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トルコ語講座|第20回|動詞の過去形

今日は動詞の過去形がテーマです。名詞文の過去形を前に勉強しましたが、覚えていますか。今日はその応用ですので、まずは復習から始めましょう。

Ben öğretmenim. → Ben öğretmendim(/değildim).
私は学生でした(/ではありませんでした)。
Sen balıkçısın. → Sen balıkçıydın(/değildin).
君は漁師でした(/ではありませんでした)。
O yalancıdır. → O yalancıydı(/değildi).
彼は嘘つきでした(/ではありませんでした)。
Biz komşuyuz. → Biz komşuyduk(/değildik).
私たちは隣人でした(/ではありませんでした)。
Siz öğrencisiniz. → Siz öğrenciydiniz(/değildiniz).
あなた達は学生でした(/ではありませんでした)。
Onlar yabancıdırlar. → Onlar yabancıydılar(/değildirler).
彼らは外国人でした(/ではありませんでした)。

名詞文では、dı(tı) という音を基調とする過去の付属語を名詞に付すことで「でした」を表しました。また否定文「ではありませんでした」は değil にそれらを付すんでしたね。忘れてしまっていた方は上の文章を見ながらここでしっかり思い出しておきましょう。

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動詞の過去形過去の付属語を動詞に付すことで作られるので名詞の時とほとんど同じです。

名詞文の時と違うのは、語幹の最後の文字が母音であっても y は挿入されないことです。以下で実際の動詞を例に過去形活用を見てみましょう。

ここで上の表内の動詞の過去形が表す意味について少し説明しておきます。過去形には1回の動作の過去における完了を表す「〜シタ」と過去の習慣や状態を表す「〜シテイタ」とがありますが、今日勉強している過去形は前者の「〜シタ」を表します。英語の過去進行形や単純過去で表される一般的・習慣的な過去ではないので注意してください。

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次は否定です。過去形の否定、つまり「シナカッタ」の作り方は現在形の否定の語幹 -mamak(-memek) から作ります。否定要素のma(me)過去の付属語を付せば完成です。ただし、活用時に現在形と過去形で大きく異なることがあります。それは現在形では否定要素のma(me)mı(mi,mu,mü)と変化させなければならないのに対して過去形ではそれをしません。つまりma(me)はそのままで過去の付属語を付します。以下に復習を兼ねて「現在形 → 過去形」の例文を載せておくので、ma(me)の変化に注目しながら見てください。

Ben alyorum (取っていない) → Ben almadım (取らなかった)
Sen bulmuyorsun (探していない) → Sen bulmadın (探さなかった)
O istemiyor (欲しがっていない) → O istemedi (欲しがらなった)
Biz gelmiyoruz (来ていない) → Biz gelmedik (来なかった)
Siz yazyorsunuz (書いていない) → Siz yazmadınız (書かなかった)
Onlar yüzyorlar (泳いでいない) → Onlar yüzmediler (泳がなかった)

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最後は疑問です。今までに勉強した現在形と中立形の疑問は全て疑問の助詞 mı 人称の付属語によるものでした。しかし過去形の疑問、つまり「〜シタカ?」「〜シナカッタカ?」と聞く際には疑問の助詞 mı に人称の付属語がつかないと言う点で他とは異なります。以下で現在形・中立形・過去形のそれぞれの疑問(肯定/否定)の特徴を比較してください。

現在形の疑問(肯定/否定)
Sen yazıyor musun? (書いている?) / Sen yazmıyor musun? (書いていない?)
Siz görüyor musunuz? (見ていますか?) / Siz görmüyor musunuz? (見ていませんか?)

中立形の疑問(肯定/否定)
Sen yazar mısın? (書く?) / Sen yazmaz mısın? (書かない?)
Siz görür müsünüz? (見ますか?) / Siz görmez misiniz? (見ませんか?)

過去形の疑問(肯定/否定)
Sen yazdın mı? (書いた?) / Sen yazmadın mı? (書かなかった?)
Siz gördünüz mü? (見ましたか?) / Siz görmediniz mi?(見ませんでしたか?)

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トルコ語も日本語も同じく過去を表す音というものが存在します。日本語は「た」の音、トルコ語は「d/t」の音です。表を見ると語尾が何パターンもあって覚えにくく感じるかもしれませんが、基本はある一つの音であることを忘れないでください。その音をしっかりと聞き取れれば、どの時制についての話かが分かります。話す時もまた然りです。

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練習問題1 日本語の訳文を見ながらカッコ内の動詞を適当な形にし、文を完成させなさい。

1 Kimse (gelmek)? (誰か来ましたか?)
2 Ahmet ve Aişe (gelmek). (アフメットとアイシェが来ました。)
3 O beş yıl ingilizce (okumak). (彼は5年間英語を勉強しました。)
4 Dün İvan'ı (görmek). (私は昨日イワンを見ませんでした。)
5 Bu ayda çok (çalışmak). (今月私たちはたくさん働きました。)
6 Erol ile İstanbul'da (tanışmak). (イスタンブールでエロルと知り合いましたか?)

答え 1 geldi mi? / 2 geldiler / 3 okudu / 4 gölmedim / 5 çalıştık / 6 tanıştınız mı?


練習問題2 音声
を聞き、各質問に対し肯定と否定の両方で答えなさい。

答え
1 Baban geldi mi ? (お父さんは来ましたか?)
 – Evet, geldi. / Hayır, gelmedi.
2 Sen İngilizce okudun mu? (君は英語を勉強しましたか?)
 – Evet, okudum. / Hayır, okumadım.
3 Siz dün İvan'ı gördünüz mü? (昨日あなた達はイワンを見ましたか?)
 – Evet, gördük. / Hayır, görmedik.
4 Bu ayda onlar dinlendiler mi? (今月彼らは休みましたか?)
 – Evet, dinlendiler. / Hayır, dinlenmediler.
5 Sen Erol ile tanıştın mı? (エロルと知り合いましたか?)
 – Evet, tanıştım. / Hayır, tanışmadım.
6 O sana teşekkür etti mi? (彼は君に感謝しましたか?)
 – Evet, bana teşekkür etti. / Hayır, bana teşekkür etmedi.
7 Biz dün o kitabı bulduk mu? (私たちは昨日その本を見つけましたか?)
 – Evet, buldunuz. / Hayır, bulmadınız.
8 O sınav için hazır oldu mu? (彼は試験の準備をしましたか?)
 – Evet, hazır oldu. / Hayır, hazır olmadı.

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