光を求めて。/X-Pro3
印象的な光は、作品にドラマチックな力を与える。
だから、屋外で撮影予定があると、数日前から天気予報と睨めっこになる。
何度か行ったことがある場所でも、季節により光の差し込みが異なるし、新たにビルが建ち影になってしまった、なんてことはよくある話。
久々に大阪の中津周辺で撮影することになり、しかも2時間だけという制約があったので、事前に散歩がてら街を歩いた。
スナップをしながら、光を読む。
果たして、撮影の日に同じ光はあるのだろうか、雑多な町はわずかに時間がズレただけで光のカタチを変える。
写真は瞬間芸術、作り込んだ予定調和が必ずしも良いものを生み出すとは限らない。目の前の出来事にいかに反応できるかが勝負でもある。
創造は、自分を超えたところにあるものに手を伸ばし掴み取る行為。
なので、周到に準備しておきながら、当日はそれをあっさり捨てる覚悟で目の前の出来事と向き合う、のがいい。
気まぐれな光を求めて。
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