渡辺 和徳

脚本家・演出家。1999年より、つかこうへいに師事して作・演出を学ぶ。現在は舞台、映像…

渡辺 和徳

脚本家・演出家。1999年より、つかこうへいに師事して作・演出を学ぶ。現在は舞台、映像を問わず脚本・演出を手がける他、演技・脚本・児童向けなど、各種ワークショップの講師も行っている。主な脚本作品にあずみ、女信長、早乙女太一公演、SAMURAI 7、大江戸緋鳥808など。

マガジン

  • 初めて演出に挑戦したい方のための「演出のやり方講座」

    ここでは初めて演出に挑戦してみようと思っている方のために、演出のやり方を簡単に書いてみたいと思います。特に中学生・高校生の演劇部で練習をしている方、社会人でこれから芝居をやってみようと考えている方など、やってみたいんだけど「演出って何したらいいんだ?」と悩んでいる方のための演出講座です。

  • 物語を書くための基本テクニック

    脚本でもシナリオでも戯曲でも、はたまた小説でも、これから何か物語を書いてみたいと思っている方のために、物語を書くための基本テクニックを紹介したいと思います。僕が普段、脚本を書く時に意識していることを着想〜プロット〜執筆〜推敲の4段階に分けてザックリとまとめました。

  • 上演料無料で使える演劇の台本

    このマガジンでは、僕が上演してきた演劇の脚本(台本・シナリオ)を無料公開しています。 ご連絡いただければ、有料・無料公演を問わず、上演料などなく無料で使っていただけますので、ご自由にご利用ください。 とはいえ、著作権を放棄しているわけではありません。 必ず「作/渡辺和徳」というように、クレジットを掲載してください。 また、あくまでも演劇公演の上演を許可するものであり、公演の録画やその映像の公開等、作品の二次使用につきましては改めてご相談ください。

最近の記事

原作ものを創る難しさ

TVドラマと小説を原作に…僕が脚本・演出する舞台「つか版・忠臣蔵」が稽古中です! ご存知の方はご存知だと思うのですが、実は僕、つか劇団時代からつかさんの作品の舞台化をしてきました。小説だったり、テレビドラマだったり、映画だったり…原作はいろいろです。  今回の原作は、テレビドラマと小説。…これがなかなか大変です。というのも、作り方が全く違うからです。テレビドラマの方は、いかにもつか芝居!…といった作り方。論理よりも感情! 横につかさんがいて、台詞をつけてたんだろうなあ…とい

    • 作家が「自分だけの言葉」を見つけるということ

       僕は「つかこうへい」という劇作家・演出家に育ててもらいました。つかさんの芝居が好きで、入った劇団。その稽古場では、つかさんがその場で、怒濤のごとく新しい台詞をつけていきます。それをその場でパソコンに打ち込んでいったり、手書きで直しを入れたものを打ち直したり、必要な資料があれば調べたり…。その中で、つかこうへいの芝居作りを真横で見て育ちました。  つかこうへいの言語は特殊です。極めて平易な言葉で書かれたセリフでありながら、強く、鋭く相手の心に突き刺さります。あくまでも主体は

      • 「熱海殺人事件」と「異邦人」

         間もなく始まる、僕の新作戯曲「異ノ邦ノ人へ」(イノクニノヒトヘ)の稽古が続いています! 世間に理解されない男と、その男に「正しさ」を説く神父の物語です。カミュの「異邦人」から着想を得た新作ではありますが、そのままの舞台化というわけではありません。 「異邦人」をベースに芝居を作ってみようと思い立ったのは、「熱海殺人事件」の初演版を上演したときでした。「熱海」の中には、犯人の大山を「大山ムルソー」(ムルソーは「異邦人」の犯人の名前)と呼んだり、「熱海の浜がアルジェの夏に匹敵す

        • 公開戯曲 - 「評決」

          ライブハウスでのイベント用に書いた短編で、1954年に制作されたアメリカのテレビドラマ「十二人の怒れる男」をモチーフにしています。 元がライブハウス用なので、セットは椅子だけあれば上演できますし、少人数で1時間弱(25分×2幕)でできる作品ですから、小さい公演には向いているかと思います。 元ネタよりも、論理展開が甘いのはご容赦ください…(苦笑) STORY ある架空の街で起こった、一件の殺人事件…。 父親が娘を殺害したというその事件を裁くために、6名の市民が陪審員として集

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        • 初めて演出に挑戦したい方のための「演出のやり方講座」
          13本
          ¥200
        • 物語を書くための基本テクニック
          28本
          ¥350
        • 上演料無料で使える演劇の台本
          3本

        記事

          公開戯曲 - 「道化師の歌が聴こえる」(2013年7月上演)

          そこは、壁に閉ざされた町。 誰も出入りするものはなく、また誰も壁の外を見たことがない。それでも町の人々は、そこでずっと平和に暮らしてきた。 だがある日、その町で一人の女が殺された。 捕まったのは、最近街にやってきたばかりの一人の余所者。 今まさに、町の人々による裁判が始まろうとしていた。 なぜ、余所者は女を殺さねばならなかったのか。 そして余所者は、何故この町にやってきたのか。 やがて見えてくる町の真実の姿。 たった一人の男の願いが、町の秩序を大きく揺り動かしていく。

          公開戯曲 - 「道化師の歌が聴こえる」(2013年7月上演)

          公開戯曲 - 「怪物」(2014年12月上演)

          「俺には、俺の罪が分からない…」 戦後の混乱期のただ中にある廃墟の街で、連続殺人事件が起きた。 被害者は皆、両目をつぶされ、体を焼かれていた。その凄惨な殺し方に、人々はこう噂した。 怪物が現れた—と。 事件の捜査にあたっていた刑事・若林は、捕らえられたばかりの犯人と向き合っていた。人々からせむしと呼ばれた片腕の男は、体中に私刑の傷を負い、牢につながれている。人々は彼を犯人と決めて疑わなかったが、若林だけは小さな疑念をぬぐい去れずにいた…。 台本のダウンロードはこちら

          公開戯曲 - 「怪物」(2014年12月上演)

          「物語を書くための基本テクニック」

          有料マガジン「物語を書くための基本テクニック」を公開しています。有料ですが、僕のサイトで公開しているものとまったく同じです。(笑) どんな内容なのか知りたい方は、僕のサイトを見ていただければ、全文無料で読めます。広告なしでゆっくり読みたい方だけ、購入してご覧ください。(姉妹版の「演出のやり方講座」もサイトに掲載しています!) → 物語を書くための基本テクニック - 渡辺和徳のOFFICIAL SITE 目次を掲載しておきますので、気になる項目がありましたら、ぜひ読んでみ

          「物語を書くための基本テクニック」

          v1-6. 物語は、キャラクターによって作られる。

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          v1-5. 客の印象をコントロールする。

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          v1-4. プロットを作る。

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          v1-3. 必要な役割は何か?

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          v1-2. 起承転結を考える。

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          v1-1. テーマを定める。

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          VOL.1「脚本の書き方講座」 - はじめに

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          4-2. おわりに - “批評家”になってはいけない

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          4-1. 推敲 - 物語を見直すための3つの視点

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