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マルチスキルか専門性か - CXO Night #6 後編

2019年8月9日にTECH PLAYで開催の「CXOのリアル - CXO Night #6」に参加させてもらいました。概要はイベントページをご覧ください。印象的だった部分をかいつまんでまとめております。前編はこちらです

ぶっちゃけCXOって何するの?

CXOの役割は、

CEOを含む各部門の執行責任者が持っている課題に対し、ユーザー体験を軸とした専門領域をもとに、全社の部門を横断して全体最適の提案をする。

単なるデザイン部門の長ではなく、他部門との間を横断して動けることがが大事だ。「X」はExperienceの意に加えて、部門を跨ぐクロスの意だとも。例えば、マーケティングオフィサーとともにブランドコミュニケーションにも関わる。Tテック、Bビジネス、Cクリエイティブ。CXOを目指すのにBTCどこから上ってもいい。

デザイン思考的なものをすればいいものができるかというとそうでもない。そもそもデザイン思考とはデザイナーがつくった言葉ではないらしい。観察してアジャイルで立ち上げて改善を回していく。エンジニアリング部隊から見た「デザイナー的な」思考法なのだ。

(対象を観察するのはデザイナー特有かもしれない。だからデザイナーはデザイン思考という言葉に違和感を感じることがあるのだ)

メルカリのCXOはプロダクトを作れる人。つまり「Tテック」寄りのスキルのある人だ。そこにデザイン視点として、クリエイティブディレクターのサポートを貰うのが最強だという。

CXOに必要なマインドセット

1000人の会社と100人の会社か、規模によってやることが違うので一概には言えない。だが一貫して求められるのは、ブランドを構造化し言語化して説明すること。各部門の執行責任者から実績で信頼されているかも、活躍できるかに大きく影響する。制作部隊も動かしつつ、自分の手も動かしつつ。

CXOはビジネスとユーザー体験に関わるすべてのことをやっていく。CTOが父性ならCXOは母性。みんなが共存するために時には聡し守る、調整役でもあるのだ。だからちょっと引いた場所でいろんなことに目を向ける。すべての事象が交わってユーザー体験になるからだ。

いまCXOを目指すとしたら

delyのCXOになった坪田さん(@tsubotax)は、制作会社で制作を覚え、事業会社で数値感覚を覚え、コンサル会社でエグゼクティブの考え方を知り、合わせて9年くらいを経て今に至る。

YAMAPのCXO Andoさん(@goando)は、ユーザーを誰よりも理解し、ユーザーの代弁者でなくてはならない、という。CXOを志す上で大切なのは自分の心から好きなことを突き詰めること。

自分でスタートアップをやってみるとか、小さなビジネスを自分ですべて見れるようになっておくといいらしい。CXOは難しい。まずは3年修行。先人達のエッセンスを抜き取って。何でもいいから自分一人でやったことがあるといい。

マルチスキルか専門性か

CXOは関わる分野が広いゆえに幅広い経験が生きる職種だが、同時に専門性がなければ提案力に欠けてしまう。開発とデザインに関わらず経営や人事もCXOには大切な経験だが、いそこに至るキャリアパスでいろいろやったことによる悩みが発生しやすい。

メルカリ:マルチスキルの人が陥ることはアイデンティティレベルで起きる。いろいろ出来ることにより自分て誰?に陥ってしまう。このとき二分法で考えない方がいい。メインのスキル(ここを何にするかが重要)と、周りに衛星としてやっていかないといけないことをやればいい。

YAMAP:自分は専門性が低い方だと思う。マルチスキルを持っていると掛け合わせる領域が増えるほどに解決策が増え、課題に対して多方面からのアプローチが出来るはずだ。

CXOのリアル

最後の部分、マルチスキル問題は今の私自身にも起きていることだ。新しいスキルを身につけ続け経験を重ねたある時、守備範囲が広くなりすぎていることに気づき、自分が何でも屋である気がして不安になる。

(キャリアを人に説明するのが難しい。かなりざっくりとした表現になって、しかもわかりづらく、ちょっぴり気まづい思いをする)

イベント参加者の中には、きっと同じ不安を持つ人が多くいたに違いない。CXOというポジションを設ける会社が増えていく期待とともに、みんなの不安や心配事も共有し合える場は、まさにリアルだし貴重な機会だった。

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