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第三回「星占いで子育て」〜発達障がいを考えよう〜

6/16(金)にTwitterのお話機能スペースで、きりりこさんとの共同スペース「星占いで子育て」をお送りしました。
今回のスペースのテーマは、『発達障がいを考えよう』。

星占いで子育て3

私もきりりこさんも、自閉症スペクトラムの子どもを育てています。子育ての中で、自閉症スペクトラムとはどういった障がいなのかを学びました。
そして、自閉症スペクトラムや発達障がいについての理解が、社会ではまだまだ行き届いていないと感じています。
それが、今回のテーマを決めたきっかけです。

園から子どもの発達検査を勧められた経験を持つ、占い師仲間の松山さっちんさんをゲストとしてお迎えし、3人で知識や経験をお話しさせていただきました。

お話した内容はこちら。

話した内容

私が子どもの発達障がいに気づいたきっかけ

自閉症スペクトラムである下の子を出産する前、私は小学校の教員でした。そして、特別支援担任を長くさせてもらっていました。
特別支援担任に初めてなったとき、障がいについて詳しく知る必要にかられ、『特別支援教育重要用語の基礎知識』という本を読みました。

様々な障がいについて、1ページずつ端的に分かりやすくまとめている本です。法律や制度、医療からのアプローチ、支援の手法なども書いてあります。勉強になりますので、図書館ででも読んでみてくださいませ。

私はこの本を読んでいく中で、私の実母と実弟に、様々な特性があることに気づきました。
特に弟は、凹凸の激しい子でした。某難関大学を出たほどにお勉強はできたのですが、できないことや苦手なこともたくさんありました。

実弟ができないこと

  • 気持ち悪くて靴下が履けない…A

  • 苦手な服があるので、お気に入りの服ばかり選んで着る…A、D

  • 字が汚い…B

  • 姿勢保持ができず、ぐにゃぐにゃしている…B

  • とにかく運動ができない…B

  • スイカが怖くて食べられない…A、D

  • 新しい食べ物はとにかく警戒する…A

  • 怖くて飛行機に乗れない…A

  • しばしば癇癪を起こす…C

  • 貧乏ゆすりなど、絶えず体を動かす…C

困ってはいませんが、こんな特徴もありました。

  • 小さい頃からコレクター。ミニカー、キン肉マン消しゴム、ビックリマンシールはたくさん持っていました。大人になってからは、本をたくさん収集しています…D

  • 3・4歳の頃に、時計を見ては「今何時?」と聞いて、自分で時計の読み方を把握しました…E

  • 将棋が強く、小学2年生で担任の先生と互角に指していました…E

この本を読んだ後に考えると、

  • A…感覚過敏

  • B…発達性協調運動障がい

  • C…注意欠陥多動性障がい

  • D…自閉症スペクトラム

  • E…ギフテッド

の特性が現れているように思えました。
弟は未受診ですし、私は医者ではないので断言出来ないのですが、弟はたくさんの発達障がいの特性を持っていると分かりました。
そして、血の繋がりのある私にも、その遺伝子は流れていると自覚しました。

私は眩しいのが苦手

晴れた空も夏も大好きな私ですが、陽の光がととても眩しく感じ、春先から明るい太陽の下では目が開けられません。更に、長時間日光を目にすると、頭痛に襲われます。
おそらく私にも、視覚の感覚過敏があると思われます。

息子の特性

よく寝る子で、特に手がかかるわけでもない子どもでした。
歩き始めたときに、つま先立ちで歩くことに気づきました。
つま先立ちは自閉症スペクトラムの子どもの特性のひとつということを知っていたので、気になりました。

3歳前後で、YouTubeの中の子ども向け動画『Numberblocks』に夢中になりました。

正方形でできた数のキャラクターたちが、くっついたり離れたりして算数を教える動画です。
英語なのですが、夢中になって観ていました。
そのうち、保育園で遊んだ磁石ブロックを欲しがったので買い与えました。

このように、いろんな形があるブロックなのですが、息子はこの中でも正方形の磁石だけを使って遊びました。
『Numberblocks』を観ながら、並べては数え、くっつけては数え、離しては数えしていました。
隣では2歳年上の娘も同じ磁石ブロックで遊んでいましたが、娘は車を作ったり、家を作ったりしています。娘と息子の遊び方は大きく違いました。
3歳前後だった息子は、そうこうしているうちに、足し算、引き算、掛け算、割り算を理解してしまいました。
「3と2を合わせたら、5」とか、「2が3つで、6」など言ってくるのです。
「12は3ずつ分けられるけど、5ずつはできひん」と言ったときは、あまりのある割り算の話をしているな、と驚きました。

