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キーーンは右に曲がって行った

私がそれを見たのは横断歩道を向こう側に渡る時だった

渡る人はやや多く、

その中の6歳ぐらいの子供は「ペタペタ」走っていた

大きな広い横断歩道で、子供が走るには多くの距離と時間があった

実際その子供はキーーーンとは発していないが

両手を広げ、飛行機になったように蛇行を続けている


子供は人をかき分け、向こう側に走って行く

私は「私が親だったらこんな時どうしよう」と想像する

私も真似して、そのキーーンを追い抜かすかもしれないな。。

大人気ないと言われても関係ない

親として、一人の父親として

子供のキーーンは抜けるうちに抜いておいたほうがいい

子供はそれが悔しくてキーーンを練習するかもしれない

私ももちろんキーーンでは負けたくない。

ジムに行ったり、もしキーーン教室があったら通って陰で練習するだろう

やがて子供も成長して、

子供のキーーンに大人のキーーンが歯が立たなくなる時が来るだろう

男と男で話し合うことになるかもしれない

私は「ちょっとここに座れ」と子供をソファーに座るように促し

お前将来キーーン先はどうするんだ

うるせーよ!親父には関係ないだろ!

キーーンだけは出ておかないとキーーンでご飯食べていけないぞ

今はそんな時代じゃないんだよ!キーーンキーーンうるせーんだよ!親父のキーーン話はもうこりごりなんだよ!

お前!キーーンキーーンしてたじゃないか!

もうほっといてくれよ!
(両手を広げて蛇行しながらキーーンと去ってゆく)

待ちなさい!
(両手を広げて蛇行しながらキーーンと追いかける)

キーーンの話がまだ終わっていないじゃないか!

そんな子供も、歳をとり、同じ親になった時には感謝するようになるかもしれない

手紙で感謝を伝えてくるかもしれない

自分は幼い頃から親には迷惑をかけてきました。子供の頃はよく親父とグローブ片手にキーーンしたりして遊んでいましたが。思春期になると意見がキーーンしたり、キーーン活動の際は厳しいキーーンも頂き、何かとキーーンすることがありました。今ではキーーンな思い出です。

今までありがとう

私は今横断歩道を走るその子のキーーンを微笑ましく思いながら見ていた

キーーンは右に曲がって行った

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