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#オールガイナーレ Round31(福島ユナイテッドFC戦)

今回はこっちから行きますか。まずダイジェスト版。

ほいでもってスタッツどうぞ。

スタッツ見てて感じたのは、前半、自分はずっと、何かこう違和感というか収まりの悪さを感じながら見てまして、これって原因は可児がいない(この日、先発はおろかサブにすらいませんでした)せいなのか、とも思いましたし、それに加えてフェルさん(と、更に言えば大屋も)がコンディション不良っぽい感じで出ていたのかな、という気もしましたが、どうもそういうシンプルなことで済む話でもないのかな、と。
対症療法としては、とりあえずフェルさんと大屋辺りを下げてしまうのが、ここでは上策なんだろうなあ、と思ったりもしたし、実際そのように髙木監督はしたんですが・・・。

序盤(の序盤)はめざましいものがありました。実際、あの感じが90分間続いたならイージーに勝てるんじゃないかとさえ思ったぐらいで。
しかし、そんなに簡単に事は運びませんわな。福村が放ったシュートなんか目の覚めるような一撃だったんですよ。これが決まっていたら、確実に主導権がとれていた、というほどの一撃でした。
でも、それは結局決められなかった。ここがチーム全体のバイオリズムが狂ったというか、ケチのつき始めだったような気がしてなりません。

で、福島の先制点の場面。なんてことのないバックパスでしたよ。で、受けた井上黎生人は何の気なしに(と見えたんですが、恐らく本人には何らかの意図があってのあのプレー選択なのでしょう)前方にパスのようなクリアをしてしまう。
そのボールを取ったのが福島の田村亮太。これが恐らく福島のトップスコアラーたる武とのワンツーから強烈なシュートを叩き込みました。
確かに失点のきっかけを作る形になってしまった井上黎のプレーを緩慢だ軽率だと責めるのは簡単かもしれません。
ですが、恐らく彼1人の責に帰する問題でもないだろうと思うんですよ。何故なら、最初に田村が井上黎のパスをカットした時、田村(や、その周囲などを)ケアできる感じの選手が誰もいなかった。そういうように見えたのですね。
恐らくチームとして勝つために最も重要なことは何で、守るべきことは何なのか、という約束事、というかプラットフォームがなかったんじゃないのかな、と。
よって、井上黎に全ての責任をおっ被せるのは、ちょいと酷な話かもしれないな、と直感的にそう感じましたが、ダイジェストでその辺りの事情を見るまでは、今一つ自分の中で確信が持てませんでした。
今も自信はないですが、少なくとも自分の感じでとりあえずは良いのかな、と感じなくもありません。

その後、三沢のスルーパスを福村が鋭く短いクロスを入れて、恐らく鈴木国友だと思うんですが、これが決めきれない。

そうこうするうちに福島の2点目です。コーナーキックを短めにつないで、広がるように動いてきた武が鋭いシュートを放ちます。北野は動けずに見送るのが精一杯。
これも1点目の時と同じで、やはりチームの中で、大まかにでも良いので取り決めというものがあったはずなのですよ。それが恐らく(エアポケット的な何かがあって)不徹底だった、ということなのかもしれません。

たぶんチーム全体の流れが何らかの理由によっておかしい状態になってしまっていたのかもしれません。理由は知りませんが、冒頭に挙げたようにフェルさんや大屋のコンディションに難があってのことだったのかもしれませんが、詳しいことはわかりませんし、フェルさんも大屋も別に責められるべきことではないような気もします。チーム全体の微妙な機能不全、と捉えられるべきなのかもしれません。
とにかく前半は、理由はさておき、著しくバランスが悪かったのだろう、と自分の中では結論づけています。

この状態は、ハーフタイムを経てフェルさんと大屋を下げ、西山雄介と山本蓮を入れることで、一応の解決を見ました。
しかし、やはり何かこう、喉に魚の小骨が刺さったような、説明のつかない違和感に似た不思議な感情が残り続けます。

まず、左から高畑が、更に右から魚里が揺さぶって、最終的には鈴木国友がシュートを放つんですが、これが浮き上がってしまう。
彼はむしろ岡野雅行GMタイプの選手なのではないか、と。スピードに乗って突進するタイプの選手なのでは、と湘南時代のゴールを見ていて思ったものですが、実際にそうなのでしょうね。彼はだから、ストライカーというよりも、ウインガーとしての方が能力を発揮できるのではないでしょうか。
若い頃の三浦知良は自信をウインガーだと言っていましたが、鈴木も案外とそういうタイプなのかも。

一方、福島も、後半一方的に大人しくなるわけもなく、攻めては行きます。あくまでも前半に比べて比率が減っただけです。
うまく武が前に落としたものを星が奥深くまで切れ込んでマイナスのクロスを上げると、雪江がヘッド、これは北野の正面に飛び、ディフレクトしたところ、今度は武が強いシュート。これはポスト直撃です。目を見張る攻撃でしたが、この時の約束事はどう履行されていたのか、気になるところです。

そうこうするうちに、鳥取も高畑の攻め上がりから一度は福村に渡して、福村がクロスを入れると、そこにいた魚里がガツンと蹴り込みました。
これで1点を返すのに成功しましたが、これ以上は得点できませんでした。こないだのセレッソ大阪U23戦みたいに短時間で逆転できる目がありませんでしたから、仕方がないのかも。

トータルで見ていて思ったのは、前半に感じたバランスの悪さとそれにまつわる違和感(むしろ深刻な問題だったのは後者の方かもしれません)が、最後の最後までつきまとって苦しめていたのではないか、ということ。
よくはわかりませんし、断言もできかねますが、チームの曲がり角に差し掛かっているのかもしれません。
ただ、決してチーム全体の調子が悪いということではなく、いろいろな(判然とはしないながらも)要素の巡り合わせにツキがなかったのかもしれないですね。
だから、日にちが変わるとかすれば、案外ケロッと正常化するかもしれませんよ。論理的ではありませんし、明らかに非科学的な話ですが、そう思いましょう。

基本的に他人様にどうこう、と偉そうに提示するような文章ではなく、「こいつ、馬鹿でぇ」と軽くお読みいただけるような文章を書き発表することを目指しております。それでもよろしければお願い致します。