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事務職こそ、ことばを学ぶ価値がある。明日のライターゼミが良かった話。

私は、会社で事務職をやりながら「明日のライターゼミ」に6か月通った。授業が終わって改めて、『受けてよかったぁ!』と心から思ったので、その感想を。
抽象度が高い文章かもしれないけど、ライターの学校に行こうか迷っている人、今の仕事に自信が持てない人(特に事務職の方)に届けばいいなと思って書いてみます。

明日のライターゼミとは?

「街角のクリエイティブ」編集長のクリエイティブ・ディレクター、西島知宏さんによるライティング塾。

全12回の講義と課題を通して、ライティングを学んでいく。

なんでいまの仕事は事務職なのに、ライターの学校にいくの?
そう聞かれることが度々あった。
でも私は、事務職こそ、ことばの精度を磨くべき!だと思っている。

事務職は会社の規模間によって役回りはさまざま。
大企業だったら、仕事の範囲が「ここからここまで」と役割がきっちり決まっていて分業されている。
中小企業では、仕事の範囲はしっかり決まっていなくて「出来ることはなんでも」やる。ときに役割を超えていく。

いまの私の仕事は、後者の方だけど、前者も経験して共通点が見つかった。それは、
会社にとって、事務はじつは大事なポジションで、会社の「顔」であり、中と外をつなぐコミュニケーションの要になる役回りだということ。

事務がいいと、みんな気持ちいい。会社の働く環境を整える潤滑油のような存在だと思っている。

その役回りで、学んでよかったポイントが3つあるので紹介したい。

①メール文章が変わった。

仕事では、このご時世なのでメールをよく使う。社内の人から外部の人までみんな様々なところにいるので日頃のコミュニケーションはほぼメール。そのメールを定型文で書く人と、そうでない自分のことばを使って書く人ではだいぶ違う。その人の個性が出るし、会社の色も出てくる。
ことばのニュアンス一つで、分かり合える度合いも変わってくるし、勘違いも起こってくる。丁寧なメールを打てば、それだけで相手の負担が減ったりもする。仕事の効率化を図る上で、とても重要なコミュニケーションツールだと思う。

私は、ライターゼミでことばを学んでからメールの文章が変わった。私の顔が分かる文章をつくれるようになったことで、対面でのコミュニケーションがやりやすくなったし、自分自身の気持ちの持って行き方も変わった。作業で終わらせない仕事への意識が、メールを通して実現できるようになった。

➁社内の「インサイト」を掴めるようになった。

ライターゼミで学んだ「インサイト」がとても役に立った。
今会社はどういう方向に向かっていて、社員はどういう気持ちで働いているのか。事務は、ここで『つなぎ目』としての役割を果たせるかどうかがとても大事。上層部の想いと社員の想いの距離感が開いてきてしまうと、社内不満が出てきて、離職率も高まる。

ここで大事なのは、「社員のインサイトをちゃんと捉える」こと。
ライターゼミの授業でも講師の方が言ってたけど、このインサイトって、顕在化していない見えないストレス。ここを人事としてしっかりキャッチできないと、ロボットでも出来る人事になってしまう。
ライターゼミで学んでから、社員と話すことが多くなった。今まで人事としての役回りは、過度に社員の要望を聞きすぎずに機械的に淡々とこなすことだと思っていたけど、自分から社員にコミュニケーションをとるようになった。そして、それを社長にも良きところで伝えられるようになった。
これは、この半年で大きく成長できた点だと思う。

➂「提案できる事務」へ昇格した。

最後に、ことばの解像度があがって提案できるようになったことが大きい。
事務は、ときに打合せにも出席する。私は議事録が得意なので、ありがたいことにいろいろな打ち合わせ、重要な企画会議などに呼んでもらえることが多い。(議事録の話も、おいおいします。これは「書く」ことに直結するけど、議事録をかけることも事務としてはすごく重要だと思っています)

そんなとき、誰かが発言した「ことば」について、「定義」を確認するようになったし、出した「アイデア」に対して、「それ本当におもしろいですか?」と突っ込めるようになった。
ライターゼミで、ことばをあらゆる角度から学んだことが大きい。例えば、ミネラルウォーターについて、ただの水だという人もいれば切り口を変えると色々な表現でミネラルウォーターの良さを伝えることができる。ことばを、ことばそのものの意味だけではなく、拡がりをもって正しく良さを伝えれる事を学んだ。
社内・社外問わずに発言したことばの精度を確認するようになったし、事業として発展できるような企画か?という視点を、事務ながら見つけることが出来るようになったと思う。

正直、色々口を出したりするようになってめんどくさい事務になりつつあるけど、ただ、議事録をとるだけの事務ではないと思ってもらえること。これ、けっこう大事だと思う。

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だから、事務職のひとにはことばを学ぶ価値が大いにあると思う。
事務って、営業など外に出る華やかなイメージとは違って、内向きで保守的なイメージがありがちけど、事務だからこそできる仕事があるし、私は今の立場を誇りに思っている。

私の話を少しすると、もともとスポーツイベントの現場を担当していて、体力的にも気持ち的にもしんどくなり、そんな時友達に勧められたのが事務職だった。言ってしまえばとてもネガティブな理由でいまの職業を選択したのかもしれない。
そして同じ事務職の人に会うと、同じようなきっかけの人が多かった。

でも、6年近くやってきていま私は堂々と、「事務リーダーだ!」言えるようになってきた。

事務は、自分の向き合い方次第で『スーパー✨な事務』に昇格できる可能性があるし、それを拡げてくれるのがライターゼミのような学びの場だと思う。

刺激的な仲間とも出会えて、楽しい世界がいっきに拡がった。

私は、ライターゼミの、西島さんの回し者でもなんでもないのですが、本当に楽しかったし学びが多かった気持ちとともに、このnoteがもんもんとしている誰かに届けばいいなぁと思って書いてみました。

また、5月から開講するみたいなので要チェックですな。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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