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フィードバックのありがたさ

KECを他とdifferentにするもの」シリーズを書いてみて、いろんな気づきがありました。書きながら思い出すことあり、考えを深めることあり。いろんな人に読んでもらって、ご感想、コメント、ご提案をいただきました。ありがたいことです。

私は考えたことや感じたことが、統計学でいうところのoutlier(外れ値、異常値)になることがよくあります。前例のないことをやったり新しいアイディアを生んだりするのは平気ですが、一般的な傾向や、いわゆる“普通”を感じとることが苦手です。


“普通”を教えてもらう

ウェブサイト制作のように“普通”が大切なプロジェクトでは、制作途中でできるだけ多くの人に関わってもらい、“普通”を教えてもらうことが必要です。友人たちにデモサイトを見てもらって意見を集めています。デザイナーさんに、「ここ、“普通”はどうですか?」「“普通”に見ると、どう見えますか?」と尋ねることも。みなさん、とても親切に率直な意見や回答をくださるので本当にありがたいです。

今回の「他との違い」では、シリーズ自体に対するフィードバックもありました。「ウェブサイトを見て、なんとなく『他とは違いそうだな』とは思っても、具体的にどこがどう違うかわからなかった。これでようやくわかった。」という声がありました。うぅ、やっぱり今までは伝わってなかったのか。なにはともあれ、書いてみてよかったです。

「違い」のそれぞれについてはよくわかっていただけて、多くの方の賛同を得ることができました。もし「これ、どこにでもあるよ」という反応だったらすぐ引っ込めなくちゃと思っていましたが、どうやらそうではなかったようです。ホッとしました。

意外だったのは、リストの順序。私は自分の思いついた順に並べて特に問題を感じていなかったのですが、「順番は大事」と言われました。「しょっぱなから『世界水準』だの『専門家』だのと言われると、堅苦しい」というコメントには、「ほほー、なるほど」。さらに「マウンティングと思われちゃうかも」という指摘は思いもよらないもので、ザクッと刺さりました。


思いがけない指摘、ショックと気づき

「違い」はあくまでも違い。優劣や良し悪しとは別の話です。でも、見方によっては「私は世界を股にかけてるのよ、すごいでしょ」「専門家なのよ、偉いでしょ」と言っているように見えかねない。「マウンティング」という言葉は、驚きとともにショックでした。自分の無頓着の恐ろしさを知りました。

そんな誤解を生みそうな表現ならいっそ削除しようかとも思ったのですが、「違い」ではあるので残すことにしました。ただ、順番としては後ろの方へ。これをきっかけに、他の項目も「知ってもらいたい順」に並べ替えました。

1.「学びたい!」を全力応援
2.あなたらしいコミュニケーションを追求
3.いつでも、どこでも受講可能
4."卒業"後もサポート
5.世界水準の言語コーチングを日本語で
6.コーチは言語教育と会話の専門家

こうすると、なるほど、以前のリストとは違って見えます。言われてみればわかるのですが、言われるまでは気づかない。これがフィードバックの力ですね。

コーチングではフィードバックを与える役ですが、日常の私はフィードバックをもらうことの方が多いです。驚き、ショック、納得、目からウロコなど、受け手としての体験が、効果的なフィードバックの仕方を学ぶ機会になっています。


Photo by John Schnobrich on Unsplash

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