情けは人の為ならず。
意味
よくこのことわざ(?)使いますよね?
昔は、情けは人の為にならないからやめとけよ みたいに間違った解釈してましたが、本当は
情けは人のためにならず、回りに回って自分のためになるよ
みたいな意味なんですね。
これに関して(?)おもろい本と論文(研究発表のやつ)がありました。
最近の心理では
ポジティブ心理というのが流行ってまして、その中で、セルフコンパッションというものがとってもユニークで斬新なので、セルフコンパッションっていう本を読みました。途中ですが。
端的に説明すると、セルフコンパッションとは自己への思いやりのことです。なんでも、まず自分が苦しんでいるということを認識し、認めてさらに自分に対して優しい言葉をかけることで、抑うつや不安を減少させる効果があるらしい。めちゃめちゃ手軽で、今すぐできることですね。
苦しんでいることを認識するという点は、マインドフルネスの要素がありますね。
それで、
もともとこのセルフコンパッションは、海外で研究されてた(詳しくは忘れました)概念なんですが、文献をあさると日本でもいくつか研究されていて「他者へのサポート提供がセルフコンパッションに及ぼす影響」ってタイトルがあったので、読みました。
そしたら
他者への情緒的サポートを提供することは、自分への思いやりを上昇させる効果があることが示された。と
情緒的サポートというのは、信用できるかどうかわかりませんがネットに載ってる情報をみると、相談にのったり、励ますことらしいです。情緒的サポートの正確な定義はよく知りませんが、まぁ字的には、こんな感じ意味で大きく間違いはないでしょう。たぶん。
つまり
友達とかの相談にのったり、励ましたりすると、なぜか自分への思いやり(セルフコンパッション)が上昇する。
そして、セルフコンパッションが高い人ほど、抑うつや不安は減少する。
友達を励ますことで、結果自分も励ます感じになるのですね。
情けは人のためにもなり、ちょっと回って自分のためにもなりますね。
ここでは、情緒的サポートが言及されてますが、他にも道具的サポート、情報的サポート、評価的サポートなどさまざまなサポートがあってそれらはどうなのでしょうか?ちょっと気になるところ。
それで、
みなさんはじゃんじゃん他者を励ましましょう。って一瞬言おうとしましたが、この実験では普通の学生を対象としてるみたいなので、まじでえげつないくらいうつ状態・人を助けてる暇なんてない・苦しい・不安・どうしよう・俺はダメな人間だ。みたいな人は、もう直に自分に思いやりの言葉をかけましょう。ダメだったら精神科へ。
あくまで余裕のあるときに、いっぱい人を励ましましょう。
参考
Googleで「情報的サポートとは」と検索し、ぱらぱら見た。
クリスティーン・ネフ(2014) 「セルフ・コンパッション~あるがままの自分を受け入れる~」金剛出版 ※全部は読んでない。
千島さんら (2016) 「他者へのサポート提供がセルフコンパッションに及ぼす影響」日本青年心理学会大会発表論文集
→24回日本青年心理学会で発表されたものです。たぶん。
発表論文用なのか二ページにまとまっていてすぐ読めます。オープンアクセスなので見てみてください。
追記
前に、自分のnoteにいいねしちゃお とかつぶやきましたけど、まさにセルフコンパッション?
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