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ゲーミングドッグ【犬の話】

夕方の犬の散歩は、なるべく明るいうちに行きたいとは思っているのだが、なんだかんだとすっかり暗くなってから行くことが多い。

家は住宅地にあるので、それなりに街灯があるのだが、散歩コースの河原まで行くと真っ暗だ。ということで、河原では登山用のヘッドライトを頭につけている。それまでさほど使用頻度がなかったヘッドライトが、ここに来て大活躍である。

数日前、いつも通り夜の散歩をしていると、向かい側から発光体がやってきた。暗闇の中で輝く犬と飼い主だった。飼い主の男性は、ヘッドライトに加えて、両手首にライトを身につけ、犬は虹色に点滅する首輪を付けていた。虹色の光は犬の白くてふわふわな毛を闇夜に浮かび上がらせており、犬の足並みも軽やかなように見えた。

いいなぁ、アレ。

ということで、その日のうちに通販で虹色に光る首輪を購入した。到着してさっそく犬に虹色首輪をつけてみる。憂いのある表情が虹色に彩られたが、特別なにも反応はしなかった。

寒い冬の夜の散歩が、なんとなく元気な雰囲気になっていい。

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