パイプカット 下から切るか 横から切るか ~体験記補足~

はじめに

きーん パイプカットしたってよ ~最初で最後のパイプカット体験記~」本編をお読みいただいた皆さま、ありがとうございました。
色んな方が記事を拡散してくださり、多くの方に読んでいただけたのは望外の幸せでした。

そんな中、さらに有難いことにあちこちで追加のご質問をいただきました。確かに色々と情報が足りなかったので、補足記事を書いておこうと思います。
前回以上に生々しくディープで、多分前回ほど面白くはないので、興味のある方だけどうぞ。

なお、本編をお読みいただいた方は既にご存じかと思いますが、実際には下からでも横からでもなく、(玉の)裏から引っ張り出した精管を切ります。

【性欲は減退しないの?】

変わりないことが判明しており、僕の経験でも変化は全く無かった。
僕の場合、セックスの頻度は週2~3回、射精は月2回~3回。これは手術前も後も変わっていない。こんな情報を晒す日が来るとは思わなかった。

ただ、人によっては気持ちの問題で影響が出ることはあるかもしれない。
例えば、好きな人が自分の子を妊娠するかもしれないドキドキ感・幸福感が欲情の度合いに作用することはあり得ると思う。

そこはもう、避妊する時点で織り込んで決断してるわけだから、避妊したいのかドキドキしたいのか選ぶしかなく、少なくともパイプカットの弊害ではない。

そもそも避妊手術を検討している時点で「妊娠するかもしれない」状況はストレスでしかないわけで、妊娠による体の変化が全て降りかかる妻の側は特にそのストレスが大きい。それに対して夫が「妊娠するかもしれない」に幸福感を持っているのであればコミュニケーションエラーであり、セックスの楽しみにも格差があることになる。

結局、夫婦共に安全で楽しくセックスし続けたいと思っているかどうかに尽きると思う。どちらかがしたくないなら、セックス自体する必要がない。

【性感に変化はないの?】

皆さんもう覚えて下さってるとは思うが、パイプカットは「精管結紮法(せいかんけっさつほう)」、つまり精管を切って結ぶ手術。
精管は精子を運ぶ管であって性感には何ら関係していないので、言うまでもなく影響が出るはずもない。精管だけど性感じゃない。やまだかつてない。

もちろん手術をする以上、ミスによって神経を傷つけてしまう可能性がゼロではないが、そういう万が一のリスクは誰が何の手術を受けてもあり得る。

お連れ合いが体の「中」を開く手術を受けるなら、リスクの種類はより増えると思った方が良い。実際、妻の性感は手術を受けなくても”出産”の度にかなり変化したし、痛みを伴う箇所も出てきた。

パイプカットはとにかく「リスクの相対的小ささ」が大きなポイント。
リピートアフターミー、せいかんけっさつほう!

【射精時の感覚に変化があると聞いたが?】

これは実際あるような気がする & それをどう感じるかは人によるという印象。
厳密に言うと出す感覚(仮に『射出感』と呼ぶ)は変わらないのだが、射出の前に精子を絞り出して精嚢まで送り込んでいるような感覚(仮に『搾出感』と呼ぶ)が無くなった気がする。

搾出感の方は快感とは直接関係ないのだが、産みの苦しみが減ったことでちょっと寂しくなっちゃったような、例えるなら「格ゲーで技を繰り出す前の”タメ”がなくなった」「スーファミ版でセーブに20秒かかってたゲームがPC版では1秒でできるようになり、便利だけど何となくスーファミ版の方が味があった気がする」みたいな感じ。

ただ、セックス本体には何の影響もないし、射精自体も日に日に「こんなもんだったかも」と思うようになってきていて、個人的にはデメリットを感じていない。

…と言うか、射精感ってそんなに大事?

たかが数秒の射精の感覚がちょっと変わるかもしれないことより、セックスそのものを安心して楽しめることの方が重要だと思う。

何度も言うが、避妊方法を女性に委ねるということは色んなリスクを一身に負わせるということ。女性が手術すればセックスの間ずっと痛いとか、日常生活にも何らか影響が出るレベルの体の変化があるかもしれない。
それに比べれば、射精感が多少変わったから何?って正直思ってしまう。

【特定の病気のリスクが増えるって聞いたけど】

前立腺ガンの罹患リスクがやや増えるという話が昔あったらしいが、何ら関連性はないとのこと。
統計的に有意と言えるほどの因果関係が確認されていれば医師には伝達義務が生じるので、医師が告知しない以上、安心して良い。

もっとも、人の体の仕組みを変化させるのだから、そりゃ万人に何ひとつ影響が出ないなんてことはあり得ない。それぐらいは織り込んで受けて下さい。

【不可逆的なものを人に勧めるのはどうなの?】

不可逆であること、あくまで夫婦の決断であることは前提とした上で、決断したのであれば女性の手術よりリスクが少ないという「知見」のお話なので、そこはご理解いただければと。

【精子バンクに登録すればいいのに勿体ない】

精子を勿体ないという目で見たことがなかったので新たな知見だった。
確かに、精子ドナーが不足しているような記事も目にするので、熱心な方は検討してみてもいいのかも。

【パイプカットで夫が浮気し放題にならないか心配】

「パイプカット済みだから安心して俺とセックスしようよ!」って触れ回るような夫なのだろうか…?

