見出し画像

受講生たちが顔を合わせました

KEC のグループコーチング、第2週。ここまでは個別セッションをはじめ通常プログラムとよく似ていましたが、ここからはいよいよグループらしくなってきます。

Zoom で集まり、「はじめまして」。自己紹介では第1週のおさらい的に、英語学習歴、現状、英語を使ってやりたいこと、プログラムのゴールなどについて、一人ひとり自分の言葉で話してもらいました。このプログラムでは、グループといっても全員で同じことをするのではなく、それぞれの過去・現在を踏まえて、それぞれの目標に向かい、それぞれの課題に、それぞれのペースで取り組みます。だからこそ、共感したり、違いから学んだりできる。そのためには、「はじめまして」でメンバー同士がお互いの人となりをよく知ることが大切だと考えました。

すでに個別セッションで一人ひとりと会っていた私は、メンバーが集まったときにどんな化学反応が起きるのか少し想像しながら、このグループセッションを楽しみにしていました。英語を話すとき、緊張して頭が真っ白になるOさん × 失敗もおもしろがっちゃえば?と言うMさん、英語を話す機会がほとんどないKさん × マンネリが気になるRさん、など、素敵な組み合わせが生まれました。

話し合いが進むと、予想どおりチラホラと自分の英語へのダメ出しが現れてきました。そこで、クラスルール。「自分を含め、全員にとって学びやすい環境になるよう協力する」「けなさない」「褒められたら、真に受ける」を確認しました。

セッション後半では、みんなで書き起こしの練習をしました。目的の一つは、書き起こしを体験して、やり方を知ってもらうこと。まずは、KEC のプログラムに書き起こしを入れている理由を簡単にご紹介しました。

実際の課題ではそれぞれが自分の会話を教材にしますが、ここでは練習なので、みんなで同じ会話を同時に書き起こします。5分ほどの会話を聞いてもらう間に一人ひとりと Google Doc を共有して、各自のタイミングで作業スタート。私は Zoom とは別のモニターで全員の Docs を開き、タブを切り替えながら一人ひとりの作業を見守ります。この手法は以前開催していた TED 翻訳ワークショップで使っていたものです。

一言一言をじっくり書き起こす人。ものすごい速度で、穴ぼこだらけでもお構いなしで次へ次へと突き進む人。行ったり来たりでなかなか先へ進まない人。笑い声や Filler まで丁寧にすくう人。勘違いのせいで立ち止まっている人。同音異義語に気づいて書き直す人。などなどなど。作業の様子から、さまざまなスキル、それぞれの集中力や大事にしているものなどが透けて見えてきます。

学習者たちが学びに没頭する中に、一人ひとりの個性が勢いよく溢れ出てくる。私の大好きな光景です。それを独り占めで見放題。役得です。

15分ほどで作業を止め、休憩をはさんで、メンバー間で感想を述べてから全員の書き起こしをシェアして見比べました。速い人も、丁寧な人も、間違えた人も、間違いに気づいた人も、みんなで褒め合い、褒められたことは真に受けます。

グループセッション以降は、Wiki での交流がより活発になってきました。やはり顔を見て話した人とだと、文字でのコミュニケーションがしやすいのでしょう。いい感じです。


Photo by Kristina Tripkovic on Unsplash

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?