「美意識」を磨いて「ニュータイプ」へ移行せよ!
こんにちは!あいでんです。
今日は久々にすごい雨でした。ちょっと外出したくらいで足元がビシャビシャ。即帰しようかと思いました。
が、それでも耐えることができたのは山口周さんの講演会に行くためです。今回はその講演での話と感想を書いていこうと思います。
それでは、、、いってみよっ!
▷「正解」よりも「問い」の時代へ
今回の講演は『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』や『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』の総集編だったということなので、詳しい話についてはそちらに譲ることにしよう。
今回は私が気になったところをいくつかピックアップしていきます。
よく聞く話でありますが、現代は「正解を出す能力」よりも「問いを立てる能力」の方が重要視されます。
これは講演の中でも紹介された動画
この動画を見ればそれはより顕著になるでしょう。
これはIBMが開発したワトソン(AI)がクイズでチャンピオン(人間)を制し、優勝したもの。ワトソンは当時1億円程でしたが、あと数年もすればを100万円で買えらようになるらしい。
現在において「正解を出す」ことに関してはAIのほうが優れていますし、あと数年もすれば人間よりも諸経費がかからなくなります。また、24時間365日休まず働きますからコスパもいいわけです。
つまり、正解を出すことしかできない人間は必要とされなくなる時代がもう目の前まで来ているということです。
しかしながら、未だに「優秀な人」だとされているのは「正解を出すことができる人」な訳で、悪しき風習が未だに根付いているのも事実。
まずはそこから意識を変えていく必要がありそうです。
▷「役に立つ」よりも「意味がある」が求められる時代へ
サイエンス的思考で「正解」を導出してきた現代はモノのコモディティ化が顕著になりました。”正しい”だけでは満たされない時代になってきたのです。
そんな中で台頭してきたのが”好きか嫌いか”というアート的思考であるわけです。著書内でいえば『美意識』に当たります。
また、これは日本に限った話ではありませんが、「正解」や「利便性」を追求するあまりに文化を犠牲にし、文明化に力を入れてきました。
しかし、これもまた充足しているのです。
まさに現代は情緒あふれる何かを求めている時代と言えます。
②音楽、絵画、嗜好品など
③文房具、家電製品、検索エンジンなど
④高級車、腕時計、宝石など
この図を見てもらえばわかるように、「役に立つ」プロダクト(サービスも含む意味)を量産してきたのがこれまでの時代です。しかしこれからの時代は「役に立つ」だけのプロダクトは寡占化され単一化されていきます。
分散化し、多様化していくのは”文化”である「意味がある」プロダクトなのです。つまり、これからは「意味がある」プロダクトが必要とされる時代なのです。
つまり「役に立つ」ことではなく、「意味がある」ことに価値が移行している(た)ということでしょう。
▷「モノ」よりも「意味」の時代へ
これまでの話でサイエンス的な思考で導出された「正解」や「役に立つもの」、「利便性」は価値が下がりつつある話をしました。と、同時に「問い」や「意味があるもの」、「情緒」の価値が上がっていることもお話ししました。
まずはそのことを簡単に図にしてみます。
まとめてみた図
このように過剰化しているものは価値が下がり、希少化しているものの価値が上がりつつあります。これは当たり前の話です。
これを著書内では『オールドタイプ』と『ニュータイプ』という風に表現しています。ニュータイプに価値が移行していることというわけです。
▷「美意識」を磨いて「ニュータイプ」へ移行せよ!
では、我々はどうしたらいいのか。
答えはシンプルです。
今の思考や行動、価値観をアップデートしなければいけません。
それはつまり、自分の美意識を磨き続けるということです。
そのためには多くの”いいもの”に触れていく必要がある。”いいもの”に触れることでアップデート or 美意識を磨くことができるようになります。
ここで重要なのは権威の評価を気にしてはいけないということです。あくまでも自分がいいと思えるか、美しいと感じるかを大事にしなければいけません。
これは自分の美意識を探るための手段でもあり、それを磨いていくための手段でもあります。
しかし、名作に触れることは重要だという。名作は名作たる所以が眠っており、そこにはいつの時代も変わらない美意識が眠っていることが多い。美意識を磨いていくためには欠かすことができないプロセスだと山口さんは語っていました。
いつまでもオールドタイプだとAIに取って代わられる時も近いといっても過言ではないでしょう。
「美意識」を磨いて「ニュータイプ」へ移行する必要があるのは明白だと言えます。
▷最後に
ゴールデンサークルの話のように”why”を語ることで「共感」を得ることが重要視されるように「説得」するだけでは人は動かない時代になりました。
世界を変えてきたイノベーティブな偉人たちは”Why”を語るのと同じように自分の美意識を語り、感情的に訴えかけ、世界観の共有をし、多くの人たちから共感を得ることができ、多くの人たちを動かしてきました。
そしてこれは当たり前になりつつある話なのです。
なぜ世界のエリートは美意識を鍛えるのか、なぜニュータイプの時代なのか、これらを整理するためのいい時間になりました。
そしてこの話はもう少しだけ続きます。
私のモヤモヤが少し晴れた話です。
ご興味ある方は明日も見ていただけると幸いです。
それでは、また次回!
続きはこちら:『デザイン思考』 と 『アート思考』について考える
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