見出し画像

レート日記(嘘)(結晶ビショップvsアグロエルフについて)【Shadowverse】

仕事や引っ越し手続きの都合、RatingsでRDを下げる時間を捻りだせなくなってしまった。

時間を見つけてBO3の練習をしつつ、JCGやRAGEへ出場して成果を出すことを目標に変更。調整時間が限られている中で学びを効率良く得る目的で、

相性認識固めやプレイングを磨きたい今期の頻出マッチについて、信頼のおける友人プレイヤー達に壁打ちをお願いしていくことにした。

今回は2ndデッキの二大巨頭である結晶ビショップとアグロエルフの対面について。

10/15時点の競技環境について

優勝者の≪ランプドラゴン≫と≪人形ネメシス≫は≪アグロエルフ≫2タテ構成だろうか


https://xn--gck7ah6dsb1hyh.game-box.xyz/rating

Tier1:AFネメシス
Tier2:結晶ビショップ、アグロエルフ
Tier3:ハンドレスヴァンパイア、秘術ウィッチ

前週との比較のハイライト

①≪コントロールエルフ≫がほぼ淘汰され、エルフクラスは≪アグロエルフ≫に一本化された。
②≪AFネメシス≫に続く流行デッキとして≪結晶ビショップ≫が定着した。
②≪ハンドレスヴァンパイア≫と≪秘術ウィッチ≫が台頭し、≪AFネメシス≫を持たない選択肢が現実的になった。

所感

ここ一週間で≪結晶ビショップ≫が≪アグロエルフ≫をも凌駕しうる2ndデッキ候補として完全に定着した。
そんななか、10/14のJCGにおいて≪ハンドレスヴァンパイア≫&≪秘術ウィッチ≫のアグロ/バーン系統二面持ちが優勝したのは2つの点で象徴的である。

第一に、≪結晶ビショップ≫が序盤のガードの薄いアーキであり、最速で結晶カウントを回して≪ジェムストーン・ウィンギー≫展開を押しつけることに失敗すると、アグロ/バーン系統に対してクロックの逆転を仕掛けられない弱点をもつ。
≪ハンドレスヴァンパイア≫も≪秘術ウィッチ≫もキルターンにかけては白眉なデッキであるから、同じく回復が薄い≪アグロエルフ≫や、≪人造の代弁者・ヴァーミディア≫を引いていない≪AFネメシス≫にも十分戦えるデッキとして、環境の隙をうまく突くことができている。

諸悪の根源

むろん、最大出力の≪結晶ビショップ≫や≪AFネメシス≫は単にアグロされるだけでは転ばない堅牢さを発揮するが、ならばトップメタの最大出力まで構築相性でカバーしようというのは今期、どうやら無理がありそうだと感じる。
ここが2つめのポイントで、今環境はカードプールの欠損によりキーカードへの依存が比較的激しいデッキが環境に跋扈していて、メタデッキに相手の最大値まで狩れることは条件として求めづらいという特徴をもつ。

そうであるならば、≪ハンドレスヴァンパイア≫&≪秘術ウィッチ≫の持ち方は環境トップデッキに対するメタ構成を名乗ることが特別に許される。実際、これらのデッキが結果を出し始めたことで、かつての≪自然ビショップ≫や≪進化ラストワードネクロ≫のようにシェアを寡占していた≪AFネメシス≫を持ち込まない選択肢が合理となったのは、今環境の面白いところといえる。

≪ハンドレスヴァンパイア≫はむしろ今環境随一の出力安定デッキである

≪ハンドレスヴァンパイア≫も≪秘術ウィッチ≫も前環境からの据え置きで純粋にパワーの高いデッキなので、メタデッキに留まらず単体で持ち込む値打ちがつけられる。前環境からの練度を持ち越せる点も含めて、これらのデッキは今後も一定のシェアを確保しつづけるだろう。

