セルフコンパッションについて

「セルフ・コンパッション～あるがままの自分を受け入れる～」 を読破

セルフ・コンパッションは訳すと「自分への思いやり、優しさ」みたいな意味になるんですが、私は結構偏見の多い人間なので、このフレーズを見たときはちょっとインチキくさい感じがしてました。

なにより、自分に優しくすることはとても大事だけど自分に厳しくないと成長しないしダメじゃない？みたいな思想を持っていました。

なので、例えば何かに失敗したとき、目標を達成できなかったとき、無能な自分が出てきたときなどは「こんなんじゃダメだろ？なにやってんだよ。しっかりやれよ。アホ」「もっと自分に厳しくして取り組もう」「次はミスしないように」「結果がすべてだ」「弱音は吐いてはいけない」的な感じで自分をどうにか奮い起たせて物事に取り組んできたタイプの人です。

セルフ・コンパッションを読破したあとは、めちゃめちゃ精神健康上悪いことしてたんだなって思います。

長くなりましたが、セルフ・コンパッションが高いほど、幸福だし、立ち直るスピード早いし、抑うつ・不安は低減するし、成長するしいいことばかりで、弱点がないように感じます。

セルフコンパッションについてはチラッとnoteに書いたのでよろしければ読んでください。

情けは人の為ならず。｜Ceionius #心理 #note https://note.mu/keeeeeee/n/n1c440aa5d146

それでもって、

めっちゃええやんセルフコンパッションと思っていろいろと書物、ネット、論文をあさっているときに、つい最近、セルフコンパッションの著者クリスティーン・ネフさんが新たにマインドフル・セルフ・コンパッションワークブックというのを出版していることを知りました。日本での発売日は、10月21日(honto曰く)だったので、まじで最近です。

私が読破した方の

セルフコンパッションにはいくつかエクササイズがのっていました。
たくさん載ってるのですが、例えば「２つのイスを用いた対話」などです。

２つの椅子といっても実際は３つの椅子を三角形において、自分の中にある批判者としての側面、批判される側の側面、そして自分の奥にある慈悲深い側面をそれぞれ座られます。

しばらく、批判者する自分、批判される自分で対話させます。私の例で言うと、「弱音を吐くなよ💢」「そんなの無理だよ。たまには弱音吐かせて💦」みたいな感じで、

それで、最後には、慈悲深い側面の椅子に座り、両者(どちはも自分ですが、)に優しい言葉をかけます。

私の例では、「弱音を吐くなってことは、彼にもっと強くなってほしいんだね。」「そうだよね。たまには弱音吐くよね。大丈夫弱音吐いたって弱いわけじゃないよ。」
みたいになりました。

ゲシュタルト療法の技法らしいです。グリーンバーグさんが考えたやつです。※一応やりかた軽く書きましたが、詳しくは本書かゲシュタルト療法の本を。

１人でこれをやっているところを見られると、完全にやばい人に見られますね。笑「あの人ゲシュタルト療法やってんな～」とはならないでしょう笑

このような

実践的なエクササイズが載っているので、自分に疲れちゃった人には、かなりオススメの本です。

そして、たまたま昨日大型書店にいったので、マインドフル・セルフコンパッションワークブックを立ち読みしました。(買えよ。)

購入はしませんでしたが、内容は、セルフコンパッションを高める為のエクササイズがより具体的な手順で書かれており、ワークブックなので書き込むことも可能でした。

買ってこそいませんが、めちゃめちゃオススメの本です。やっぱり理論だけ書いてあっても実践できないことが多いと思うのでこういったワークブックは革新的ですね。

というか、英語を勉強するときには、英文法をまとめた本と文法問題を練習する本がありますよね。案外普通のことかもしれません。
セルフ・コンパッションの概要書とセルフコンパッションの実践ワークブックを使って、徐々にセルフコンパッションは高められるのではないでしょうか？

まとめ、

自分に優しくしましょう。日本人であれば、たぶん自分に優しくしようとしても「それは甘えじゃないのか？」みたいな感じになるのはわかりますが、ほら早速自分に優しくないですよね？

無意識に私たちは、自分に厳しくしてしまうようです。そしてそれが害になる可能性もあること。もちろんある程度なら、良さそうですが。

参考

クリスティーン・ネフ(2014) 「セルフ・コンパッション～あるがままの自分を受け入れる～」金剛出版 ※こっちはちゃんと読みました。

クリスティーン・ネフ&クリストファー・ガーマー(2019) 「マインドフル・セルフコンパッションワークブック～自分を受け入れ、しなやかに生きるためのガイド」星野書店 ※立ち読みくらいしかしてません。

ちなみに２つかうと、7000円くらいかかるので、お財布とは十分に議論を重ねた上でご購入ください。