターンとか留学するのをok出してくれているということに、深みと重みを勝手に感じています。

朝鮮人と日本のハーフに生まれて、外の世界を知ることができて、日本にたまたま奇跡的に生まれた僕だからこそ出来ることは何なのか。僕のアボジに僕が出来ることは何なのか。

そして、

「この奇跡的な人生をかけて、成し遂げたいことは何か」を常に思考して、人生を歩んでいきたいなと心の底から思います。

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「Go」

オススメの映画です。小説もあるので是非読んでみてください〜。
もっと在日朝鮮・韓国人について知れると思います。
今はインドにいますが、辛くなったらこの映画を見て元気を出しています。


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