(7)第二部:燃え尽き症候群の原因と背景;その② 個人の考え方の仕組み

前回の記事では、燃え尽き症候群を引き起こす原因となるものとして現代の労働環境を取り巻く環境や日本社会に特有な社会構造をベースとした上に、職場環境と個人の性格という二つの要素の関係性があるという話を扱った。

今回からはいよいよこの個人の側面にフォーカスを当てて行きたい。

パーソナリティ・物事の捉え方・物事に対する反応

人間がある事柄や状況に出会ったときに、どのような感情が沸き起こり、それをどう捉えた上で、どう行動するか、というのは各個人において異なる。

ある事柄に直面したときに各自特有の感情が沸き起こるがそれがどのような感情であるかは人によってさまざまであり、その人のパーソナリティが大きく関わってくる。

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