環境全体の所感としては、上位デッキがいくつか明確になってきたものの、いずれもキーカード有無による出力差が激しいデッキである環境なことから、プレイングだけでなくデッキ選択にもいつも以上に繊細にならないといけなくなるだろう。
今期はプレイング以外の情報戦の部分で一層差がついてくるので、メタレポートや巷の教本を読み込むことで得られる経験値がバカにならないなために、情報のアップデートを怠らないようにしていきたい。

なお、今期と似たような環境としてETA初期の≪アクセラレートエルフ≫≪ロキサスエルフ≫≪グレモリーネクロ≫≪ライドドラゴン≫≪清浄ビショップ≫環境が思いつくが、こちらと現CDB環境の相違点として、デフレではあるものの単なる焼き直し環境ではないことが挙げられる。
ここ一年の環境推移にあってはネクロマンサーの馬やエルフの羽虫爆弾、ネメシスのW's | Naoわからせなどが長らく盤面戦を否定していたことを思い返すと、≪AFネメシス≫も≪テンポエルフ≫も≪結晶ビショップ≫もほぼ新or復刻アーキと言ってしまってよく、これらへの練度は各プレイヤーのスタートラインが比較的揃っている。
そういう意味でも練度の面で絶望的な差をつけられることはまだ回避しやすい(できるとは言ってない)環境なだけに、カジュアルプレイヤーにとっても取り組み方次第で結果を残すチャンスがあるのではないだろうか。

結晶ビショップvsアグロエルフについて

そういうわけで、2ndデッキとしてしのぎを削っている≪結晶ビショップ≫と≪アグロエルフ≫について、それぞれの立場からの対面理解を腹落ちさせておくのは諸兄にとって避けられない今期の課題となる。

今回は冒頭にも述べたとおり、≪結晶ビショップ≫視点で≪アグロエルフ≫と先後入れ替えで12戦行った。以下に、定量的な結果論や対戦中に感じたことを書き留めていく。

≪結晶ビショップ≫の使用構築は現状最もポピュラーなものとして、≪金剛の拳聖≫3投型の下記。

結果(簡単のため、結晶ビショップ視点で記載)

・総合:6-6
L先攻:5-1
L後攻:1-5
・代表的なキーカード有無について
L初手に≪雷導の神鳥≫がある:4-1
L2ターン目までに≪廃滅のスカルフェイン≫がある:2-1
L第一進化ターンまでにプレイ可能な≪金剛の拳聖≫がある:1-3
L相手が先2で≪妖花の捕食者≫を走らせる:0-3
L相手が早期に≪黒百合の女王・ノワリス≫を出す:2-3

所感

・≪アグロエルフ≫が早期に≪妖花の捕食者≫で複数回殴る展開を成立させてしまうと、≪結晶ビショップ≫は先後問わず厳しい。その後のクロックを逆転させることができず、疾走打点をリアクションに吐かされてしまう。これが一番多かった負けパターンである。

→≪妖花の捕食者≫そのものや、前ターンの1コストフォロワーを処理するために≪雷導の神鳥≫が必須。特に先攻2ターン目の≪妖花の捕食者≫に対しては上記の≪カースメイデン≫や≪信仰の一撃≫不採用構築の場合、≪雷導の神鳥≫に加えて≪廃滅のスカルフェイン≫も2ターン目までに引き込まないといけない。こちらが先手の場合、ドローターンに猶予があるのに加え≪雷導の神鳥≫だけでなく≪密かなる代行者≫でも結晶カウントを進めつつ牽制が可能。よってこちらが先手のほうが御しやすい。

→元々価値が高い≪雷導の神鳥≫を、単なる1コスト結晶の枠を超えて全力気味にマリガンで探していく必要がある。後手では≪雷導の神鳥≫が配牌にない場合、≪エメラルドメイデン≫すら返してしまってよい?

