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社会人になった頃

カバー写真は単に好物なだけで全く関係ないが、もう、恐らく30年ぐらい前の話。つまり平成になったぐらいの頃、俺は大学を中退して社会人になった。今はなき緑色の家電販売店に就職した。店自体は全国チェーンみたいなものだが、フランチャイズ形式だった。
同僚というか先輩社員との折り合いもそんなに悪くなかった(むしろそこからの退職は人が起因したわけではない)が、お店の店員さんというのは自分としてはそれなりにハードルの高い仕事だと思った。で、逃げるように辞めた。ただ、先述のように同僚・先輩が起因していない。彼らにはよくしてもらったし、今も申し訳ないとさえ思っている。単に仕事が辛かっただけ。甘ちゃんだったのさ。

で、次に勤めたのがショッピングセンターと言うべきかデパートと言うべきか、とにかくそういう店。但し今度は家電ではない。青果売り場に配属された。仕事そのものは楽しかったし、そこそこやりがいもあった。
ただ、ここを辞めた原因は人。特に2番目の上司(たぶん故人になったはずだ)との折り合いが非常に悪かった。
最初の上司は一言で言うとそんなにやかましいことは口にしなかった。同僚もいいヤツだった。が、その同僚がある日、こう言ってきた。
「次に来る上司がムチャクチャなヤツだから辞める」
そいつは逃げるように辞めてしまったが、俺はことの重大さがよくわかっていなかったので引き続き就労を続けた。
そのうち、問題の2番目の上司が来た。今風に言うとパワハラ上司みたいな人物だった。いや、そこまであからさまなパワハラをしたわけではないが、とにかく押しつけがましい印象しかない人物だった。「俺の命令は絶対だから背くなよ!」みたいな価値観を前面に出す人だった。俺には絶対に容認できない人物だった。でも、自分としては何とかガマンを続けた。うちの親父が厳しかったから。
けど、俺は弱い人間なんで、ある日、ぷっつりと破綻した。仕事をサボって逃げ出した。後日、店に後始末に行ったら。同僚のおばちゃんたちは同情してくれた。その際にもう1人の同僚の青年にも会ったけど、彼のような辛抱強さが羨ましくもあった。

しばらくして、建設会社で事務職を始めた。そこでは人的なストレスもそこそこあったけど、長いこと務まった。今もその会社、やってんじゃないのかな。よく知らないけど。

で、社会人1年目の自分に言えることがあるとしたら・・・

「自分のキャパシティをキチンと把握しとけば案外と大丈夫」

最初の勤め先でもう少し長くできたはず、とそこだけは後悔してる。こらえ性がなかったからなあ、当時の自分は。そこに気づくのに、ちょいと時間がかかってしまった。いろいろ紆余曲折もあった。

まあ、今はこんな身体になったんで、事務屋しかできないが、それ相応に充実はしてる。私生活での相方はいないけど、これは元々の自分の責任だからしょうがないさ。

基本的に他人様にどうこう、と偉そうに提示するような文章ではなく、「こいつ、馬鹿でぇ」と軽くお読みいただけるような文章を書き発表することを目指しております。それでもよろしければお願い致します。