第一に、そんなこと言われた人が「パイプカット済み?やったー!では致そうか」ってならないので心配しなくて大丈夫。

第二に、浮気の結果が妊娠によってバレるパターンが無くなることでの夫の心理的ハードル低下を懸念しているのだとしたら、そんな夫はパイプカットしようがしまいが浮気する。

第三に、性病検査済みのパートナー以外とコンドームなしでセックスしそうな人間性なら、パイプカット以前にパートナーとしてカットしてしまいたい。
そんな人が浮気先で性病予防してるかどうか確認しようがないので、セックスもしない方がいい。

本編で書いた通り、避妊手術は夫婦で決断するものであり、その前提には信頼関係が必須。パイプカットが浮気のきっかけになり得るような関係性であれば、正直やらない方が無難だと思う。
渋るような相手だと最悪、手術を受けたことについて離婚してから逆恨み(再婚後に子どもが欲しくなったのに手術のせいで、的な)される可能性もある。

【離別・死別後に夫が再婚する可能性を考えると踏み切れない】

女性側がこの点に配慮する声が多く、優しさに震えた。
あくまで僕の考えだが、ある程度子育てをしている状況で無理なくパイプカットの合意に至るような関係値が築けているのであれば、そこまで気にしなくて良いと思う。
既に自分の子はいるのだから、万が一離別・死別した際、引き取るにせよ養育費を払うにせよしっかり親の義務を果たせばいいし、それ以上欲しくなったら養子を取るなり、お相手が自分で産みたいならそれこそ精子バンクを使うなり、方法はあると思う。

【3週間で3回射精がしんどいという40代の現実に驚いた】

僕は妻と付き合い始めた当初からセックス時の射精にはこだわりが薄く、毎日セックスしても射精は全然しないなんてこともザラだったので、この感覚が40代の射精スタンダードであるとは限らないです。普段から射精してる方が生産もされるらしいので、年齢に関係なくもっと射精してる方はいるんじゃないかなと。今日だけで一生分射精って言った。

なお、結婚3年目ぐらいでアルテイシア先生の「オクテ男子のための恋愛ゼミナール」という本を読んで以来、妻を喜ばせる幸福感がさらに増してしまい、射精はどうでもいいという感覚が加速した気がする。
女性の体とセックスに関する基本的な知識が学べて、夫婦共に幸福感が確実に増すので、男性は是非読んでみてほしい。

【コンドームは避妊だけの目的ではないよね?そんなに生でしたいの?】

勿論、感染症予防にも活用されるべきもの。だからどのみちパイプカットは、性病検査済みで信頼できるパートナー間での性行為であることが前提で、浮気したい人はパイプカットしても意味がない。

性病だけでなく、生だと他の感染症もめちゃめちゃうつるので、風邪引いてる時とか要注意。セックスは体調管理でもある。

なお、学ランを着て髪を伸ばし涙を流しながら安西先生に嘆願したいぐらいには生でしたいです。一体感が全然違う。動かなくてもずっと繋がっていられます。とても幸せ。

【竿を切るんだと思ってた】

僕もおなじこと思ってた!(ハンス)

【産後の避妊は夫にも説明して、パイプカット受けられる医院のパンフレットも配ればいいのに】

ほんとにそう思う。

【仲良くて素敵】

ありがとうございます。

【奥さんのコメントが面白い】

ありがとうございます。
昨日、風呂上りに「この加齢臭はどうしたら消えるだろうか」と相談したら、「うーん、しぬ?」って言われました。面白いけど切ない時ある。

【せいかんけっさつほう!】

せいかんけっさつほう!

【フレミングの左手の使い方が良い】

目のつけどころがシャープ!

【子ども三人いてどこでどうやってセックスしてるの?】

寝室を遠くして何とかしてるけど、上の子が大きくなってきたので、目下一番の悩み。ラブホに行くしかないのか…。

【旦那に読んでもらった】

ありがとうございます。
どうしても女性のフォロワーさんが多いので男性に届きづらいことを懸念してたけど、色んな方が拡散して下さり、お連れ合い様にも共有いただけるのは本当にありがたい。

【せいかんけっさつほう!】

せいかんけっさつほう!


皆さまのセックスライフに幸あらんことを。

きーん

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お読みいただきありがとうございます。 未熟な人生からの学びを人の役に立てたいと思い、言葉を綴っています。サポートいただいたお金は調査・体験・執筆の資金として社会に還元させていただきます。

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きーん

ワレワレハ ジユウジンダ

コメント1件

卵管結紮よりもずっとカジュアルかもしれないので、このノートはホント理解が深まって素晴らしいと思います。NICE!
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