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他との違いを考える 6."卒業"後もサポート

KECを他とdifferentにするもの」の6つめです。プログラムを終えた後にもサポートを受けられる…と、見たまんまの意味です。他との違いは、そもそも「卒業がある」というところでしょう。


「教育」だから、「卒業」がある

私はKECを教育サービスと考えています。学校などの教育機関には普通、卒業がある。だから、KECのプログラムにも修了があるというわけです。修了までの期間は3ヶ月が標準。ですが、大人の学習は予定どおり行かないことも多々ありますから、+3ヶ月までは許可しています。合計で最大6ヶ月。それ以上の延長はありません。

プログラムの目的は、自立した学習者になること。最初から期間を決めておけば、いつまでに何をやるべきか計画しやすくなります。受講中は課題を確実にこなし、一人で英語学習を続けていくためのスキルを身につける。それができたら、コーチのもとから立派に巣立っていってもらいたいと思います。


「修了生サポート」とは

プログラムを修了した人が、希望によりコーチング・セッションを無料で受けられる特典です。卒業生が母校の職員室へ遊びに来るような感覚で利用してもらっています。プログラム修了日(=卒業日)から1年経過後にはじまり、そこから3年間、いつでも困ったときにコーチに相談できるサービスです。

1年経過しないとはじまらない理由は、しばらくは自分の力でがんばってほしいから。「自立した学習者として巣立った以上、すぐ戻ってきちゃダメだよ」というメッセージです。

修了生が近況報告をしにきてくれるのは、うれしいものです。日本で受講していた人が英語圏へ引越したかと思うと、逆に英語圏に住んでいた人が、日本へ帰国していたり。仕事内容や部署が変わって、以前より英語を使うようになったり、以前ほど使わなくなっていたり。「変わらないなぁ」とほっこりすることも、「お、そう来たか(ニヤリ)」となることもあります。

使う英語が変われば、目のつけどころや疑問も変わってきます。語彙や文法について、「当時はイマイチ理解できてなかったけど、『あぁ、えみさんが言ってたのはこれか』と思い出しました」と告白されることもあります。私の方は「そんなこと言ったっけ?」と、忘れてたりしますけど。


「英語、やめました」も歓迎

修了生にとっては、「英語を続けている」「上達した」というのは報告しやすく、「英語をやめた」「英語力が落ちた」とは言いにくいようです。「英語のことじゃなくて申し訳ないんですけど…」と遠慮がちに切り出されることもあります。

私は、英語学習の伝道師ではありません。英語好きでさえありません。外国や外国語に対する興味がわかない人の気持ちも、よーく知っています。修了生が、自分の環境や心境の変化を踏まえ、よく考えて「英語をやめる」と決めたなら、その決断を尊重します。ズルズルと、なんとなく続けるより、すっぱり足を洗う方が勇気が要りますしね。

実際、受講生の中には「英語はできれば避けて通りたいけれど、そうもいかない」という環境に置かれている人がいます。もし彼らが数年後に英語から“解放”され、もう英語を使わなくて済むようになったら、「よかったねぇ」と思います。しぶしぶでも英語をがんばった経験を生かして、彼らが次にどんなことをするのか、楽しみになります。

英語から足を洗えるなら、それはそれでよし。そうでなければ、どうにかする。私にお手伝いできることがあれば、知らせてほしい。来るもの拒まず、去るもの追わずです。

ところで、最近よくあるのが、「コーチングの勉強をしています」という報告です。いつか、元受講生に私がコーチしてもらう日が来るかもしれないなと思います。


Photo by Helloquence on Unsplash

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