フロントエンドのWEB開発において、完成したプロダクトのイメージを明確にすることは極めて重要です。

このプロダクトのイメージのことをプロトタイプと呼びます。ちょうど、車の開発などでは、最初に粘土でクレイモデルという実物大の模型を作りますが、それと同じで、出来上がりの画面を先に実際に作ってみます。この出来上がりの画面デザインのことをプロトタイプと呼びます。

従来、このイメージを形にするためには、フォトショップやイラストレーターなどのデザインツールを使用していました。そのスキルの無い人だと、パワーポイントやエクセルを使うか、手書きの漫画をベースにしてデザインしていた時代もありました。

しかし、これらのツールではレスポンシブWEBデザインを考慮したプロトタイプを作成することは難しく、特に様々な端末に対応する必要がある現代の環境では限界があります。

つまり、パソコン・タブレット・スマホなど　サイズのそれぞれ異なる画面に対応したWEBデザインが必要になってきたのです。

そこで登場するのが、Figmaです。Figmaは、レスポンシブWEBデザインを容易に扱うことができるツールとして注目されています。単独で基本無料で使えるだけでなく、強力な機能を備えており、プロトタイプの作成からデザインの共有、そして実際のコーディングまで、ユーザーがスムーズに作業を行える環境を提供しています。
なお同じようなソフトにAdobeの　XDもありますが、こちらは無料版はありません。

FigmaはWEB上でも使えますが、快適なのはやはりアプリ版です。
パソコンのブラウザで、Figmaと検索してみてください。そこからダウンロードすることができます。
https://www.figma.com/ja/

Figmaの最大の利点は、そのレスポンシブなデザインに対する柔軟性です。異なる端末や画面サイズに対応したデザインを簡単にプレビューし、調整することができます。これにより、開発者はプロダクトの見た目や挙動をシームレスに確認しながら作業を進めることができます。

さらに、サブスクで有料にはなりますが、Figmaはチームでの共同作業を容易にし、リアルタイムでの編集やコメントのやり取りが可能です。これにより、デザイナーと開発者が円滑にコミュニケーションを取りながら、より良いプロダクトを生み出すことができます。

単独で使う分には無料で使えますので、ほとんどの用途の場合はこの単独版でも十分であると考えます。

総括すると、Figmaは現代のフロントエンド開発において革新的なツールとして注目されています。

レスポンシブWEBデザインを考慮したプロトタイプの作成やチームでの共同作業を効率的に行うことができるため、開発プロセス全体を効果的にサポートします。

是非一度、Figmaを活用してみてはいかがでしょうか。