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いってらっしゃいの記録

娘を保育園に送るとき、ポケットにはいつもカメラを忍ばせている。

長女が4月から小学生になるため、姉妹揃っての登園も残り数ヶ月となり、その記録を残しておこうと思ったのがきっかけだった。

朝は次女のお昼寝布団などの荷物があるため、片手で操作できて、日付けが入るフィルムカメラが使いやすい。

僕は毎朝、車から降りて保育園の玄関まで送るわずか時間を記録し続けた。

姉妹仲良く登園。
そして、4月になり、姉は小学生になり、妹は1人で保育園へ行くことになる。

1人で傘をさせるようになった。

水たまりがあると、踏まずにはいられないので、時間がかかる。

雪が降った日は、もっと時間がかかる。

背伸びしてようやく下足箱に届くようになった。

髪が伸びてちょっと結えるようになった。

友だちと手を繋いでいく日もある。

でも、泣いてしまう日もある。

大きなお昼寝布団だって、へっちゃらさ。

長靴が好きだから、晴天でも長靴を履いていく。

帰りに気づかれないように、長靴だけパパが持ち帰る。

じぶんで、じぶんで。

パパ、バイバイ。

僕の「いってらっしゃい」の記録。

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