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パイロットよりも魅力的な・酒

またパイロットの飲酒運転が発覚しました。
「また」である。
昨今は自動車の飲酒運転に対しても、世間の目は厳しいのにも係わらず。
ちなみに飛行機の飲酒運転は、自動車の飲酒運転よりも危険です。
その理由として、多くの乗客を乗せていること、墜落した先にいる人も危険なこと、事故になったら死亡率がかなり高いこと、などがあげられます。

アルコールの検査で引っ掛かったパイロットは、職を失います。
本人の損失は計り知れません。
収入やステータスの面で、開業医と同じ、もしくはそれ以上とも言われています。

それなのに、なぜ?

それは、お酒の力に勝てなかったから、に他なりません。
多数の命を危険にさらし、自身も命まではいかなくとも職を失う危険性を知りつつ、それでも飲酒をしました。
これを病的な行動と言わずに、何と言ったらよいでしょうか?
現在のアルコール依存症の診断基準からすると、このパイロットは依存症には当てはまらないかも知れません。
しかし、公平な目で見て、このパイロットは立派(?)な依存症だと診断しても、差支えないと言ったら言い過ぎでしょうか。

他の多くの事と同様に、医学も常に見直されて進歩していきます。
いずれアルコール依存症の診断基準は変わるような気がします。
なぜなら、このパイロットをはじめ、多くのひとがお酒に依存しています。
それなのに、依存症には当てはまらない。
これは明らかにおかしいと思いませんか?

潜在的なアルコール依存症患者さんは、かなりの数でいるはずです。
そんな方々がしっかり治療を受けて、お酒の呪縛から逃れられるようになると、よりよい社会になるのではないでしょうか。


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