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光を求めて。/X-Pro3

印象的な光は、作品にドラマチックな力を与える。
だから、屋外で撮影予定があると、数日前から天気予報と睨めっこになる。

何度か行ったことがある場所でも、季節により光の差し込みが異なるし、新たにビルが建ち影になってしまった、なんてことはよくある話。

久々に大阪の中津周辺で撮影することになり、しかも2時間だけという制約があったので、事前に散歩がてら街を歩いた。

スナップをしながら、光を読む。
果たして、撮影の日に同じ光はあるのだろうか、雑多な町はわずかに時間がズレただけで光のカタチを変える。

写真は瞬間芸術、作り込んだ予定調和が必ずしも良いものを生み出すとは限らない。目の前の出来事にいかに反応できるかが勝負でもある。

創造は、自分を超えたところにあるものに手を伸ばし掴み取る行為。
なので、周到に準備しておきながら、当日はそれをあっさり捨てる覚悟で目の前の出来事と向き合う、のがいい。

気まぐれな光を求めて。

date 2021.3
model カジタヒカル
camera FUJIFILM X-Pro3 XF 23mm/1.4



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