07_これからのメディア

イベント「 #これからのメディアを考える 」に参加して考える

昨日行われた、noteさんのイベント「これからのメディアを考える〜企業とお客さまはコンテンツでどうつながる?〜」に参加してきました。

参加されていた方はライター、エディター、企業のオウンドメディア担当者といった方が多かったようです。私はデザイナー/クリエイティブディレクターとして、オウンドメディアではないのですが、メディアを企画したり、グロースさせたりを考えることもあるので応募したのですが、そんな私にもとても気づきやアイデアが得られてとても面白く、有意義なイベントでした。
詳細なレポートはきっと他の方がまとめてくださると思うので、 ハッシュタグでご確認ください。私の方では自分で特に気になったところだけ、ちょっとまとめてみます。


「何を届けるか」より「どう届けるか」が重要視されている

単純なPV数を追うだけだったら、大きいメディアに取り上げてもらったり広告予算をかければもっと多くのPVが取れる中で、オウンドメディアをやる意味としては、

・都合良く切り取られない
・自分たちの言葉で、自分たちのメッセージをダイレクトに伝える
・作り手の思いや大切にしている価値観を届ける

ということがありそう。ターゲットも不特定多数ではなくて、コアな「ファン」だったり「サポーター」「パートナー」そして自分たちの会社の社員までもが対象になってくる。

インナーブランディング、ということはまた別のお題のところで話されていたのですが、とてもピンときました。プロダクトを作っている作り手たちは意外と自分たちの価値に自分たちで気づいていないことがあると。それをオウンドメディアだったり、外部の人が言語化して正しく評価してあげる、また外へ伝えていく、というのはすごいしっくりくる、イメージ出来るオウンドメディアの価値なんじゃないかと。

登壇者の一人、鳥井さんの関わっていらっしゃる「イケウチな人たち」は、今治でタオルを作っている IKEUCHI ORGANIC さんに共感する様々な人たちがそれぞれ大事にしていることをインタビューで取り上げていくメディアです。こちらの場合は、そもそもインタビューの中で特に IKEUCHI ORGANIC さんのプロダクトのことを取り上げているわけでないんですね、ただ「共感する」というところで横串が刺さっていて、様々なインタビューを読んでいると確かに IKEUCHI さんの大事にされているものづくり、その価値というのが伝わってくる。これってとても面白いなと思いました。


小さく初めて、小さい現実を作ってしまう

企画書を書いて、PL引いて、稟議通して... この流れに沿って進めるとなかなかオウンドメディアは難しいかも知れないと。一昔前のオウンドメディアブームは意外に数字が好きな会社の方がよく食いついていた印象もあるが、実際にKPIやCVを追って運営していくのとファンとコアに繋がっていくのは歪なところもあり、どんどんクローズしていくメディアが増えてきているのもそういう構造のせいもあるのかなと。

この稟議書云々は今年の4月のイベント「CX DIVE 2019」のいくつかのセッションでも話題に上がっていて、「いろんな人の承認ステップをたくさん踏んで稟議を通した安全らしいプロジェクトほど面白くなくて、一人の熱意で無理矢理通したものの中に面白いものがある」と(ニュアンスは私の理解で多少変わってるかも知れません)。

なるほど、私もいつの間にかちゃんと進めること当たり前に考えていましたが周りを巻き込むために、小さくてもいいからまず作ってしまう、形にしてしまうといのはとても有効なんだなとあらためて気づかされました。
これまで、まともなルートを通して承認されなかった企画も本当にやりたかったのであればまず自分で作ってしまえば良かったのに、と。


今、私はオウンドメディアの立ち上げを考えているわけではないのですが、自分たちのチームのものづくりの価値をどうチームのメンバーに伝えられるか、また外へ向かって伝えられるか、というのをよく考えています。それがどういう形がいいのかはまだまとまっていませんが、昨日のイベントで得られた気づきを参考にまとめて動いていければ、動いていかなければ、と強く思いました。


昨日のイベントは最初乾杯で始まり、登壇者の方々のぶっちゃけ話やリアルな事情なども聞けて、学びや気づきが多かっただけじゃなく、終始楽しい雰囲気でイベントが進んだのがとても印象的でした。「世の中に貴族が減っている」などたくさんの名言、迷言?も生まれていました。登壇いただいた、平山さん、徳谷さん、鳥井さん、飲み物を提供いただいたキリンビールさん、主催のピースオブケークさん、どうもありがとうございました。

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