警備の高齢化

警備は立ちっぱなしの仕事である。

基本的に
座れるのは休憩の時くらいで
巡回は施設内を歩き回る。

一般に
警備関係者の平均年齢は高い。

足首・膝・腰などの関節のクッション性が
損なわれ、
それらを支える筋肉が限界に達する。

衰えは
どんな人間にも平等にやってくる。

一方で
若い世代の基礎的な体力の弱さもある。

そもそも
長く歩き続けることに慣れていないから
初期症状の段階で悲鳴が上がる。

一定の割合の新人は
数日で消え去ることになる。

結局のところ、
高齢の者の身体のほうが丈夫で我慢強い。
彼らが生き残る割合が高く
それが平均年齢を上げることになる。

仮にも先進国で
まだ
こんな低次元の苦しみが存在している。

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