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1月18日/7月18日 「頑張ればよくなるルール」じゃない

1月18日の日記

4回もリハビリしてくれる。

本当にひさしぶりにお風呂に入ったけど、まさか、ふらついたり、少しだけ別の世界に入ってしまうとは。健康で、元気だった。(詳しくは)おぼえてない。

あまりに弱い。自分がこんなに弱かったとは。ビックリだ。


お父さんは俺と同じ意見で、(リハビリを)できるだけ早く、効率的にと思っている。

だけど、ちゃんと検査をしないとだめだし、時間もかかる。焦ってはダメで、いろんな息抜きをしないと、どこかでがんばれなくなる。

受験やビジネスとは違って、効果や(は)思い通りにはならない。できるようになったかと思うと、少しもどったりする。

と、蒔村さんが言っていた。(大家さん)
そうかもしれないと思った。

手をしっかり握ってくれて、(麻痺して思うように動かない右手を)ほめてくれたおかげで、右手がよくなって、少なくとも夜、痛くなくなった。

7月18日からの返事

シャワーではなく、お風呂に浸かったのは、怪我の後初めてのことでした。そもそも銭湯に行きたくて事故に遭ったことを考えれば、長い宿願が叶った感じです。

でも、長湯はダメだからすぐ出ようとしたのにフラついて、危うく転倒するところを看護師さんに支えられて、

一度座って、体を流してもらって出るはずだったのに、気を失って、夢を見ていました。
あまり覚えてないけど、元気で、団体の仲間が頼ってくれる夢で、すぐ看護師さんに起こされて、「ああそうか、怪我で入院してたんだった」って戻ってきて。

こんなに弱くなった体験が初めてでした。貧血すら経験したこともなくて、新鮮でもあり、ショックでもありました。
自分は今や弱くて、1人じゃ何もできないと思いました。

でも1人で何もできないのって、実は元々で、意識してなかっただけなんです。別にそんなに強くない。今となっては、これは学びです。


リハビリの先生や蒔村さんに言われていたのが、
「焦ってはいけない。頑張りすぎても早くよくなるわけじゃない。ルールが普段と違う」ということ。

がんばればその分よくなると小さい頃から信じてきたので、急にそんなこと言われても!ってなりました。

脳には、がむしゃらに同じ刺激を頑張って与えるよりも、ちゃんと休んで、いろんな刺激を与えたほうがいい。漫画、音楽、小説、映画かもしれないし、誰かに電話してみることかもしれない。それが脳の壊れた回路を繋いでくれるかもしれない」
リハビリではそういうアドバイスをよくもらいました。

今になって、
「気長に過ごすしかないとき」もある。頑張ったらよくなるとは限らない時もある。ちょっと分かった気がします。
世の中確かに、ルールが違うもののほうが多いかも。


でもコレが難しい。基本、まあまあ頑張ってきた人間にとっては。突然スピードが遅くなった自分を見て、焦らざるを得ない。

正解を教えてくれよ!ってなる。だって僕はこんなにも世界から遅れてしまった。早く戻らなきゃ!

フリーランスになると決めたときに、「世の中に勝たなくても、自分のやり方でいいや」って思ったけど、「自分の思う自分のやり方」ができなくなると、それはとても焦る。戻るための正解が欲しくなる。

でも明確な正解なんてどうやらないらしくて、「治るためのマップ」が欲しかったけれど、先生方がそれをくれることはありませんでした。
絶対の正解じゃなくても、ちょっと鈍い錆びついたコンパスでも、あったら楽なのになあ。

病気や怪我を持った人、そして実は体に現れなくても辛い思いをしている人に、共通する悩みだと思います。
「現状を受け入れて、ただ、焦らずに時を過ごす」ことが大事なのは体感して分かったものの、

経験してなお、腹に落ち切らないところでもあります。

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