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事務リーダーを卒業することと、後任募集について

私は、9月末に「事務リーダーを卒業」する予定なんです。あえてここは、「辞める」ではなく、「卒業」だと思っている。一旦、事務のお仕事は今の会社で色々学ばせてもらったし、これからは本格的に自分のやりたいことへ向かって進んでいきたい、だから卒業ってことなのかなぁ...AKBを卒業していくアイドルの気持ちが分かるなぁ...と、そんなことをこの数か月ぼんやりと考えていた。

何かが嫌だとか、誰かと性格が合わないとか、そういうことで卒業するわけではなくって、去年からライターの学校へ通ったりtwitterやnoteを始めたりする中で私のやりたいことは『伝統工芸に関わることだ!』ということが分かった。決定的だったのは、編集者の竹村さんにtwitterのプロフィールコンサルをしてもらったとき。twitterをはじめたとき、私のプロフィールは「事務職」で書いていた。

”私がやっている仕事は事務職だし、これしかアピールできることがないな。あ! 役職はリーダーだから「事務リーダー」って名前的にもキャッチ―で結構いいかも”

こんな気持ちで何となく書いていた。ただ、竹村さんとやり取りする中で色々掘り下げてもらっていると「本当に自分がやりたいこと」は違うってことがわかってきた。

"理想のあり方が事務リーダーの延長線上にない"
自分でも意識していなかったことを気づかせてもらった。


それから、もらったアドバイスをもとにプロフィールを「事務リーダー」から「伝統工芸好きライター」に変えてみた。そうしたら自分でもびっくりするくらい意識が変わった。伝統工芸のことをもっと知りたいと思ったし書いていきたいと思えるようになった。

と同時に、今やっている事務の仕事にギャップを感じるようになってしまった。事務の仕事は好きだし楽しんでやってきた。でも、もっと伝統工芸についてやっていきたいという気持ちが強くなってきた。

だから、一旦いまの仕事は卒業してみてやりたい方向へ舵を大きくきってみることにしたのです。

----私の話はここまで。言いたいのはここから----

そこで!
8月から、私の後任として働いてくださる方を大募集しています!

前置きが長くてすみません。これが言いたかったのです。

私は今まで事務職として、7年ほど働いてきました。今の会社では5年働いています。
今回卒業することは決めたものの、今までやってきた事務職の仕事は学びが多いキャリアになったのでぜひこの仕事に興味がある人にお願いしたいと思うのです。
だから、このnoteで私が学んできたことや会社のいいところ、イマイチなところ、大変なところ、を話したいと思います。

★学んだこと
今の会社に入って、会社の立場で考えることができるようになったのはとても大きい。
前に、このnoteでも書いたのですが、私の会社で言う事務は会社の「顔」となるとても重要なポジションです。


社長はいつ寝ているんだ?というくらい毎日超忙しいので、事務は社長と色んな人とのコミュニケーションをつないでいく役割を担います。社員、グループの社長や社員、外部の会社さんと話をする機会が多いのです。つまり、社長の思想を伝える仕事であり、事務の言動全てが会社の印象を決定づけるのです。

私はこの会社に入るまで、社員しか経験したことがなかったので、「会社」の立場で話をすることがなかった。でも今の会社で、このポジションで話をするようになってから少なからず経営者の思想や、会社組織のことを理解できるようになった。これは、これからの人生でとても大きな学びになったと確信しています。

★会社のいいところ
事務職の地位が高いことです。
他の会社でもそうかと思いますが、事務職の仕事って、とても地味です。パソコンに向き合って数字を見たり、契約書や人事書類をチェックしたり、スケジュールを調整したり。本気出せば、会社から1日中出ないことだってよくあります。
営業のように数字を取ってきたり、デザイナーのように世の中に何かクリエイティブを生み出したりとか、そういうの、全くないです。
だから、地味ってよくイメージを持たれるんだけど、そんな中でもうちの会社では事務職の地位がめちゃくちゃ高いです。
先にも書いたように、超忙しい社長の思想をわかりやすく変換して伝えるようなお仕事なので、プチ社長みたいな役割をしています。誰かとのやり取りや書類の作成など、正確性とスピードが常に求められるので大変ではあるのですが社長にとっては大助かりのポジション。だからこそ、社長は事務をとても大事にしてくれます。社員の人も仲良くしてくれます。事務がご機嫌だとみんなもご機嫌になる。他の会社はどうかわからないけど、これって会社としてもとてもいい文化だなぁと思う。
もちろん、最終的な決定権は社長にあることが多いけど、バレーボールで言えば社長がいいサーブをできるためにめちゃくちゃいいトスをあげる。そんなポジションだと思います。社員に対しても同じです。だからそこにやりがいを感じることができる人は楽しめると思います。

★イマイチなところ
お手本になる人がいないことです。事務としてキャリアが長い人がいなくて指導できるような人もいないので、「誰かに教えてもらう待ち」スタンスの人は超しんどいと思います。分からないことは自分でどんどん学びを深めて、躊躇せずに聞きまくる。それを面白がってできる人は楽しい仕事だと思います。

★大変なところ
小さい会社なので人事、経理、総務、制作の進行...など仕事の範囲は幅広いです。私が入ってから広げすぎてしまった感があります。ゴメンナサイ。
だから、後任を探すのに苦労しています。「経理をやりたい!」という人はいても、「色々やりたい!できる!」という人はなかなかいないからです。そして、正確性とスピードを求められるので慣れるまでは超大変だと思います。毎日、色んな人から色んな相談や問い合わせが舞い込みます。てんやわんやになることもたくさんあります。
ただ、これだけ広くしているのには理由があって、やっぱり色んなことができると色んなシーンで重宝されるのです。

議事録が書けるとわかれば、経営方針を決定する大事な会議に呼んでもらえる。書きながら学ぶことができて、それが日々の経理や人事の仕事に活かせる。
デザインができるとわかれば、制作進行を依頼される。制作者の気持ちが分かるので、コミュニケーションの精度があがる。社員との信頼関係が厚く、太くなる。

1つのことを極めるのもいいけど、私がやってきた事務の仕事はなんでもできること。それが結果として、色んな人を助けるし自分の学びも蓄積される。おかげで表現の幅が広がったと思っています。

***

繰り返しになっちゃいますが、私は事務の仕事をとても誇りに思っています。やってきて無駄だったことはないって言いきれます。そして、ものわかりが悪い私に、色んなことを教えてくれ、経験させてくれた今の会社の社長、社員にとても感謝しています。ずっと派遣で働いてきたけどこの会社では正社員として扱ってもらえました。給料もあげてもらえました。ちゃんと評価してもらえたこと、本当にありがたいことだと思います。

社長にも夢があって、社員にも夢があります。
ある中国人の男の子はいつか日本で中華料理屋をやりたいんです。そのために、今貯金しながら頑張って日本語や経理を学んでいて、その姿勢にいつもハッとさせられます。「大事なのは、誰でもできる簡単なことを、誰よりも早く丁寧にやること」その男の子が入社したとき私が教えたことを、ずっとやり続けていて、今は逆に私の方が彼の一生懸命な姿勢から学ばせてもらっています。

一人ひとり大切な仲間だからこそ、退職しても応援し続けたいし、安心してお任せできるような人に私がやってきた仕事をお願いしたいと心から思っています。

長くなってしまった上に今日はこんな自分の話ばかりですみませんが、、
よろしく!お願いします!!

※無事に後任のかたが決まり、募集は終了しました!ありがとうございました!

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