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手作り

物のない時代はなんでも手作りをしてきました。
子どもでも錆びたのこぎりと金槌と曲がった釘を使い
スマートボール(コリントゲーム)も手作りでした。
今や必需品であればほとんどの物が販売されていますが
自分で作ってみたいと思うのは人間の本能なのか
ハンドメイドは減るどころか専門サイトさえあります。

作ることそのものが楽しいから手作りする場合と、
必要な物が手に入らないので手作りする場合があり
ミニチュア陶器作りの道具などの売っていないものは
自分で手作りするしかありませんでした。

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京王百貨店のドールハウス展の体験教室で使う
十年前に作った手作りの電動ロクロもその一つでした。
毎回整備点検をしないと何が起きるかわかりません。
点検ついでにロクロも紹介しておきたいと思います。

普通の電動ロクロは大きく重量も15キロ前後あり、
必要な材料や道具をまとめて搬入するのは大変です。
今は小型のものも販売されているようですが、
当時は電動ロクロは自作するかありませんでした。

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まず手持ちの材料で使えそうだったのが、ミシンです。
足踏みペダルが付いているので速度調整ができます。
モーターもかなり強いのでこれは最適だと思いました。
モーターの回転を伝達するのにはゴム系が滑らないので
ラジコンカーのタイヤが使うことにしました。


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ロクロは手回しロクロを使いますが、
タイヤとロクロの高さ調整が必要になります。
木材の厚さとモーターの取り付け角度で調整しました。


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運搬の都合上、ロクロは手作り金具を蝶ナットで固定し
取り外せるようにしました。


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ミニチュアを挽くためには手のブレが大敵なので
手を固定できるように取り外し式の台を作りました。

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ロクロを回すとお客様にもドベ(泥状の粘土)が
飛び散るので、周りにはドベ避けを取り付けました。
これで簡易電動ロクロを工房外で使うことができます。
難しそうに見えますが、手作りでもできたのです。

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