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久々のnoteに、読書。

色々な本を読んだり、音楽を聴いたりする。26年と少ししか生きていない私でも数えきれないほどの本を読んできた。特に、ある時は学校の授業で読んだ夏目漱石の「こころ」をきっかけに大学では日本文学を専攻していた。そんな風にして沢山の影響を本に受けてきている。

沢山の本を読んできたしこれからも読むことはやめられないと思うのだが、時々本を読みたくない時がやってくる。読みたくない時だけでなく、ある作品を今は読めない時がある。

「読書にもタイミングがある」という言葉を聞いたことがあるが、本当にそういうことがある。私でいえば今日、佐藤多佳子さんの「いつの空にも星が出ていた」が微妙なタイミングで読んでしまった本だと思う。

この本はプロ野球チームの横浜ベイスターズを題材に書かれた短編集である。

なぜ微妙なタイミングかといえば、今の横浜DeNAベイスターズの弱さ加減にうんざりしている自分にとって、小説であれ、強かった頃のベイスターズのことを書かれていると、今と昔を比較してしまうからである。今の弱さは2010年くらいの暗黒期と呼ばれていた時ほどの弱さを感じさせる。優勝した当時のことも知らないのだから、なおさら小説のフィクションさが今のDeNAをバカにしているようでイラついた。さらに、恋愛要素も入っているとはけしからん!と思ってしまった。プロ野球の応援に恋愛など持ち込むな!とどこかの昭和親父になっていた。ちなみに、このようにイラついた作品は「パレード」という短編だけで、その他の作品はとても気に入っております。しかし、これだけ1つの作品にこだわってしまっていた自分が今は恥ずかしいのだが、読書の時にだって色々な感情が現れてくるのだと改めて思い直した。

年を取ると感情を抑える術を覚えていかなきゃいけないと思うと同時に、時には荒波立った感情がないといけないとも思う。やっぱりいいあんばいというか、いい匙加減が必要なのだ。自分をどう生かすか、どう調理していくか。難しいが、それを知るための1つの手段として読書がある。

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