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お金をデザインする「文化」

紙幣が刷新される

既に話題になってます。紙幣デザインの刷新。
「偽造抵抗力強化等の観点」が目的なんですね。
このこと自体に関して、云々言う気はありません。

堀江さんがこう言ってて、「確かに」と思います。
「キャッシュレス」「電子マネー」を推進していく中で、
これが時代の最先端!という感じではないですよね。

ただ、
・電子マネーの環境整備
・普及率、使用率
を考えると、まだまだ紙幣・貨幣は使用されるし、
要らなくなる状況にすぐに変わるとは、あまり思えません。

今回のこのニュースで面白いと感じたのは、
「デザイン」です。

誰もが持ち、使うもののデザインに「肖像画」

刷新される紙幣は
・一万円札……渋沢栄一
・五千円札……津田梅子
・千円札……北里柴三郎
この基準は「明確なものはない」としつつも、
「国民に広く知られる」「世界に広く知られる人物」「精密な写真を入手できる」ことなどがあるようですね。

これに関しては、いろんな有名人のコラ画像でネタ化されたり、

あのけんすうさんも「漫画キャラ」案を出したり、
フォントや全体的なデザインとして「ダサい」など、色々言われています。

存命の人物がお札になることは無いと思いますが、
紙幣が今後長く「無くならない」のなら、
イチローさん、山中伸弥教授、村上春樹さんがデザインに……
ということもあるのかなと想像したり。

でも、そもそも、
「大多数の人が保有し、多くの頻度で使うもののデザインが、人物の顔」
って、お金だけなんじゃないかなと、ふと考えました。
ちょっと言い方として足らない部分もあるんですが、
ファッション的な意味合い以外で、多くの人とやりとりするモノのデザインが肖像画
というものって、日常の中で他にほぼ見ない気がします。
しかもある程度世界的にそれが共通している。

肖像画以外にも偽造抵抗力のあるデザインはあるのでは。
肖像画じゃなくなればそれはそれで批判も出るか。
など考えたりしますが、いまもデフォルト的に、
「単位や機能はそのままで、可変的に肖像画をあてていく」
というデザインは、「お金」の独特なところだなと思います。

お金をデザインする「文化」

キャッシュレス文化が浸透して、電子マネーがマジョリティになると、
こういった「お金のデザイン」が話題になることもなくなるのだろうかと
このニュースを受けて同時に考えました。

今のように「統一されたデザインのお金を使う」ではなく、逆に
各個人がお金をデザインできるというのは、電子マネーだとできそうな気がします。

お金をファッションとして……というものとはまた違いますが、
「単位や機能はそのまま、オリジナルなデザインのお金をやり取りできる」
と、また違ったお金の形があったりするのかな?

そもそも電子マネーは数字上のやり取りという感じで、
ビジュアル云々は全く関係ない気がしますが……
何かビジュアライズできる形で、様々な企業・有名人・デザイナーがデザインしたお金を一時でも保有することができる
みたいなことがあると、ちょっとその電子マネーを使ってみたいという気持ちも出てくるかもしれません。


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