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田舎の都市化は避けるべきなのか?


こんにちは!あいでんです。

早いもので実家に帰省してからもう数日が経ちました。
今回は色々な余裕が謎にあるため、いわゆる”地元”というところをプラプラしました。

冷静に”地元”を見渡してみるとここ1、2年で急激に利便性の高い町になってきていることに気づく。道路が広くなっていたり、それに伴って信号が増えていたり、コンビニやいろんなお店が増えていたり。

これはある種の「都市化」が進んでいることを示唆させる。


こんなにも便利な町になっているなんて思ってもいなかった。さぞ町の人たちは過ごしやすくなっていることだろう。

が、果たしてこれはいい傾向だと手放しに喜ぶことができるだろうか。

人口密度もインフラもお金の回り方も”都市”と比較すれば雲泥の差があるといっても過言ではないだろう。そんな”田舎な町”が”都市”の真似事をしていていいのだろうか。


これは本当に憶測だけど、こうゆう話になると「田舎の魅力を生かして」みたいな話によくなる気がする。地方創生(活性)とはそういうこと(都市化)ではないとする主張だ。

東京のような大都市になろうとするのではなく、その場所その場所の魅力を生かして豊かにしていく。

これはこれで正しいのだと思うし、私も似たような考えを多少なりとも持っている。

しかし、これには致命的になほど当事者たちのことは考えられていない。その町に住んでいる人たちのことは置いてけぼりにした上での議論だ。

正確に言えば、「その町の人たちもそう思っているに違いない」という前提での議論である。


私の好きなドラマでもある『リーガル・ハイ2』に次のようなシーンがある。

『リーガル・ハイ2 8話』

セリフをそのまま書き起こします。

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崇高な理念など欲望の前では無力だ。
しょせん人間は 欲望の生き物なのだよ。
それを否定する生き方などできはしないし、その欲望こそが文明を進化させてきたんだ。
これからも進化し続け決して後戻りはしない!

燃料廃棄物処理場を造り高速道路を造り、ショッピングモールができ、森が減り、
希少種がいなくなり、いずれどこにでもある普通の町になるだろう!
そして失った昔を思って嘆くだろう!
だが、みんなそうしたいんだよ!
素晴らしいじゃないか!

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何が言いたいかというと「都市化することはその町の人にとって幸せかもしれない」ということだ。


「田舎の魅力」なるものを活かして街を活性化させたとしよう。しかし、買い物に行くのに車で数十分もかかるような場所に住みたい人がいるだろうか。

そこに住んでいない人からすれば、「それが魅力のひとつであり、そこに住んでいる以上は我慢するべきだろう」と考えるかもしれないが、そこに住んでいる人からすれば全くもってありえない話である。

多くの人が少しでも豊かな生活を送りたいと考えるように、多くの人が少しでも豊かな町で暮らしたいと考えるのは当然だと言える。

そこに住んでいる人からすれば「都市化」は最適解かもしれないのである。


しかし、ここで忘れてはならないのが次のセリフだ。

『いずれどこにでもある普通の町になるだろう!
そして失った昔を思って嘆くだろう!』

そこに住んでいる人たちも”その町の良さ”は残していきたいはずだ。

どこにでもある普通の町になることを無批判に受け入れることはしないだろう。「田舎の魅力を生かして」と多くの人が考えているに違いない(もちろん場所場所によって変わるだろうが)。

が、少しでも利便性の高い町に住みたいという欲求もある。


このジレンマをいかにして解決していけばいいのだろうか。

「田舎の都市化は避けるべきなのか」

「田舎の”町”としての利便性をどのように高めるのか」

「田舎の魅力はどうすれば最大限活かすことができるのか」

私の頭ではすぐに答えの出ない問いである。


リーガル・ハイの終盤では次のようなセリフで締めくくられている。

『世界の誰に笑われようと関係ありません。』

『あなた達が誇りに思っているのならそれでいい。』

つまるところはそういうことなんだろうなと思う。
どうやったら「誇りある町」と思えるようになるのかが鍵になるんだろうなと思いました。


という当たり前の話でした。

それでは、また次回!

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