算数の能力は高い子なのかもしれない。
でもこの遊び方は、普通の子とは違うな。

自閉症スペクトラムかもしれない、とはっきり感じるようになったエピソードです。

年長になって、2日登園した後、息子を皮切りに家族全員がコロナに感染してしまいました。順番に罹ってしまったので、1ヶ月ほど自宅療養となりました。
全員完治して、久しぶりに登園したのは5月の連休明け。その頃には、新しい先生とクラスメイトの関係性ができていたり、新しいルールをみんな把握していたり。
そして、息子は、「自分だけが叱られる」「自分だけが何をするのか分からない」と登園拒否をするようになりました。
自分だけが叱られることも、自分だけが何をするのか分からないことも、現実とはずれているのだろうなと感じました。環境の変化についていけていないとも。
次の年は、小学校に入学します。支援の手がないと、環境の変化に耐えられず、不登校になるだろうと思いました。

小学校に入ると、担任の先生は1人で40人近くの子どもたちを見るので、ひとりひとりにまで手が回りません。支援の手が、息子には必要です。
支援の手を得るためには、特別支援学級に入れる必要があります。
近年、私の住む自治体では、診断がついていないと特別支援学級に入れないことになってしまいました。特別支援学級に入って支援してもらうためには、診断する必要があります。これが、発達検査を決めたきっかけになりました。

診断を受けると、案の定自閉症スペクトラムという診断が下りました。
わかっていた結果です。
が、これから先の彼の生きづらさを考えると、涙が出ました。

発達障がいを知ろう

発達障がいは、障がいを持つ人が悪いのではありません。社会の障害です。
発達障がいを持つ人が生きやすい社会は、障がいを持たない定型発達の人々にとっても生きやすい社会です。
まずは多くの人に、発達障がいについて知ってもらいたいのです。

水谷アス先生の『自閉日記』がとても分かりやすいので、ぜひ読んでください。
水谷アス先生も、発達障がいへの理解を広めるために、Kindleで無料で提供してくださっています。

発達障がいとは

発達障がいと知的障がい

発達障がいは、主に「自閉症スペクトラム(ASD)」「注意欠陥・多動性障がい(ADHD)」「学習障がい(LD)」があります。この3つの障がいは、1つだけが出る場合もあれば、2つ3つが組み合わさる場合もあります。
発達障がいとは別に知的障がいもあり、知的障がいと発達障がいが組み合わさる場合もあります。

自閉症スペクトラム
注意欠陥・多動性障がい
学習障がい
知的障がい

のび太くん0点問題

のび太くんは、しばしば0点を取り、学校では先生に叱られ、家ではママに叱られます。それを観ると、いつも心がギューッとなります。
のび太くんが0点を取るとき、先生もママものび太くんの努力不足を責めます。
が、のび太くんが努力しないから0点を取るのでしょうか?

のび太くんは、宿題をしようと机に向かっても、宿題が全く分からず寝てしまいます。
その宿題は、のび太くんに適しているのでしょうか?

そもそも、試験の結果で、のび太くんはみんなの前で先生に叱られなくてはならないのでしょうか?
のび太くんは、ジャイアンやスネ夫にいじめられていますが、先生がのび太くんをいじめるGOサインを出してはいないでしょうか?

のび太くんの担任の先生がすべきは、保護者に発達検査や知能検査を勧めることです。
のび太くんのママがすべきは、児童相談所や児童精神科に連れて行くことです。
のび太くんを、医療や福祉に繋げることです。
のび太くんがお勉強ができないのを、のび太くんの努力不足のせいにして、人前で責めるなんてもっての外です。

ドラえもんは夢がいっぱいあって、面白い作品です。私も子供達に見せています。
が、一緒に見るときには、「お勉強ができないからといってバカにするべきではない」「いじめるなんて決してしてはならない」と注釈を与えています。
勉強ができないといじめられる・いじめてもいいというメッセージを、子どもたちに与えている危険性があるからです。

私たちが目指すもの

最後に、私たちが目指すものについてお話ししました。

私たちが目指すもの

男性も女性も、老いも若きも、どんな国籍の人も民族の人も人種の人も。
どんな障がいを持っていても、持っていなくても。
全ての人が困らない社会を目指したいですね。
そのためには、寛容であたたかい空気感を作りたい。
困っていたら助けを求められる。
困っている人がいたら、できる範囲で手を差し伸べられる。
そんな社会づくりを目指しています。
一緒に目指してほしいです。

星占いで子育て3

実際どんなお話をしたかは、ここで聴けます!

ぜひ聴いてくださいね!

また、松山さっちんさんのお話は、さっちんさんがブログに書いてくださいました!

こちらもぜひお読みくださいませ!

1人で悩まないで

発達障がい児に限らず、子育てをしていると、母は1人で悩みがちになります。
1人で悩まないでください!
子育て中のお母さんがオンラインで集まって、お話するイベントを立てました!

星占いで子育てお茶会
お茶会の目的

発達障がい児を育てているお母さんだけでなく、定型発達のお子さんのお母さんも、お母さんであればどなたでもご参加いただけます。
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