「やりたいことは必要ない」僕らが人生の主人公でいるために必要だったもの
最近「あなたは何がしたい?」という問いが応酬している。
あたかも「やりたいこと」が無いとダメな人間だと押し付けられるようなことが多いと感じることも結構ある。
これは「Doing、will、意思」に注目したカウンセリング方法で、間違っているわけでは無い。
ただ、いつもやりたいことがある奴もそうはいないし、やりたいことが見つからない人も多いようだ。
今回この記事は、読んだ人が
「やりたいことが無いのは悪だ!」という強制感に押しつぶされない様に、自分が自分の人生の主人公であるために必要なことを、心理学的に説明していこうと思う。
僕らが目指すのは「生き様」
ポジティブ心理学というものがある。
名前を聞いてかなり陳腐に感じるのが大多数の人の印象だろう。
「なんでもかんでもポジティブに捉えるようにすればいいってことでしょ?」
実はそんなこともなく、結構奥深い。
ポジティブ心理学とは
"これまでの精神的な欠如部分(鬱、精神疾患等の要因)を埋めるために心理を見るのではなく、より良い生き方をするために、well-beingを通じた幸福を科学する学問"
と、まぁこんなもんだ。
つまり幸せを-→0ではなく、0→+で生み出していこうというような考え方の区分な訳だ。
(他にも人間心理学と異なるところはあるが、今回は省略)
well-beingの中には、
ちまたで話題の「Doing」のほかに
「Being」という概念が存在する。
つまりここで言いたいのは、
『どうありたいか』を考え続けること。
重要なのは考え続けることであって、一生それを抱えて生きるのを決意することではない。
自分はどういう考えで生きていきたいか、と考えることは「やりたいこと」を考えるのと同じ様に大切だということ。
これが大切だとされる理由は他にもあって、
自律的キャリア開発の側面から説明ができる。
自律的キャリア開発
”「なりたい自分」にこだわるのではなく、激しい変化のともなう日常から決して逃げ出さず、徐々に独自の世界観形成をはかろうとする日々の積極的かつ継続的な取り組み”
と言われるている。
僕らが自分の世界を作るためには
『ありたい』を考えていくことから始まることもあるんだ。
そのあと、どんなことをしている時が自分のありたい姿なのか想像していけるだろう。
・痛みがわかる優しい人でいたい
・貧しい思いをしない人でいたい
・大事な人が側にいてくれる人でいたい
・沢山人を笑わせる人でいたい
・正直な人でいたい
・情熱を纏う人でいたい
そして、それは常に変化していっていい。
「決めたからにはやらなきゃいけないんだ」そんなことは思わなくていい。
あなたの『ありかた』は常に変わっていいんだ。
さぁ、無駄な荷物は置いていこう。
もう人生の主人公になる準備はできている。
だって僕たちはそもそも、
生まれた時から一人一人が主人公なんだから。
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