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小学校の動物を幸せにする⑥

行政の現状を把握することは出来ました。
次に僕たちは、実際の現場である小学校の現状を把握することにしました。

②小学校の教師にアンケートを実施する

小学校の動物飼育状況がとても悪い場合が多いことは、度々の訪問などで分かっていました。
それをさらに具体的に把握しようという試みです。
また、実際に動物飼育を担当している先生が、どんなことに困っているかを直接お伺い出来れば、具体的な対応策が見つかりやすいのでは無いかと考えました。

アンケートを回収してみると、そこには現場の先生の悲痛とも言える思いが、溢れていました。
・病気になった場合の治療費が無い
・連れて行く動物病院がわからない
・長期休暇の飼育が不安
・土日のお世話が大変
・エサ代が無い
・動物が亡くなった場合の処理

飼育担当の先生は、必ずしも動物が好きだからとか、動物に詳しいから、と言う理由で選ばれるわけではありません。
そのため、急に担当に任命された先生は、いったいどうしたら良いか相談する相手もおらず、途方に暮れてしまうことがあるようです。

私たち獣医には飼育担当の先生方を支えて、学校飼育動物だけでなく先生のことや児童の事までしっかりと考える必要がある。
そのように感じる現場が、小学校にはあるようでした。
そしてアンケートで寄せられた、先生方の困っている事は、我々獣医が一朝一夕で簡単に解決できるの物ではありません。
しかし、数々の問題が浮き彫りになり、解決しなければならない事柄が明確になりました。

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