≪金剛の拳聖≫を早期に引き込めてプレイできても、相手がしっかり構えを取っていた場合クロックを逆転する押しつけとして機能しづらい

→上記の点も含めて、構築は≪カースメイデン≫や≪信仰の一撃≫を採用した下記のほうが≪アグロエルフ≫に勝ちやすく、その他対面への勝率も落とさないと想定。

一週間前時点でこの構築が一番好きだったが最近になってTwitterで同じ40枚を見かけることが増えてきて嬉しい

・相手の序盤のビートに対して後手4ターン目≪サファイアプリースト≫進化+≪ダイヤモンドマスター≫で切り返さざるを得ない(ハーフロックしきれない)展開が多く、こうなった場合こちらの結晶カウント進行=フィニッシュが遅れる。

→≪妖花の捕食者≫によるドブンを回避できたとしても、特に後手の場合こちらの結晶カウントの手は思うように進まない展開が多く、ある程度の長期戦を覚悟する必要がある。EPやリソースは温存目に動く。(先手の場合は結晶カウントを進める余裕がある可能性が大きく、それに伴い最大値の押しつけが決まりやすくやはり戦いやすい)

 →長期戦の場合≪金剛の拳聖≫は場持ちすればするほどアドが増えていくので、理論上は早期に≪金剛の拳聖≫を出せた試合は優位に戦えるはず。戦績が悪いのはプレイングのせい。

→後手4ターン目≪サファイアプリースト≫進化+≪ダイヤモンドマスター≫に対しては、≪ジュエルシュライン≫下でなければ≪黒百合の女王・ノワリス≫を進化させるだけでリアクションがほぼ成立してしまい、そうでなくとも≪ブラストフェアリー≫や≪神鉄の鍛冶師・レーネ≫を絡めることで、圧力と感じることなく対応できてしまう。

・≪アグロエルフ≫側の打点は有限かつ、≪妖精の騎士・タムリン≫を起点とした最大打点が想定しやすい。
なので死なない範囲でハーフロックを活用しつつ、3コストに落ちた≪廃滅のスカルフェイン≫をもう1ターン温存するなどして次にOTKないし面の押しつけを積極的に図っていくとよい。≪サファイアプリースト≫や≪干絶の飢餓・ギルネリーゼ≫に進化を切る選択は最後まで躊躇する。(≪アグロエルフ≫対面に限らない話ではある)

*≪アグロエルフ≫側のワザップとしてこちらの≪ダイヤモンドマスター≫をあえて放置し、≪黒百合の女王・ノワリス≫下の≪フェアリー≫のラストワードを強制発動させる(=一面ロックする)詰ませが存在する。不用意な≪ダイヤモンドマスター≫の生き残りには注意。(これも≪アグロエルフ≫対面に限らない話)

・≪アグロエルフ≫側の盤面が広がっており、こちらが疾走+守護フォロワー群で殴りに行くとき、≪アグロエルフ≫側のセッカポイント(フォロワーが場を離れた枚数)に注意。
≪アグロエルフ≫はまず≪妖精の騎士・タムリン≫がアクティブとなるセッカポイント10への到達を見据えており、それが達成されなければ空中打点が相当限られている。なので≪結晶ビショップ≫は体力が不利であっても怯えずに、相手にセッカポイント10の達成を強要させる(相手フォロワーからトレードさせる)ことを意図して、できるだけ盤面を無視してリーダーを殴りに行くようにしたい。

→5ターン目前後の攻防でよく発生する。≪結晶ビショップ≫側はいかに序盤のテンポロスを逆転していくかという大局観にほぼ毎回なるので、隙を見つけて打点を叩きこむ意識が大事。(これが当時の自分はできていなかった)

まとめ 結晶ビショップがすべきこと

・≪妖花の捕食者≫に複数回殴られるとドブンなので≪雷導の神鳥≫を全力で探す
・序盤のリアクションを無理せず行えるように≪カースメイデン≫≪信仰の一撃≫採用型がおすすめ
・そうでなくても序盤のビートが辛く、こちらの疾走打点を処理に吐かされがちなので、ある程度長期戦を見越してリソースを大事にする
・そうだとしても隙を見つけて打点を叩きこみ、クロックを逆転させる意識を持つ(≪妖精の騎士・タムリン≫が走らない≪アグロエルフ≫は打点が限られているので必要以上に恐れない))

概論的な話に終始してしまったのでもう少し細かい要素を詰めていくのが今後の課題。

以上

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?